ラグジュアリースポーツ時計ランキング / What'sラグスポ?

2014.10.03
今年のジュネーブに心は震えたか?

篠田哲生(38歳) 嗜好品ライター

「突出した個性が無いことがラグジュアリースポーツの条件かも」
前提条件として、ラグジュアリースポーツとは「ラグジュアリーなスポーツウォッチ」ではなく、「ラグジュアリーウォッチ」にスポーティな味付けをしたモノ。だからまずプレステージ感のあるブランドで、何らかに特化した機能を持っていないことも大切。つまりスポーツが得意そうに見える“細マッチョ”だ。際立つ個性があるわけではないが、その分どんなスタイルにも似合う、オールマイティウォッチではなかろうか。

1 オーデマ ピゲ/ロイヤル オーク エクストラ シン
2 パテック フィリップ/ノーチラス
3 ヴァシュロン・コンスタンタン/オーヴァーシーズ
4 ハリー・ウィンストン/オーシャン デュアルタイム
5 ウブロ/クラシック・フュージョン キングゴールド
6 ロジェ・デュブイ/エクスカリバー42 オートマティック
7 ブレゲ/マリーン
8 ブランパン/レマン グランド デイト
9 ブルガリ/ブルガリ オクト ベロチッシモ
10 リシャール・ミル/RM35-01 ラファエル・ナダル


今年のジュネーブに心は震えたか?

広田雅将(40歳) クロノス日本版主筆、アートソルジャー

「選択に迷うほどの充実ぶり」
2000年以降で最も充実したジャンルが「ラグジュアリースポーツ」ではないだろうか。傑作、寡作が目白押しなだけであって、何を選ぶかは正直迷った。ただ今後も1位は「ロイヤル オーク エクストラ シン」であり続けるだろう。手堅すぎる選択だが、傑出した存在である。

1 オーデマ ピゲ/ロイヤル オーク エクストラ シン
2 オメガ/シーマスター 300 マスター コーアクシャル
3 パネライ/ルミノール1950 エイトデイズ GMT
4 ロレックス/オイスター パーペチュアル エクスプローラーⅡ
5 パテック フィリップ/ノーチラス Ref.5711/1A
6 シャネル/J12 スーパーレッジエーラ
7 ブランパン/フィフティ ファゾムス(旧モデル)
8 ブライトリング/クロノマット・エアボーン
9 ラルフ ローレン/サファリ RL67 クロノグラフ 39mm
10 IWC/ポルトギーゼ・ヨットクラブ・クロノグラフ


今年のジュネーブに心は震えたか?

髙木教雄(51歳) ライター

「スポーツウォッチは時計を革新する」
長く時計界の1トレンドを形成するラグジュアリースポーツウォッチは、それゆえに機構やデザイン、素材などさまざまな面で革新をもたらしてきた。名作も数多いけれど、目新しさを優先して勝手に「今年の新作」という縛りをつけたら、意外にも数が少ない。トレンドから定番へと移行したひとつの証だろう。上位4機種は、それぞれにスポーツウォッチに先進性を与えたブランドの新作。いずれも甲乙つけがたい。

1 リシャール・ミル/RM35-01 ラファエル・ナダル
2 ウブロ/ビッグ・バン ウニコ カーボン
3 パテック フィリップ/ノーチラス・トラベルタイム・クロノグラフ
4 オーデマ ピゲ/ロイヤル オーク コンセプト・GMT トゥールビヨン
5 ブランパン/フィフティ ファゾムス バチスカーフ フライバック クロノグラフ
6 ハリー・ウィンストン/プロジェクトZ8
7 リンデ・ヴェルデリン/オクトパス ムーンライト
8 ルイ・ヴィトン/タンブール ツインクロノ グラン スポーツ
9 カルティエ/カリブル ドゥ カルティエ ダイバー ウォッチ(ゴールド)
10 IWC/アクアタイマー・パーペチュアル・カレンダー・デジタル・デイト/マンス


ランキングの集計ルール
●ルールに則して合計10モデルを選び、1位から10位までの順位をつける。
●それぞれが選んだ10モデルの、1位に20ポイント、2位に18ポイント、3位に16ポイント…‥9位に4ポイント、10位に2ポイントを与える(順位なしの場合は、個人の持ち点110点を10で割り、全てのモデルに11点ずつ加算する。順位ありとなしが混在する場合は、持ち点110点から順位分を引き、残りを割って分配)。その集計により、ランキングを決定する。
●同ポイントとなった場合、そのモデルを選んだ選考委員の数が多いほうを上位とする。
●それでも同位となった場合、最高点が高いほうを上位とする。
●さらに、それでも同位となった場合は、プライス設定の低いほうをバリュー的価値が高いものとして、上位とする。※パネライはディストリビューターの都合により順位には入りません。