アーミン・シュトロームが「ミラード・フォース・レゾナンス」に18Kローズゴールド製ケースの新作モデルを追加した。ケースだけでなくムーブメントのブリッジや時分針やインデックスにもゴールドカラーを取り入れ、華やかな印象に仕立てられている。また、ゴールドの色調を引き締めるブラックの文字盤には、伝統的なローズエンジン旋盤で手彫りされたサンレイギヨシェ装飾を施している。
アーミン・シュトロームの新作モデルは18Kローズゴールドとブラックのツートンコーディネイト
アーミン・シュトロームの「ミラード・フォース・レゾナンス」は、ふたつのテンプを隣接させて設置し、共振という物理現象を効果的に発生させて精度を高める独自機構を持つモデルだ。現在の構造とデザインへと刷新された2016年から採用されているのが、ヒゲゼンマイを直接つなげ合わせる「レゾナンス・クラッチ・スプリング」で、それによってふたつのテンプが完全な共振状態を保つように設計されている。
今般ラインナップに追加された新作モデルは、18Kローズゴールドをケースに用いつつ、ブリッジや時分針、インデックスに同様のローズゴールドカラーを、そして文字盤にブラックをあしらった、シックなモデルだ。Cal.ARF21を搭載したミラード・フォース・レゾナンスに18Kローズゴールドが用いられるのは初めてで、サテン仕上げとポリッシュ仕上げが組み合わされて、温かみのある色調を示す貴金属を精密な機構を持つ本作のケースへと仕立てている。

手巻き(Cal.ARF21)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KRGケース(直径43mm、厚さ11.55mm)。50m防水。世界限定15本。1815万円(税込み)。
3時方向にオフセットされた時分表示の文字盤には、伝統的なローズエンジン旋盤で手彫りされたサンレイのギヨシェ装飾が施され、サーキュラー仕上げのチャプターリングが奥行きと表情を添えている。ストラップはダークグレーのアルカンターラ製で、シックな印象を引き締めるコーディネートだ。
極めて高品質な仕上げを堪能できるムーブメント
アーミン・シュトロームにおいて、手仕上げは時計製作に欠かせない工程とされており、文字盤およびケースバックのサファイアクリスタル越しにペルラージュやコート・ド・ジュネーブといった装飾のほか、手作業で面取りされたブリッジ、ポリッシュ仕上げとマット仕上げのコントラストを備えた各パーツ、そしてブラックポリッシュのねじといったムーブメントの各要素を鑑賞することができる。さらに、アーミン・シュトロームの揺るぎないクラフツマンシップを物語るのが、その組み立て手法で、精度と仕上げの完全性を確保するため、一度組み立てられた後に分解され、洗浄をはじめとした最終的な準備の後に、二度目の組み立てによって完成に至る。
