チャペックは、ホワイトマザー・オブ・パールを南極の空を思わせるブルーの文字盤が特徴の限定モデル「アンタークティック S アイスクラウド」を発表した。文字盤を担当したのは、文字盤専門メーカーのGT Cadrans社で、ホワイトマザー・オブ・パールを薄く加工し、そこに職人がニスによって雲状の模様を描き、焼成することで仕上げている。

マザー・オブ・パール文字盤によって南極の空を表現した「アンタークティック」の限定モデル
チャペックは、マザー・オブ・パールの魅力を際立たせた「アンタークティック S アイスクラウド」を発表した。氷の大地に浮かぶ雲を詩的に表現することをテーマとした本作は、マザー・オブ・パールを「ナクレ・ブロイエ」と呼ばれる手法によって仕上げた文字盤を採用している。
マザー・オブ・パールとは、真珠を作り出す母貝の内側に形成される真珠層を指す。炭酸カルシウムと有機物が層状に重なる構造のため光の干渉を生み出し、見る角度や光源によって色味が変化する特性を持つ。時計においては、真珠層を薄く切り出して板状にして用いており、表情豊かな文字盤を生み出す素材として人気がある。

自動巻き(Cal.SXH5)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径38.5mm)。120m防水。世界限定10本。予価660万円(税込み)。
本作の文字盤製作を担当したのは、スイスのローザンヌ近郊に拠点を置く文字盤専門メーカーのGT Cadrans社である。本作の文字盤のベースとなるのはホワイトマザー・オブ・パールだ。このマザー・オブ・パールをわずか0.2mmの薄さまで加工し、そこに職人がクールなブルーのニュアンスを帯びたニスによって雲状の模様を描いている。そして、100℃を超えるオーブンで数時間焼成し、ニスを定着させている。この技法を担える職人は、高い技術を持つGT Cadrans社においてもただ一人のみとなっており、本作は10本の限定生産となる。
ひとつひとつ異なる模様を持つマザー・オブ・パールに、さらにランダムな模様を施すことにより、本作は個体ごとに異なる表情を持つことが特徴であり、アンタークティックのスポーティーでエレガントなデザインと、南極の空を思わせる氷冷の情景が調和している点が見どころだ。

本作は、チャペックの自社製ムーブメントであるCal.SXH5を搭載する。特徴的な7本のスケルトンブリッジは、19世紀のフランソワ・チャペックによる懐中時計から着想を得たもので、建築的美を表現したものだ。また、手作業による面取りが施されたインワード・アングル、ブリッジ側面のストレートグレイン、ブラックのサンドブラスト仕上げなどが採用され、見どころも多い。さらに、フリースプラングテンプ、4つのゴールド製調整ウェイト、オフセットされたプラチナ950製マイクロローターを備え、約60時間のパワーリザーブを実現するなど、実用性も高い仕上がりである。




