ボヴェは、東京・銀座の和光で正規販売が開始されることを記念した「ナインティーンサーティ」の限定モデルを発表した。銀座・和光の窓に用いられているアラベスク模様を文字盤に取り入れ、ジャパンブルーから着想を得たブルーラッカーで仕上げるなど、特別な意匠が本作の見どころである。
銀座・和光の意匠を取り入れたボヴェ「ナインティーンサーティ」の限定モデルが登場
ボヴェは、東京・銀座の和光の建築意匠から着想を得た、手彫り装飾が特徴の「ナインティーンサーティ」の限定モデルを発表した。本作は、和光が正規販売店として新たに取り扱いを開始したことを記念したもので、受注生産による5本限定のモデルとなる。

手巻き。35石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約168時間。18KRG(直径42mm、厚さ9.05mm)。30m防水。世界限定5本(受注生産)。1166万円(税込み)。
ナインティーンサーティは12時位置にリュウズを配することが特徴で、懐中時計を腕時計として仕立てたような外観を持つ。ケースは18Kレッドゴールド製で、深みがあり、落ち着いた色調が本作に気品を加えている。
12時方向にオフセットした時分表示の文字盤には、銀座・和光の窓に取り入れられているアラベスク模様を施している。アラベスク模様は、ヨーロッパの格式ある建築や絨毯に用いられてきたデザインであり、それが日本の銀座で見られることは、文化的な交流を象徴するものと言えるだろう。本作では、このような背景のあるデザインを手彫りにより文字盤に施し、それを藍染による「ジャパンブルー」から着想を得たブルーラッカーで仕上げている。

見どころの多い「ナインティーンサーティ」
6時位置にはスモールセコンドを配し、そこにも窓から着想を得たパターンが施される。さらに、スモールセコンドの回転軸を中心に文字盤のベースには同心円状の装飾彫りが施されている。緻密な装飾によって波紋が広がるような仕上がりで、アラベスク模様の文字盤の背景として奥行きを生み出す。
ケースバックからは極めて高いレベルの仕上げが施されたムーブメントを鑑賞できる。テンプと輪列はシンメトリーとなるように配置され、文字盤と呼応するように同心円状のストライプ仕上げが施されている点が見どころであろう。

このほか、ケースサイドには、日本独自の自然観や調和の精神を表す唐草模様が繊細にエングレービングされている。
