街中でもスタイリッシュに着けこなせる、高性能ダイバーズの新作 5選

高防水のための大きく厚いケースや、ガッチリとしたリュウズガード、逆回転防止ベゼル、高い視認性のための大型インデックス、そういう独特のデザインがヨットやサーフィンやダイビングなどを思わせ、海のイメージがわいてくる。今年はことに魅力的な新作が多い。そのなかでも飛び切りのおすすめが、この5本だ。

スタイリッシュにもビジネススーツにもフィット

"ダイバーズウォッチの持ち味が、海の香りのするところ。高防水のための大きく厚いケースや、ガッチリとしたリュウズガード、逆回転防止ベゼル、高い視認性のための大型インデックス、そういう独特のデザインがヨットやサーフィンやダイビングなどを思わせ、海のイメージがわいてくる。

そしてそのためダイバーズウォッチを着けていると、誰もが海を愛する精悍なスポーツマンのように見える。そこがほかの時計にはない、ダイバーズウォッチの大きな魅力なのだ。

で、それだからだろう、いつの時代もダイバーズウォッチは人気が高く、心躍らせる新作がいくつも登場する。今年はことに魅力的な新作が多い。そのなかでも飛び切りのおすすめが、この5本だ。

すべてメタルブレスレットで選んだのもポイントで、シャープな印象が街中でもスタイリッシュに着けこなせる。また、どれもシックなデザインのためビジネススーツにもフィットするだろう。ご紹介は価格順だ。"

ティソ「ティソ シースター 1000 オートマティック シリシウム」

ティソは1938年からねじ込み式密閉構造により優れた防水性と防塵性と耐磁性を実現してきた技巧派。そんなティソを代表するひとつが本格ダイバーズウォッチの「ティソ シースター 1000 オートマティック」だ。「ティソ シースター 1000 オートマティック シリシウム」はその最高峰となる新作。最長80時間駆動を誇る「Powermatic 80」にシリコン製ヒゲゼンマイを採用したフラッグシップムーブメント「Powermatic 80 Silicium」を搭載。ロングパワーリザーブに加え高耐磁製を備えたことで、よりいっそうの機動性と実用性を実現した。サンレイ仕上げのブルーダイヤルの美しさも魅力で、シティユースでもスタイリッシュに着けこなせる。

オリス「アクイスデイト キャリバー400」

　先の10月にオリスが新ムーブメント「キャリバー400」を発表。5日間のロングパワーリザーブと高レベルの耐磁性、そして推奨オーバーホール期間10年に品質保証期間10年という驚異的な長期間保証が大きな話題となった。そしてその「キャリバー400」の初搭載に選ばれたのが「アクイス」。高防水を初めとする高機能とスタイリッシュなデザインの融合が魅力の、今日のダイバーズウォッチを代表する人気モデルだ。同コレクションで最大面積のシースルーバックにより新ムーブメントを堪能できるのが特徴。特許取得の新開発機構「クィックストラップチェンジシステム」により道具不要で簡単にブレスレットやストラップを脱着できるのも素晴らしい。

グランドセイコー「スポーツコレクション スプリングドライブ 5 Days」（SLGA001）

　1999年にセイコーが開発したスプリングドライブは、機械式時計と同様にゼンマイのほどける力を動力源とし、ICと水晶振動子により正確に精度を制御する、時計の歴史で初の革新的機構。温度変化や衝撃や振動など外部からの影響をほぼ受けない安定した時間精度をもつのも大きな特徴で、宇宙空間やエベレスト登頂などの過酷な環境下でも高い実用性と信頼性を実証。ダイバーズウォッチにも最適なムーブメントであるのだ。これは新開発の5日巻きスプリングドライブムーブメントを搭載した600m飽和潜水仕様のプロフェッショナルダイバーズウォッチ。このチタンブレスレットのほかに、付け替え用のシリコンストラップが付属する。

ブランパン「フィフティ ファゾムス オートマティック」

「フィフティ ファゾムス」は1953年に発表されたモダンダイバーズウォッチの元祖。ロック機構付きの回転ベゼルや、ブラックダイヤルに夜光塗料を施した大型アワーマーカーと針の組み合わせ、高い耐磁性など、今日のダイバーズウォッチのスタイルを完成させたのが「フィフティ ファゾムス」なのである。これはその最新作のひとつのチタンモデル。チタンケースモデルはこれまでにもあったが、チタンブレスレットの採用はこれが初。また、特許取得済みの新開発機構により、通常は横にあるネジがリンクの後ろ側に配置されるため、ブレスレットのエッジが滑らかであるのも特徴。手作業によるサテン仕上げの精緻な美しさも注目点だ。

ジャガー・ルクルト「ポラリス・マリナー・メモボックス」

　ジャガー・ルクルトは1968年にブランド初のダイバーズウォッチ「メモボックス・ポラリス」を発表。同モデルは水面に戻る時間をアラーム音で知らせる革新的「メモボックス自動巻きムーブメント」の搭載が大きな特徴であった。これはその「メモボックス・ポラリス」をモチーフにした新作。アラーム音のセットと、インナーベゼルの操作と、通常の時刻調整の、3つのリューズを備えるなどオリジナルのデザインをほぼそのまま踏襲。その一方、オリジナルではケースバックに付けられていたゴングをケースに設置、それによりシースルーバックを可能にしたのが特徴。アラームを鳴らすハンマーの動きを覗き愉しめるのが時計好きには魅力だ。