セイコーが「ロトコール」を復刻し、レギュラー3モデルと『宇宙兄弟』コラボモデル2型を発表

2025.10.30

セイコーは、1982年発売の「ロトコール」を復刻した「セイコーセレクション Sシリーズ デジタルクォーツ」をリリースした。ロトコールは、八角形のベゼルによるロータリースイッチがアイコニックなデザインで、このベゼルを回転させてモードを切り替える直感的で独創的な操作が特徴のモデルであった。復刻に際し、レギュラーモデル3型に加え、人気漫画『宇宙兄弟』とのコラボレーションモデル2型も発売される。

セイコーセレクション Sシリーズ デジタルクォーツ

1980年代に「ロトコール」の名で親しまれたデジタルウォッチが復刻。角ばった八角形のベゼルがロータリースイッチとなっており、これを回転させてモード切替を行う直感的かつ独創的な操作感が特徴である。


1980年代に人気を集めた「ロトコール」が復刻

 セイコーは、1980年代に「ロトコール」の名で親しまれたデジタルウォッチの復刻モデルにあたる「セイコーセレクション Sシリーズ デジタルクォーツ」を発表した。ロトコールはアイコニックなロータリースイッチを搭載し、八角形のベゼルデザインが人気を集めたモデルであり、本作にもそれが受け継がれている。デビューに合わせてレギュラーモデル3型と、漫画『宇宙兄弟』とのコラボレーション限定モデル2型が発売される。

セイコーセレクション Sシリーズ デジタルクォーツ

セイコー「セイコーセレクション Sシリーズ デジタルクォーツ」Ref.SBJG017/Ref.SBJG019/Ref.SBJG021
クォーツ。SSケース(直径37mm、厚さ10.6mm)。10気圧防水。各7万1500円(税込み)。11月14日(金)発売予定。

 1982年発売のロトコールは、回転ベゼル状の機構を回して使用したいモードを呼び出す、ロータリーツイッチが採用されていた。直感的にモードを呼び出す操作方法が独創的でアイコニックであり、利便性も高いことから人気を集めたシリーズであった。今般、ロトコールを復刻するのに際し、当時の手書き図面を元に設計が行われ、オリジナルモデルの雰囲気たっぷりに仕立てられている。

 このロータリースイッチで切り替え可能なモードは“時刻表示”、“時刻修正”、“タイマー”、“カウンター”、“ストップウォッチ”、“第2時間帯表示”、“デイリーアラーム”、“シングルアラーム”である。この中で特徴的なものは“カウンター”で、プッシャーの押下回数をカウントするものである。上下に分かれた大型の液晶画面には、各機能に応じて状態が明確に表示され、利便性が高い。

 ケース幅はオリジナルに近い37.0mmとなる。また、表示部は当時のフォントを忠実に再現していることから、復刻モデルとして完成度の高い仕上がりと言えるだろう。

 復刻モデルの発表に合わせ、レトロフューチャーなカラーリングの3つのレギュラーモデルが用意される。いずれも1980年代に人気を博したカラーリングのブラック×イエロー、ブラック×レッド、スカイブルー×グレーである。アルミニウム製ベゼルインサートに、それぞれのカラーとモードの表示が描かれ、艶のある、レトロな仕上がりとなっている。

 組み合わされるメタルブレスレットは、こまのピッチが短いオリジナルモデルのデザインを引用しながら、程よい重量感と快適な着用感を両立するとともに、ヘアラインとポリッシュの仕上げを使い分けて質感を高めている。

漫画『宇宙兄弟』の世界観を、カラーリングや裏蓋などで表現したコラボレーション限定モデルも登場

セイコーセレクション Sシリーズ デジタルクォーツ宇宙兄弟

セイコー「セイコーセレクション Sシリーズ デジタルクォーツ 宇宙兄弟コラボレーション限定モデル」Ref.SBJG023/Ref.SBJG024
クォーツ。SSケース(直径37mm、厚さ10.6mm)。10気圧防水。各824本。各8万300円(税込み)。11月14日(金)発売予定。

 併せて、漫画『宇宙兄弟』とのコラボレーション限定モデルも発表された。『宇宙兄弟』は、主人公の南波六太(なんばむった)が、さまざまな困難に立ち向かいながら宇宙飛行士としてミッションに挑む物語である。この物語が始まる年が2025年であり、その年に本作が発売されることに、作者の小山宙哉が強く共感したところからコラボレーションがスタートすることとなった。総発行部数3130万部を超えるこの人気作品は、次号で完結することが発表されており、今回のコラボレーションは注目を集めることだろう。

セイコーセレクション Sシリーズ

今回のコラボレーションに際し、作者の小山宙哉は「80年代SF映画に出てくるガジェットのようなレトロフューチャー感があり、特に八角形のベゼルとダイヤルは、『宇宙兄弟』の作中でSF感を出すために大切にしてきた宇宙船内の描き方や吹き出しの描き方と重なる」と語っている。

 物語では、幼い六太と弟の日々人(ひびと)は月面での再会を誓っており、日々人が先に宇宙飛行士になったことに六太が刺激を受け、仕事を辞めてJAXA選抜に挑むことが起点となっている。コラボレーションモデルでは、このような背景を取り込み、第40巻での“兄弟が月面で再会するシーン”にオマージュを捧げている。

 ふたつのコラボレーションモデルには、六太と日々人の名が付けられており、再会シーンでの宇宙服のデザインを取り入れている。六太モデルとなるRef.SBJG023は、シルバーカラーのケースをブラックで引き締めるデザインとなっている。日々人モデルとなるRef.SBJG024は、宇宙服の「ロシアンライトニングゴールド」をイメージしたゴールドカラーをケースとブレスレットに採用している。両モデルともに、宇宙空間での着用に思いを馳せることのできるナイロンストラップが付属する特別仕様だ。

セイコーセレクション Sシリーズ デジタルクォーツ宇宙兄弟

コラボモデルが収められるスペシャルボックス。月面での再会シーンが2モデルに分けて描かれ、ふたつがそろうことで完成するものとなっている。

 また、裏蓋には作中でキーとなる「宇宙開発における世界共通の合言葉」を意味するシンボルマーク”WE ARE SPACE BROTHERS PIECE OF CAKE”が記され、『宇宙兄弟』の世界を表現する。さらに、再会シーンが描かれたスペシャルボックスに収められて、ユーザーの元に届けられる。


Contact info:セイコーウオッチお客様相談室 Tel.0120-061-012


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