【2022年 新作】ルイヴィトンのマスコットが時を知らせる、遊び心あふれる新モデルが誕生

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2022.04.07

ルイ・ヴィトンを代表する、ポップなアイコンを配したハイジュエリーウォッチが誕生した。それぞれ占い師、カジノのディーラー、サーカスの曲芸師のデザインになっており、いずれも位置が交互に入れ替わる特殊なジャンピングアワーが採用されている。

タンブール スリム ヴィヴィエンヌ ジャンピングアワー

新たに発見されたパキスタン産の装飾用原石であるスカルンを使用したダイアルがカジノの世界観を表現している。別名をサンナン・スカルンといい、その鮮やかなグリーンの色調は、元素クロムの存在によるものである。そのきめ細かいテクスチャーは数百万年前の地中深くに形成されるプロセスによって生まれる。


複雑機構をポップに表現した、茶目っ気あふれるタイムピース

 ルイ・ヴィトンの謎めいたキャラクターである「ヴィヴィエンヌ」が初めて登場したのは、2017年のことである。以来、オブジェやアクセサリー、レザーグッズなど、さまざまなデザインとなってコレクションを彩ってきた。

タンブール スリム ヴィヴィエンヌ ジャンピングアワー

深みのあるアベンチュリン製のダイアルにはルイ・ヴィトンのキャラクターである「ヴィヴィエンヌ」が占い師に扮した姿が描かれている。ストラップは同色のシャイニーブルーのアリゲーターストラップでミステリアスな魅力を醸し出している。

 2021年の新作の中では、世界中で旅を楽しむヴィヴィエンヌというコンセプトで日本にも訪れていたと思われるデザインのものがあった。公式ラインのスタンプなどにも登場し、すっかりメゾンの顔とも言える存在になった。腕時計としては「タンブール スピン・タイム エアー ヴィヴィエンヌ」や、「ヴィヴィエンヌ ビジュ シークレット」のモチーフとして登場している。

 今回発表されたの新作では、最もラグジュアリーなヴィヴィエンヌの姿を見ることができる。時刻を確認するたびに姿を変えるダイアルにはジャンピングアワーの機構が隠されている。

タンブール スリム ヴィヴィエンヌ ジャンピングアワー

3種類のモデルはそれぞれホワイトゴールド、ピンクゴールド、イエローゴールドのケースとなっており、リュウズにはローズカットダイヤモンドがあしらわれている。サーカスの曲芸師のモデルはホワイトゴールド製のケースに収められている。マザー・オブ・パールのダイアルがスモークから現れたヴィヴィエンヌを包み込んでいるようだ。

 ピンクゴールドのモデルでは、無数の星空が散りばめられた夜空を思わせるダークブルーのアベンチュリン製ダイアルを背景に、ヴィヴィエンヌが占い師に扮している。瞳の部分はブラックダイヤモンドになっており、指先の近くではふたつの小窓に仕掛けが施されている。

 またイエローゴールドのモデルではカジノのディーラーに扮している。瞳の部分はグリーンツァボライト、特筆すべきはカジノテーブルのグリーンを表した鉱物スカルンがダイアルに使用されていることである。カジノチップを模したカラフルなフレームを纏ったダイヤモンドの装飾がよりカジノの雰囲気を表現している。

タンブール スリム ヴィヴィエンヌ ジャンピングアワー カジノ

ルイ・ヴィトン「タンブール スリム ヴィヴィエンヌ ジャンピングアワー カジノ」
自動巻き(Cal.LV180)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。18KPGケース(直径38mm、厚さ12.21mm)。50m防水。1240万円(税込み参考価格)。

 ヴィヴィエンヌがサーカスの曲芸師の衣装をまとったホワイトゴールドのモデルは、マザー・オブ・パール製のダイアルが採用されている。虹色の柔らかな輝きでヴィヴィエンヌの衣装を引き立てる。

 なお、いずれのモデルもジュネーブに構えるメゾンのウォッチメイキングアトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」によって、すべて考案・生産された自社製ムーブメント、Cal.LV180を搭載している。


特殊な時刻の読み方

 ダイアル上には、アワーを交互に表示する役目を果たす2つの小窓が、周囲のデザインになじむかのように隠れている。時刻を読む際にはヴィヴィエンヌの両手が指し示す小窓を読む。60分ごとにアワーを示す数字が即座に変化して切り替わる。

 新しいアワー表示がされると同時に、前のアワー表示がされていた窓には、ウォッチのテーマにそった謎めいたシンボルが表示される仕組みだ。位置が交互に入れ替わるジャンピングアワーが腕時計で採用されたのは、現代の機械式時計で初の試みだ。

タンブール スリム ヴィヴィエンヌ ジャンピングアワー フォーチュン

ルイ・ヴィトン「タンブール スリム ヴィヴィエンヌ ジャンピングアワー フォーチュン」
自動巻き(Cal.LV180)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。18KPGケース(直径38mm、厚さ12.21mm)。50m防水。1240万円(税込み参考価格)。

 分針はヴィヴィエンヌの胸元から伸び、スリムでほぼ透明な針が1時間ごとにダイアルを一周する。針の先にはタロットカード、トランプ、モノグラム・フラワーパターンのジャグリングボールがそれぞれデザインされ、世界観を崩さないまま分を示している。タロットカードやトランプ、モノグラム・フラワー、アワーの数字はいずれも先述のルイ・ヴィトンのアトリエにいる絵師によって手描きされているものだ。

「タンブール スリム ヴィヴィエンヌ ジャンピングアワー」は、複数のアームを備えたジェノバ機構(マルタ十字機構)と、複雑な多段カムおよびスプリング付きルビーローラーと組み合わせることで、この画期的なアワー表示を実現している。これには、従来方式のスターホイール(星車)とジャンパースプリングを凌ぐ利点ともいえるエネルギーの効率化、時刻表示精度の向上、ムーブメントの寿命延長がある。

 言い換えれば、本機のジャンピングアワー表示は複雑さよりもシンプルさを好むウォッチメイキングの常識に逆らうものであるが、メゾンが表現したい世界観を崩さず、機械式時計の機能性と新規性を重視した作品となっている。

タンブール スリム ヴィヴィエンヌ ジャンピングアワー サーカス

ルイ・ヴィトン「タンブール スリム ヴィヴィエンヌ ジャンピングアワー サーカス」
自動巻き(Cal.LV180)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。18KPGケース(直径38mm、厚さ12.21mm)。50m防水。1240万円(税込み参考価格)。

直径38mmのケースの中に吹き込まれた数々の小さなアートはルイ・ヴィトンのハイウォッチメイキングトランクに納められる。


Contact info: ルイ・ヴィトン クライアントサービス Tel.0120-00-1854


ルイ・ヴィトンのDNAが随所に息づく「タンブール デュアル・タイム テーブルクロック トランク」が登場

https://www.webchronos.net/news/55365/
ルイ・ヴィトン【2021 新作】攻めたネーミングが話題の「タンブール ストリート ダイバー」

https://www.webchronos.net/news/61047/
ラグとリュウズにピンクゴールドを使用した、ルイ・ヴィトン【2021 新作】「タンブール モノグラム 」コレクション

https://www.webchronos.net/news/60798/