コルムの独自性を追求した新作「ヘリテージ コルム ラボ01」

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2019.10.07

コルム「ヘリテージ コルム ラボ01」
自動巻き(Cal.CO410)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。ダマスカス鋼+DLC(縦55.00×39.89mm、厚さ11.75mm)。50m防水。世界限定99本。240万円(税別)。

ダマスカス鋼をケースに使用

 一目見た瞬間に「ダマスカス鋼」の言葉が浮かんだ人は相当な刀剣マニアかオーパーツ好きなのではないだろうか。コルムの新作オープンワークウォッチ「ヘリテージ コルム ラボ01」は“ラボ”の名を冠する通り、新しいものを生みだそうとする実験的な試みにあふれている。

ダマスカス鋼とは、古代インドで作られていた鋼で「ウーツ鋼」とも呼ばれている。木目のような不思議な模様が特色の強靭な鋼だ。この鋼を用いてデリー郊外に約1600年前に建てられたとされる「アショカ王の柱(デリーの鉄柱)」は、風雨にさらされながらも、未だ錆びない鉄柱として有名なオーパーツである。鋼の99%以上を構成する鉄は多くの不純物を含んでいるため、50年も経てば腐食してしまうのが通例。そのため、この柱と同じダマスカス鋼は現代のテクノロジーをもってしても復元は不可能だといわれている。

 そして現在では異種の金属を積層鍛造して、古代のダマスカス鋼を連想させる模様を浮かび上らせた鋼材のことも同じくダマスカス鋼と呼び、高級ナイフなどに使用されている。この現代版ダマスカス鋼をケースに使用したのがヘリテージ コルム ラボ01だ。角度をわずかに動かすごとに、光の当たり方が変化し、表情を豊かに変えるこの魅力的なケースは、コルムの独自性を表現するのにふさわしい。

 また同作では、オープンワーク化を含む独特のデザインを実現するために、地板などのムーブメントパーツを肉抜きしたムーブメントを使用している。なお、ケースのダマスカス鋼にはナノレベルの薄膜を金属表面に加工するDLC加工が施されているため、耐傷性も向上している。遊び心と探究心が同居するデザインは人と違うものを求める愛好家にオススメしたい。

コルム「ヘリテージ コルム ラボ01」
多面的に切り抜いたダイアルとムーブメントを用いることにより、無機質な機械に遊び心を与えている。2019年6月に発売されたTi+DLC製ケースバージョンと比較し、独自性が加速したダマスカス鋼ケースは10月より発売される。


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