ハミルトンから、ヴィンテージミリタリーウォッチの愛好家にとって見逃せない1本が発表された。1970年代にアメリカ空軍のナビゲーター向けに供給されていた歴史的傑作「ハミルトン FAPD 5101」を忠実に復刻した、「カーキ フィールド メカ 36mm ジャパン エディション」である。アメリカ建国250周年という節目の年である2026年のみ限定生産される本作は、当時のミルスペックが求めた「無骨で純粋な機能美」を、現代の技術でアップデートした注目のコレクターズピースだ。

オリジナルの意匠を追求した「36mm」と「固定式バー」

オリジナルモデルに名付けられた「FAPD」とは、Federal Aviation Procurement Division(連邦航空調達部門)の略称。ベトナム戦争期に開発され、過酷な環境下での絶対的な信頼性が求められたナビゲーター用ウォッチの系譜につながる1本だ。

1970年代にアメリカ空軍に供給された「FAPD 5101」を忠実に復刻。手巻き(Cal.H-50)。17石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約80時間。SSケース(直径36.00mm、厚さ10.20mm)。10気圧防水。2026年限定生産(特製BOX仕様は1000個限定)。9万9000円(税込み)。2026年5月20日発売予定。
本作のハイライトは、なんといってもオリジナルと同じ36mm径のコンパクトなマットケースと、NATOストラップのみ装着可能な「固定式バー」を採用している点だ。任務中のストラップ脱落を防ぐという当時の実戦的な仕様をあえて残すことで、本物のミリタリーウォッチが持つオーラを見事に再現している。なお、今回のジャパンエディションには、カーキのコットン製NATOストラップに加え、付け替え用のレザーストラップも付属する。

アクリル風防とGrade X2蓄光でヴィンテージ感を加速
風防には、1970年代の主流であったアクリルを採用。ボックス型のフォルムがレトロな雰囲気を醸し出しているが、単なる懐古主義ではない。現代の日常使いを考慮し、耐傷性を高めるハードコーティングと指紋防止処理が施されている点は、非常に実用的で嬉しいアップデートだ。
さらに特筆すべきは、ハミルトンとして初めて、オールドラジウムカラーのスーパールミノバ®において最高性能を誇る「Grade X2」を採用したことだ。オリジナルのトリチウム2の焼けたような渋い色合いを再現しつつ、現代の安全基準と圧倒的な暗所視認性を確保している。
実用性を底上げする「ダストカバー」とCal.H-50

ケース内部にも抜かりはない。オリジナル構造に倣い、ムーブメントを塵や異物から守るダストカバーを内蔵。これが耐磁性の向上にも寄与している。搭載されるムーブメントは、ニヴァクロン製ヒゲゼンマイを採用し、約80時間のロングパワーリザーブを誇る手巻きCal.H-50だ。ヴィンテージのルックスに、週末外していても月曜日に動き続けている現代的なスペックを秘めている。
本作はアメリカ建国250周年を記念して、2026年中のみの発売となる。ただし、ミリタリー感あふれる特製BOXは1000個限定だ。裏蓋にはアメリカ建国250周年を祝う特別な刻印が施され、10万円を切る9万9000円(税込み)も含め、時計ファンの心を激しく揺さぶる1本になることは間違いない。発売は2026年5月20日だ。




