スイスのジュネーブを拠点とするシンガー・リイマジンの「カバジェロ コレクション」3モデルが日本に上陸する。カバジェロ コレクションは“Reborn(再誕)”をテーマにしており、計4つの香箱による約144時間のロングパワーリザーブと、安定した精度を両立している点が特徴だ。

“キャリバー4ソロテンポ”の通称が付くシンガー・リイマジン製のCal.ST5000は、水平に並んだ二重香箱をふたつ、つまり計4バレルの構造を備え、約144時間のパワーリザーブと、安定した精度を両立している。
シンガー・リイマジン「カバジェロ コレクション」が日本上陸
シンガー・リイマジンがブランドを構成する3つの柱とする「Reimagined(再構築)」「Restored(再生)」「Reborn(再誕)」のうち、Rebornを象徴する「カバジェロ コレクション」が日本市場へ導入される。スイスのジュネーブを拠点とするシンガー・リイマジンは、ポルシェ「911」の再構築で世界的評価を確立したシンガー・ビークルデザインの哲学を背景に、「イノベーションとデザインによって、高級時計の概念を再定義する」という理念のもとに誕生した時計ブランドである。日本においては、2025年12月にオフィス麦野とのパートナーシップが発表され、正式展開が開始されている。
このような背景をもつシンガー・リイマジンのカバジェロ コレクションは、スペイン語で紳士を意味する“Caballero”をコレクション名としている。これを反映するように、抑制されたエレガンスと精密さをデザインコードとしており、ブランド初の自社製ムーブメントである“キャリバー4ソロテンポ”ことCal.ST5000を搭載した3針デザインのモデルが並ぶ。
ロングパワーリザーブで基礎性能の高いキャリバー4ソロテンポ
キャリバー4ソロテンポは、安定したエネルギー供給による時間精度向上をコンセプトとしている。その技術的な核となるのが、通称の由来ともなっている2×2構成の独創的なバレル構造である。これは、ふたつが組となった香箱が、2組並列でムーブメントを駆動させるものである。
香箱の中に収められた主ゼンマイは一般的に、巻き上げ残量の低下に伴い、トルク曲線も落ち込んでいく。最終的には、テンプの往復作動を行うためのエネルギー供給が十分でなくなり、精度が出なくなってしまう。

そこで本作では、二重香箱を並列化することで供給するエネルギーを長時間にわたって安定させ、精度を維持しながら約144時間という非常に長いパワーリザーブを駆動させ切る。また、高いパフォーマンスを備えるだけでなく、長年にわたって使い続けられるように配慮した設計が行われている。
さらにキャリバー4ソロテンポは、将来のムーブメント展開を見据えてモジュール構造を採用しており、今後、複雑機構を搭載したモデルの登場が期待される。
エレガントなデザインのカバジェロ コレクション
このようなキャリバー4ソロテンポを搭載するカバジェロ コレクションは、3つのカラーバリエーションで展開される。文字盤カラーは、ブラック、グリーン、ブルーとなり、いずれもインデックスを持たないシンプルな文字盤デザインとなっている。文字盤外周には、シンガー・リイマジンのシグネチャーである歯付きのゴールドフランジが設けられている。
また、4つのバレルを持つキャリバー4ソロテンポを象徴するように、文字盤側から4つの受け石がのぞくデザインとなっている点も、カバジェロ コレクションの特徴となっている。

手巻き(Cal.ST5000)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約144時間。SSケース(直径39mm、厚さ10.5mm)。50m防水。429万円(税込み)。



