クロノブンキョウトウキョウ、サーモンダイアルを採用した新作「クロノグラフ1 Mark2」を披露

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2022.11.29

独立時計師、浅岡肇のサブブランド「クロノブンキョウトウキョウ」は、新作クロノグラフモデル「クロノグラフ1 Mark2」を発表した。本作は、前作「クロノグラフ1」のデザインをシャープなものに刷新することで、より薄さを強調したモデルとなっている。

クロノグラフ1 Mark2


38mm径ケースの薄さの限界に挑むクロノグラフモデル

 厚生労働省が選出する卓越技能章「現代の名工」を受賞したことでも話題となった、独立時計師の浅岡肇。彼のプライベートでの使用に足る品質、性能を持ち合わせながらも、機械式腕時計の入門機にふさわしい価格で販売されるのが、クロノブンキョウトウキョウのコレクションだ。今回、そのラインナップに新作クロノグラフモデル「クロノグラフ1 Mark2」が加わった。

クロノグラフ1 Mark2

クロノブンキョウトウキョウ「クロノグラフ1 Mark2」
自動巻き(Cal.NE86)。34石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SSケース(直径38mm、厚さ13.4mm)。3気圧防水。完売。

 2020年に登場したGPHGクロノグラフ部門ノミネートモデル「クロノグラフ1」の後継機である本作では、その38mm径ケースの厚みをいかに薄くできるかに重点が置かれデザインが再定義されている。一般的に、直径38mm以下の外装において、自動巻クロノグラフムーブメントの搭載と良好なプロポーションの両立は難しいとされている。事実、直径38mmの外装を備えた同社のクロノグラフ1および2のデザインは、そのケースの厚みがやや強調されているような印象があった。

 しかし、本作は従来機と同じくセイコー製の自動巻きクロノグラフムーブメント、キャリバー NE86を搭載しながらも、デザインのバランスを極限にまで突き詰めることによって、見た目の印象をよりシャープに洗練してみせた。

クロノグラフ1 Mark2

新作のクロノグラフ1 Mark2と従来機であるクロノグラフ2の厚み比較。新作はケース下側を鋭く絞ることで、同じ厚みでも30%ほど薄く感じるような視覚効果が与えられた。

 ちなみに、見た目の印象にこだわりすぎると往々にして装着感が損なわれるというものだが、本作はその点でも入念な吟味が行われており、浅岡本人も「38mmの自動巻クロノグラフとして究極の外装」と呼ぶほどのケースデザインが完成している。

クロノグラフ1 Mark2

前作からのケース形状の変更に合わせてラグの位置、形状が変更されことで装着感が維持されている。

 なお、本作のサーモンカラーのダイアルは前作のクロノグラフ1と同様のボンベダイアルで、時分針、クロノグラフ針の先端はダイアルに沿うように手作業でカーブが施されている。加えて、時針はリーフ針、分針はモダン針とその形状に区別が付けられているが、これは視認性を第一に考える1950〜60年代の高級クロノグラフウォッチにも見られる仕様である。

クロノグラフ1 Mark2

ブラックのインダイアルは外周部にダイヤカットが施されており、メインダイアルと別に製造してから貼りあわせる工程によって立体感が演出されている。一方、メインダイアルの外周部には毎時28800振動に合わせて4分割された目盛が刻まれており、計算尺はパルスメーターから途中でタキメーターに切り替わる仕様が採用された。

 また、12時位置のみに設けられたアラビア数字のインデックスと象徴的なドットのアワーマーカーも健在であり、6時位置は日付表示に取って替わられている。さらに、風防はボックスサファイアクリスタルが採用されたことで、ヴィンテージモデルのアクリル風防を彷彿とさせる立ち上がりを見せている。



Contact info:クロノブンキョウトウキョウ https://kuronotokyo.com/


クロノブンキョウトウキョウ「クロノグラフ2」のホワイトダイアルを発表


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〝独立時計師・浅岡肇のプライベートウォッチ〟がコンセプト––「クロノトウキョウ」の魅力に迫る

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