史上初、ダイアルに砂糖を用いたボヴェの新作「ミス・オードリー スウィートアート」を披露

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2021.08.21

ボヴェは、時計製造史上初めてダイアルに純粋な砂糖を使用した新作「ミス・オードリー スウィートアート」を発表した。前代未聞の素材を採用した野心作は複数のカラーが製作され、それぞれが1点モノに等しい。

ミス・オードリー スウィートアート


正真正銘の“シュガーダイアル”

 ボヴェは2021年の新作として、ダイアルに砂糖を用いた野心作「ミス・オードリー スウィートアート」を発表した。ボヴェは今日まで、ダイアルに多種多様な素材や技法を用いてきた。貴金属やエナメル、細密画、ギョーシェ、エングレービング、マザー・オブ・パール、アベンチュリンなどを使い、200年を超える歴史の中で美しさを追求してきた。

ミス・オードリー スウィートアート

ボヴェ「ミス・オードリー スウィートアート」
自動巻き(Cal.11BA15)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径36mm、厚さ11mm)。30m防水。価格・発売時期未定。

 2021年、ボヴェのダイアル製作の歴史に、新たな技法が誕生。純粋な砂糖を採用した腕時計はこれまでに製作された例が無く、目を疑いたくなるほどだ。どの作品とも一線を画す、独特で魅力的なダイアルが実現した。

 このアイデアは、ボヴェを率いて今年で20年が経過する、ブランドオーナーのパスカル・ラフィ氏によるものである。ミス・オードリー スウィートアートは、愛の甘さと、お菓子が大好きな子供たちの純粋さを、ダイアルで表現することを目指した。砂糖といえば、水や熱で溶ける食材のひとつだが、特許を取得した独自の工程により、素材の弱点を克服したという。

ミス・オードリー スウィートアート

ダイヤモンドを敷き詰めたベゼルが輝く、直径36mmのステンレススティール製ケースには、ブランドを象徴するアマデオ・フルリエ コンバーティブルケースを採用。工具を用いることなく、ウォッチ、テーブルクロック、そしてペンダントとしても身につけることが可能だ。なお、このケース構造はボヴェが特許を取得している。


“シュガーダイアル”の作り方とは

 ダイアルに砂糖を用いた本作のダイアル製作は困難を極める。作業はボヴェのミニチュアペイント職人が担当し、途方もない時間をかけて生み出されるのだ。

砂糖

粒を選定する時はザルのようなものを使用する。ここで粒のサイズや品質、形状などを見極め、ダイアルに使用できるものだけを集める。

 光や熱に晒されても変形・変色しないように、純粋な砂糖の粒をひとつひとつ選定する。次に、選定した粒から適切なサイズのものだけを選び、特別な塗料と混ぜ合わせてダイアルのベースの上に並べる。

文字盤

先端が細い筆で塗料と混ぜ合わせ、ダイアルのベースに腕に並べるという作業。ここで使用する“特殊な塗料”がシュガーダイアル実現のカギとなるのだが、詳細は明かされていない。

 この工程は特許を取得しており、繊細な作業ながら失敗は許されない。工程に不備があれば、初めからやり直す必要があるからだ。特殊な塗料によりソリッドカラーやグラデーションに着色され、ひとつひとつがユニークピースとして完成する。

文字盤

ミス・オードリーの針は非常にユニークで、1時間に1度、針が重なった際にハート型をつくり出す。


Contact info:ボヴェブティック銀座 Tel.03-6264-5665


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