ユンハンスがバウハウスとの強いつながりを表現した「マックス・ビル オートマティック バウハウス」を発表

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2020.05.16

ユンハンスが新しく「マックス・ビル オートマティック バウハウス」を発表した。このモデルは「マックス・ビル オートマティック」をベースに、バウハウスの校舎をイメージしたデザインを随所に取り入れている。発売時期は2020年6月を予定している。

マックス・ビル オートマティック バウハウス


さりげない遊び心を添えた「マックス・ビル オートマティック」

 2019年、バウハウスは創立100周年を迎えた。バウハウスとは1919年にドイツ中部の都市、ワイマール(ヴァイマル)に設立された美術と建築に関する総合的な教育機関である。社会情勢の影響を受けて移転を繰り返し、1933年には閉校となったが、同校の根底に流れる機能主義の考えはモダンデザインの祖として、その後多くのプロダクトに影響を与えていった。時計に関しても例外ではなく、その流れを受ける複数のブランドが昨年、100周年を祝うモデルを発表したことは記憶に新しい。そして、その記念すべき年を越えた今年、ユンハンスはバウハウスとの強いつながりを表現した「マックス・ビル オートマティック バウハウス」を発表した。

マックス・ビル オートマティック バウハウス

1925年に、ドイツ・デッサウへ移転した際に建てられた校舎をデザインしたケースバック。今もデッサウに残る校舎は、バウハウス初代学長ヴァルター・グロピウスによって設計され、当時最先端だったモダニズム建築の建物であった。

 このモデルは、ユンハンスの代表作である「マックス・ビル オートマティック」をベースに、デッサウに移転した際のバウハウスの校舎にオマージュを捧げたモデルである。デイト表示と時分針に入れられた赤は、アイコニックな校舎の赤いドアを想起させるが、単にデザインを取り入れただけではなく、実際に視認性を高めることに役立っているあたり、同社が機能主義の考えを正統に受け継いでいることが分かる。ケースバックには校舎のイラストがあしらわれている。縦書きの“BAUHAUS”の文字や赤いドアが忠実に再現されているのはもちろんのこと、ファサード(建物の正面)部分からは内部の自動巻きムーブメントをのぞくことができる凝った作りとなっている。また、このモデルではサファイアクリスタル製の風防が採用されているため、従来多く採用されていたプラスティック製風防に比べて耐久性が高くなった。

マックス・ビル オートマティック バウハウス

ユンハンス「マックス・ビル オートマティック バウハウス」
自動巻き(Cal.J800.1)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SS(直径38.0mm、厚さ10.0mm)。3気圧防水。予価16万8000円(税別)。

「マックス・ビル」コレクションは、バウハウスの卒業生であるマックス・ビルが1956年にユンハンスのためにデザインしたキッチンクロックをベースとしている。バウハウスが生まれて100年以上、マックス・ビルがキッチンクロックをデザインしてから半世紀以上経った今も、その意匠を継いだ時計たちは一切の古くささを感じさせない。その間、時計自体も進化を重ねてきている。だがしかし、人々が時計に求める本質的な機能はいつの時代も変わらない、タイムレスなものだということなのだろう。



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【2020新作時計】ユンハンス「マックス・ビル ブラック&ホワイト」


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バウハウス100周年に見るモダンウォッチ(前編)


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