ブレゲ、グランフー エナメルの最上位機種を発表

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2020.02.18

ブレゲ『クラシック トゥールビヨン エクストラフラット オートマティック 5367』

 ダイヤルのエナメル加工。それは職人に厳密さや忍耐強さ、技術の習熟が求められる、非常に特別な工芸だ。まずダイヤルとなるゴールド製プレートを研削や清掃してから、ブラシでエナメルの釉薬を湿ったまま薄くむらなく施していく。これを炉に入れ、摂氏800度以上の高温で焼き上げる。その後、目指す色が得られるまで何度もエナメルを重ね、焼成を繰り返してようやく完成に漕ぎつけるのだ。写真の新作では、いくつかの微妙なブルーがブレンドされている。その最終工程では、炉に入れる最後の回の前段階でそっと優しい研磨が施される。そのひと手間でエナメルに自然な光沢が生まれるのだ。

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ゴールド製ダイヤルは、高い技術を誇るエナメル技法の専門工房で面取りが行われ、次に表示に用いる各種のエレメントが加えられる。職人は非常に特殊な手法に則り、このダイヤルの中でブレゲ数字や時間目盛りと秒目盛り、ロゴなどに立体的感を作り出す。ブルーの文字盤がパウダー状のシルバーで盛り上がったこれらを引き立てている。


ケース厚わずか7.45㎜のトゥールビヨン

クラシック トゥールビヨン エクストラフラット オートマティック 5367
自動巻き。33 石。28,800 振動/時。PTケース(直径41 mm )。パワーリザーブ約80 時間。30m防水。17,520,000円(税別)。ブティック限定。


非常に美しいブリッジ装飾

 ミニマルデザインを極めたダイヤルの下、時計の中心で時を刻むのは、圧倒的な薄さとずば抜けた高性能が特色のキャリバー581だ。この時計に搭載されたブレゲの最薄トゥールビヨン・ムーブメントの厚さはわずか3㎜、ケース全体の厚さも7.45㎜しかない。4時と6時の間に置かれたトゥールビヨンは、このキャリバーに合わせて特別に設計された脱進機とシリコン素材のブレゲひげゼンマイが備わるテンプをチタン製キャリッジに収め、トゥールビヨンとしてはとりわけ高速の毎時4Hzで振動する。「クラシック トゥールビヨン エクストラフラット オートマティック 5367」はまた、ブレゲが考案し特許を取得したハイエナジー香箱によって、約80時間ものパワーリザーブを実現している。外周のペリフェラル・ローターも見逃せない技術だ。


Contact info: ブレゲ ブティック銀座 Tel.03-6254-7211