アーミン・シュトロームが「グラヴィティ・イークォル・フォース」にサーモンカラーを追加

2025.12.25

アーミン・シュトロームから、自社製マイクロローター・ムーブメントに新たな解釈を加えた「グラヴィティ・イークォル・フォース アルティメット・サファイア サーモン」が登場する。メインプレートにはサーモンカラーのPVDコーティングが施され、ステンレススティールケースに、グレーのヌバックレザーストラップを組み合わせた。

ケースサイズは41mmで、先行して発表されたブルーモデルと同様にSystem 78 コレクションに属する。

ストップワーク・デクラッチ機構を組み込んだ世界初のムーブメント

 搭載されるムーブメントは、バレル内にストップワーク・デクラッチ機構を組み込んだ世界初のムーブメント、Cal.ASB19である。腕時計におけるストップワーク機構とは、主ゼンマイのトルクが最も安定する範囲のみを使用することで、精度向上を図るための仕組みだ。従来のストップワーク(マルタ十字など)は、完全に巻き上がった状態や、ほぼ解け切った状態での動作を物理的に制限し、不安定なトルク領域の使用を防いできた。

 これに対し、ストップワーク・デクラッチ機構は、脱進機への動力伝達を制御することで、約72時間のパワーリザーブ全体にわたり、テンプへ一定のトルクを供給する設計となっている。この結果、等時性が高まり、精度と安定性の向上に寄与する。香箱内部に組み込まれたクラッチ機構とマイクロローターを組み合わせた構造は特許を取得しており、コンパクトな自動巻きムーブメントでありながら高い性能を実現している。

 ムーブメントは文字盤側、裏側の両面から鑑賞可能である。ブリッジやビスをはじめとするすべてのパーツは、ビール/ビエンヌにある自社工房にて最高水準の仕上げが施されており、サーキュラーグレイン、ジュネーブストライプ、ペルラージュといった装飾を、あらゆる角度から楽しむことができる。

Cal.ASB19のすべてのパーツは、自社工房で最高水準の手作業による仕上げが行われている。

年間25本の限定生産

サーモンカラーのメインプレートは、独立時計師カリ・ヴティライネンとの協業によって制作されている。

 本作の大きな特徴となるサーモンカラーのメインプレートは、独立時計師カリ・ヴティライネンとの協業によって制作され、複雑で美しいハンドメイド・ギヨシェ模様が深みと質感を与えている。透明なサファイアダイアルを通して、その仕上げをダイレクトに堪能できる点も魅力だ。

 アーミン・シュトロームでは、すべての時計を2度組み立てる工程を採用しており、完璧な機能と仕上げを保証している。「グラヴィティ・イークォル・フォース アルティメット・サファイア サーモン」は、年間25本のみ製造される限定モデルである。

アーミン・シュトローム「グラヴィティ・イークォル・フォース アルティメット・サファイア サーモン」Ref.ST24-GEF.SAL
自動巻き(Cal.ASB19)。28石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径41.0mm、厚さ12.65mm)。3気圧防水。594万円(税込み)。



Contact info:ノーブル スタイリング Tel.03-6277-1604


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