セイコーのクレドールより、新作「ゴールドフェザー トゥールビヨン限定モデル」が発表された。本作は、加賀蒔絵の達人である田村一舟氏による漆や蒔絵、螺鈿を施したダイアルと、薄型トゥールビヨンムーブメントを特徴とする数量限定モデルだ。
日本の伝統技法と時計製造技術が融合した、世界限定10本の希少モデル
セイコーのドレスウォッチブランド、クレドールより、新作「ゴールドフェザー トゥールビヨン限定モデル」が発表された。発売予定日は2025年10月24日(金)。世界限定10本のみが用意され、そのうち日本国内では7本が販売される。
日本の伝統技法と時計製造技術が結集した薄型トゥールビヨンウォッチ。ダイアルには、漆や蒔絵、螺鈿などが施されている。手巻き(Cal.6850)。22石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約60時間。Ptケース(直径38.6mm、厚さ8.6mm)。3気圧防水。世界限定10本(うち国内7本)。2530万円(税込み)。
日本の高度な伝統技法と時計製造技術が融合した本作には、優雅なデザインのダイアルが採用されている。鳥が舞う艶のあるブラックのダイアルは、加賀蒔絵の達人である田村一舟氏の緻密な技が光る。全体に塗布された漆や、太陽に見立てた9時位置のトゥールビヨンからほとばしるような赤い蒔絵、12時位置のクレストマークへと向かう鳥たちを彩る切金または螺鈿など、そのひとつひとつが、田村氏の手によって仕上げられたものだ。クレストマークとクレドールのロゴ、6時位置の繊細なゴールドフェザーのロゴは、高蒔絵によって描かれている。

本作が搭載するのは、機械式手巻きムーブメントのCal.6850。厚さ3.98mmでありながら、トゥールビヨンを搭載したコンプリケーションムーブメントだ。ダイアル側のトゥールビヨンキャリッジは、翼を広げた鳥の姿をモチーフとしており、シースルーバックからは、彫金と漆による、風切り羽(かざきりばね)に着想を得たデザインが施されている。薄型ムーブメントに数々の仕上げを与えるためには、熟練の職人による繊細なコントロールが不可欠だ。

厚さ8.6mmのケースは、ゴールドフェザーの名にふさわしい薄さを誇る。素材には、プラチナを採用。ケースの強度と薄さを両立させているのは、ケースと裏蓋を一体にした構造だ。滑らかなカーブを描く裏蓋と、そこにセットされたガラスが、軽やかな装着感をかなえる。
ベルトは、ステッチのないブラックのクロコダイルレザー製。タキシードを着用するようなフォーマルシーンにもマッチする、ドレッシーな装いだ。

