【2023年新作時計】チューダー初のダイバーズウォッチをリメイクした「ブラックベイ 54」

NEWSニュース
2023.04.19

チューダーは、ブランドの初代ダイバーズウォッチをリメイクした新作「ブラックベイ 54」を発表した。オリジナルモデルのディテールを引き継ぎつつも、現代的な解釈によって高い機能性とモダンな一面を手に入れた本作は、ブラックベイのコンセプト“ネオビンテージ”を体現するコレクションに仕上がっている。

ブラックベイ 54


マイルストーンを忠実かつ現代的に具現化

ブラックベイ 54

チューダー「ブラックベイ 54」
自動巻き(Cal.MT5400)。27石。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径37mm)。200m防水。3列ブレスモデル:49万600円(税込み)。ラバーストラップモデル:46万3100円(税込み)。

 チューダーの「ブラックベイ」は、ブランドが積み上げてきたウォッチメイキングの基礎に敬意を払い、歴史的モデルの要素を多く取り入れてきたシリーズだ。その新作として登場した「ブラックベイ 54」では、チューダーのマイルストーンに現代的解釈を加えてリメイクすることで、歴史へ真摯に向き合うブランドの精神が表現されている。

 モチーフとなったのは、チューダー初のダイバーズウォッチである「オイスター プリンス サブマリーナー」Ref.7922。1954年にリリースされたこのモデルは、その信頼性の高さからフランス海軍とアメリカ海軍に採用されたことで知られている。

 現在に至るまで、そのデザイン性やコンセプトは多くのチューダーコレクションの着想源となっており、まさにブランドのヘリテージと呼ぶべき存在だろう。

ブラックベイ 54

オリジナルモデルの特徴であった、数字以外の表記がない逆回転防止ベゼルも再現されている。これは、1950年代初頭のスキューバダイビング需要の急拡大に合わせたものだ。

 この初代ダイバーズウォッチをモチーフとしたブラックベイ 54は、リュウズガードの無い37mm径ケースや視認性特化の表示部、ロリポップ針など、オリジナルモデルの特徴的なディテールを継承している。

 なかでも、後のアイコンとなった赤いトライアングルが見られない点はRef.7922の最初期のモデルにならったものであり、他のブラックベイコレクションとの明確な区別を感じられる要素だと言えるだろう。

ブラックベイ 54

時針はオリジナルモデルのメルセデスタイプから、アイコニックなスノーフレーク針に変更されている。

 その一方で、人間工学に基づいてデザインされたリュウズやベゼル、サテンブラッシュ仕上げのダイアルは、伝統的な要素を残しつつもフェイスにモダンなタッチを添えている。また、ケースは200mの防水性を備えており、自社製ムーブメントの搭載や操作性に優れるクラスプの採用など、そのスペックは現行モデルと同等までに引き上げられている。

 ベルトに関しては、3列タイプのブレスレットとブラックのラバーストラップが用意される。3列ブレスレットはかつてのダイバーズウォッチに多く見られるリベットタイプを採用しており、オリジナルモデルへのリスペクトをここでも見ることができる。

 ラバーストラップについては3サイズが展開。内側には目を引く象徴的なスノーフレークのモチーフが採用されており、カットでの調整も可能となっている。

ブラックベイ 54

クラスプについては、簡単な操作で5段階に調節可能であり、セラミック製ボールベアリングによってスムーズな操作感も備わっている。

 搭載される自社製ムーブメントのキャリバーMT5400は、ケーシングされた状態で日差6秒以内(-2、+4秒)の優れた精度を誇る。また、頑丈にテンプを保持する両持ち式のトラバーシングブリッジや、耐磁性シリコンバランススプリングの採用による高い信頼性も魅力のムーブメントだ。

 さらに「ウィークエンドプルーフ」と呼ばれる約70時間のパワーリザーブも備えており、サンドブラストとポリッシュ、レーザー加工を駆使したその精巧な装飾も本キャリバーの見どころのひとつだろう。



Contact info:日本ロレックス/チューダー Tel.0120-929-570


2023年 チューダーの新作時計まとめ

https://www.webchronos.net/features/93107/
チューダーの新作「ブラックベイ 54」実機拝見! オタクにも普通の人にも“刺さる”ダイバーズ

https://www.webchronos.net/features/93946/
チューダー「ブラックベイ」の歴史と系譜。愛好家に支持される理由とは?

https://www.webchronos.net/features/72595/