セイコーのクレドール「ゴールドフェザー トゥールビヨン限定モデル」より、日本の伝統技法を取り入れた薄型トゥールビヨンが登場

2025.08.02

セイコーのクレドールより、新作「ゴールドフェザー トゥールビヨン限定モデル」が発表された。本作は、加賀蒔絵の達人である田村一舟氏による漆や蒔絵、螺鈿を施したダイアルと、薄型トゥールビヨンムーブメントを特徴とする数量限定モデルだ。


日本の伝統技法と時計製造技術が融合した、世界限定10本の希少モデル

 セイコーのドレスウォッチブランド、クレドールより、新作「ゴールドフェザー トゥールビヨン限定モデル」が発表された。発売予定日は2025年10月24日(金)。世界限定10本のみが用意され、そのうち日本国内では7本が販売される。

クレドール ゴールドフェザー トゥールビヨン限定モデル

クレドール「ゴールドフェザー トゥールビヨン限定モデル」Ref.GBCF999
日本の伝統技法と時計製造技術が結集した薄型トゥールビヨンウォッチ。ダイアルには、漆や蒔絵、螺鈿などが施されている。手巻き(Cal.6850)。22石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約60時間。Ptケース(直径38.6mm、厚さ8.6mm)。3気圧防水。世界限定10本(うち国内7本)。2530万円(税込み)。

 日本の高度な伝統技法と時計製造技術が融合した本作には、優雅なデザインのダイアルが採用されている。鳥が舞う艶のあるブラックのダイアルは、加賀蒔絵の達人である田村一舟氏の緻密な技が光る。全体に塗布された漆や、太陽に見立てた9時位置のトゥールビヨンからほとばしるような赤い蒔絵、12時位置のクレストマークへと向かう鳥たちを彩る切金または螺鈿など、そのひとつひとつが、田村氏の手によって仕上げられたものだ。クレストマークとクレドールのロゴ、6時位置の繊細なゴールドフェザーのロゴは、高蒔絵によって描かれている。

クレドール ゴールドフェザー トゥールビヨン限定モデル

9時位置には、ゴールドカラーのブリッジに支えられたトゥールビヨンが配されている。12時位置のクレストマークに向かって羽ばたく鳥は、切金または螺鈿によって彩られている。

 本作が搭載するのは、機械式手巻きムーブメントのCal.6850。厚さ3.98mmでありながら、トゥールビヨンを搭載したコンプリケーションムーブメントだ。ダイアル側のトゥールビヨンキャリッジは、翼を広げた鳥の姿をモチーフとしており、シースルーバックからは、彫金と漆による、風切り羽(かざきりばね)に着想を得たデザインが施されている。薄型ムーブメントに数々の仕上げを与えるためには、熟練の職人による繊細なコントロールが不可欠だ。

クレドール ゴールドフェザー トゥールビヨン限定モデル

シースルーバックからは、猛禽類が羽ばたく際に上昇力を生みだす風切り羽(かざきりばね)をモチーフとしたデザインのムーブメントを鑑賞することができる。

 厚さ8.6mmのケースは、ゴールドフェザーの名にふさわしい薄さを誇る。素材には、プラチナを採用。ケースの強度と薄さを両立させているのは、ケースと裏蓋を一体にした構造だ。滑らかなカーブを描く裏蓋と、そこにセットされたガラスが、軽やかな装着感をかなえる。

 ベルトは、ステッチのないブラックのクロコダイルレザー製。タキシードを着用するようなフォーマルシーンにもマッチする、ドレッシーな装いだ。

加賀蒔絵の達人、田村一舟氏。その卓越した技術は、ダイアルに施された数々の技法からうかがい知ることができる。

繊細なムーブメントの組立を担う、盛岡セイコー工業所属の齋藤勝雄氏。2023年秋に黄綬褒章を受章したことでも知られる時計師だ。


Contact info: セイコーウォッチお客様相談室(クレドール) Tel.0120-302-617


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