現代社会に求められる高耐磁時計

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2020.01.30

スマートフォンやPC、スピーカーなど、機械式時計の大敵である磁気に溢れる現代社会。せっかく高い精度が出るように設計、調整をしても、帯磁してしまったらその実力は発揮されない。そこで今回は磁気への十分な耐性を持つ、高耐磁時計を現行品の中から選出してもらった。なお、今回はJISが強化耐磁時計と定義する「第2種耐磁時計」をひとつの基準とし、1万6000A/m(≒201.1ガウス)以上の耐磁性能を持つものを高耐磁時計と規定する。


8位 ボール ウォッチ エンジニア Ⅱ マグニート- S

12point / 2persons

Photo:「エンジニア Ⅱ マグニート- S」。自動巻き。SS。36万円。
問ボール ウォッチ・ジャパン Tel.03-3221-7807
●新素材の「ミューメタル」を採用することで、約8万A/mの耐磁性能を与えたモデル。ベゼルを回転させることでムーブメントを磁気から保護しているシャッターが開く。ただ汎用エボーシュを見るために、シースルーバックを持つ必要はないだろう。個人的には、よりシンプルで同等の耐磁性能を持つマーベライトのほうが実用的に思う。(広田)


7位 IWC パイロット・ウォッチ・マークXVIII

16point /2persons

Photo:「パイロット・ウォッチ・マークⅩⅧ」自動巻き。SS。49万円。
問IWC Tel.0120-05-1868
●昔ながらの軟鉄製の耐磁ケースを持つモデル。IWCは公表していないが、約2万4000A/m程度の耐磁性能があるとされている。普通、インナーケースを持つ時計は大きく重くなる。しかし、このサイズと軽さにとどめたのは良い。良質な外装も大変魅力的だ。(広田)


6位 グランドセイコー スポーツコレクション SBGV243

32point / 3persons

Photo:「スポーツコレクション SBGV243」。クォーツ。SS。30万円。
問セイコーウオッチお客様相談室 Tel.0120-061-012
●「タフGS」の異名を持つ本作。ストラップにグランドセイコー初となるコーデュラファブリックを採用するなど、まさにGSの異端児だ。スペック的にも1万6000A/mを誇る耐磁性能、ねじ込み式リュウズによる防水性、暗闇でも見やすいルミブライトの採用など、かなりの実力派。耐磁時計には少ないデイト付きなのも実用時計として心強い。本気で買おうか悩んでいる。(安藤)