グランドセイコー キャリバー9F、25周年記念限定モデル

2018.02.07

グランドセイコー キャリバー9F 25周年記念限定モデル。
(左)Ref.SBGT241。クォーツ(Cal.9F83)。9石。SS(直径39.1mm、厚さ10.9mm)。10気圧防水。年差±5秒(気温5〜35℃において腕に着けた場合)。SSブレスレット。世界限定1500本。35万円(税別)。2018年3月7日発売予定。
(右)Ref.SBGV238。クォーツ(Cal.9F82)。9石。SS(直径40.0mm、厚さ10.0mm)。10気圧防水。年差±5秒(気温5〜35℃において腕に着けた場合)。SSブレスレット。世界限定600本。50万円(税別)。2018年4月20日発売予定。全国のグランドセイコーマスターショップのみで販売。

 1993年にグランドセイコー専用のクォーツムーブメント、キャリバー9Fが発表された。キャリバー9Fは、同ブランドが「究極のムーブメント」を目指して開発したものであり、長く太い針を回すための「ツインパルス制御モーター」をはじめ、秒針のふらつきを軽減する「バックラッシュ・オートアジャスト機構」や、カレンダーを瞬時に切り替える「瞬間日送り機構」を搭載するなど、従来のクォーツウォッチの常識を覆す数々の新機構が盛り込まれたムーブメントであった。中でも精度へのこだわりは、年差クォーツでありながら精度の微調整を行う「緩急スイッチ」も備えるというかたちで強く示され、今でもクォーツウォッチの最高峰として評価され続けている。

 2018年春、このキャリバー9Fの誕生25周年を記念した数量限定の2モデルが発売されることとなった。いずれも、標準では年差±10秒である「キャリバー9F」の時間精度を、さらに年差±5秒まで高めた特別仕様のムーブメントを搭載する。その高精度の証しとして、6時位置にはゴールドカラーのファイブ・ポインテッド・スターが輝く。
 Ref.SBGT241は、グランドセイコー初の9Fクォーツモデルをリメイクしたモデルだ。当時の柔らかなフォルムのケースとブレスレットを踏襲しつつ、ケースサイズはオリジナルの37.0mmから39.1mmへと現代的にアップデートされた。Ref.SBGV238は、「セイコースタイル」を象徴する1967年発売の「44GS」を現代的に解釈したデザインのケースを持つ。
 限定モデルとしての魅力はダイアルにも秘められた。アニバーサリーモデルの特別仕様として、「GS」「9F」のパターンがダイアル全面に型打ちされる。25分位置に目を凝らすと、「9F25」の文字が隠されていることに気づく。遊び心もプラスされているのだ。
 2モデルで異なるデザインのケースバックには、それぞれのシリアルナンバーに加えて、「Caliber 9F 25th Anniversary Since 1993」と表示される。
 日本が誇る高精度クォーツムーブメントの歴史を祝う1本、ぜひじっくり堪能したい。

Ref.SBGT241の裏蓋には、シリアルナンバー(No.0001/1500〜1500/1500)の表記に加え、グランドセイコーの象徴である18Kイエローゴールド製の獅子の紋章があしらわれる。

ベゼルに18Kイエローゴールドを採用したRef.SBGV238にはトランスパレントバックが採用され、その周囲にシリアルナンバ(No.001/600〜600/600)が表示される。

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