パリの情景をあしらったポケットウォッチ、ルイ・ヴィトン「エスカル・オ・ポンヌフ」がユニークピースで登場

2025.07.02

ルイ・ヴィトンより、新作ユニークピース「エスカル・オ・ポンヌフ」が発表された。本作は、フランス・パリのセーヌ川に架かる橋、ポンヌフの情景をあしらったポケットウォッチだ。トゥールビヨンとミニッツリピーター、オートマタを搭載する。


職人の技術が結集した、詩情あふれるポケットウォッチ

 ルイ・ヴィトンより、ポケットウォッチコレクション「エスカル・オートゥール・デュ・モンド」の新作、「エスカル・オ・ポンヌフ」が発表された。本作は、オートマタ、ミニッツリピーター、トゥールビヨンの3つの複雑機構が搭載されたユニークピースであり、エナメルの細密画をあしらった面と、ムーブメントが詳らかにされた時刻表示の面で構成されている。

ルイ・ヴィトン エスカル・オ・ポンヌフ

ルイ・ヴィトン「エスカル・オ・ポンヌフ」
エナメル職人、エングレービング職人、時計職人の手によって制作されたユニークピース。エナメルによってポンヌフの情景が描かれている。手巻き(Cal.LFT AU14.03)。68石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約8日間。18KWGケース(直径50mm、厚さ18.8mm)。30m防水。ユニークピース。要価格問い合わせ。

 鮮やかな色合いの細密画は、フランス・パリのセーヌ川に架かる橋、ポンヌフの情景をあしらったもの。右岸にはルイ・ヴィトン本社、その向かいにはサマリテーヌ百貨店が位置し、フランスのラグジュアリーを象徴している。そのリアルなタッチは、ラ・ファブリク・デ・ザールのインハウス・マスター・エナメル職人の観察眼と表現力の賜物だ。

 細密画の上に配された、トランクを運ぶ船や雀の止まる木々、ルイ・ヴィトン本社の旗、12時位置のコンパスは、浅浮き彫り技法を用いた彫金細工によって制作されている。雀や木に宿る生命感、舷窓までも再現された船、極小のモノグラムのトランクなど、細部に至るまで職人技が注ぎ込まれている。これらのパーツの制作には合計で140時間もの作業を要し、ダイアルと各パーツにエナメルを施す作業を完了するまでには、合計300時間も要したという。ケース6時位置にはスライダーが搭載され、操作することでトランクが蓋を開き、コンパスが回転するなどの7つのアニメーションを楽しむことができる。

ルイ・ヴィトン エスカル・オ・ポンヌフ

船や雀などのモチーフは、浅浮き彫り技法を用いた彫金細工によって制作されている。鮮やかな色彩が見事。

 直径50mmの18Kホワイトゴールド製ケースは、ベゼルにダイヤモンドとカラーストーンをセットし、見事なグラデーションを作り上げている。ケースサイドには90時間もの工数を費やして施されたエングレービングがあしらわれ、ダイアルのストーリーを表現している。ポケットウォッチ用の18Kホワイトゴールド製チェーンも付属し、持ち運ぶことも可能だ。

ルイ・ヴィトン エスカル・オ・ポンヌフ

ケースサイドには、ダイアルのストーリーを表現したエングレービングが施されている。ベゼルを飾るのは、60個のバゲットカットのプレシャスストーンとカラーストーンだ。

 もう片方の面からは、職人の手作業によって磨きこまれたムーブメントを鑑賞することが可能だ。大きな香箱と、そこから繋がる歯車、ゆったりと回転するトゥールビヨンキャリッジ、そして、ミニッツリピーターを起動することで動くふたつのハンマーとゴング、ガバナーを楽しむことができる。中央にはブルーの時分針が取り付けられ、時刻を表示する。

 本作には、同社のアトリエであるアニエールが手掛けたオーダーメイドのトランクと、ドクターズバッグが付属している。

ルイ・ヴィトン エスカル・オ・ポンヌフ

サファイアクリスタルいっぱいに広がるムーブメント。卓抜した仕上げやトゥールビヨン、ミニッツリピーターを鑑賞することができる。



Contact info: ルイ・ヴィトン クライアントサービス Tel.0120-00-1854


オートマタとミニッツリピーターを組み込んだルイ・ヴィトンの新作ポケットウォッチ「エスカル・アン・アマゾニ」

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