2026年 グランドセイコーの新作時計を一挙紹介! ダイバーズウォッチにもU.F.A.が搭載

2026.07.09

2026年に発表されたグランドセイコーの新作時計をまとめて紹介。4月に行われたウォッチズ&ワンダーズではU.F.A.を搭載した「Evolution 9 Collection スプリングドライブ U.F.A. Ushio 300 Diver」と、ハイエンドモデルの「マスターピースコレクション」の新作が登場。さらに7月には、「エボリューション9 コレクション」のアップデートが発表されている。

野島翼、佐藤しんいち:文
Text by Tsubasa Nojima, Shin-ichi Sato
[2026年4月14日公開記事]
2026年7月9日更新


「Evolution 9 Collection スプリングドライブ U.F.A.」

「Evolution 9 Collection スプリングドライブ U.F.A.」がアップグレードされた。精度や実用性、外観品質、耐久性が向上し、より魅力的なラインナップとなる。「エボリューション9 コレクション」は、グランドセイコーの神髄と日本の美意識を高い次元で融合させ、腕時計の本質を追求するコレクションである。また、コレクション名の“9”には、一桁の最大の数字であり、完璧を追い求める、終わりのない進化への意思が込められている。今般のアップグレードは、このような進化のひとつとして企画されたもので、大きく分けて3つの刷新で構成されている。

Evolution 9 Collection スプリングドライブ U.F.A.

グランドセイコー「Evolution 9 Collection スプリングドライブ U.F.A.」Ref.SLGB009/Ref.SLGB011
スプリングドライブ(Cal.9RB2)。34石。パワーリザーブ約72時間。エバーブリリアントスチールケース(直径40.0mm、厚さ11.7mm)。10気圧防水。各138万6000円(税込み)。2026年9月5日(土)発売予定。

Evolution 9 Collection スプリングドライブ U.F.A.

グランドセイコー「Evolution 9 Collection スプリングドライブ U.F.A.」Ref.SLGB013/Ref.SLGB015
スプリングドライブ(Cal.9RB2)。34石。パワーリザーブ約72時間。エバーブリリアントスチールケース(直径40.0mm、厚さ11.7mm)/(直径37.0mm、厚さ11.4mm)。10気圧防水。各138万6000円(税込み)。2026年9月5日(土)発売予定。

Evolution 9 Collection スプリングドライブ U.F.A.

グランドセイコー「Evolution 9 Collection スプリングドライブ U.F.A.」Ref.SLGB007
スプリングドライブ(Cal.9RB2)。34石。パワーリザーブ約72時間。ブライトチタンケース(直径40.0mm、厚さ11.7mm)。10気圧防水。151万8000円(税込み)。2026年9月5日(土)発売予定。

 アップグレードポイントは、①ブレスレット長さの微調整が可能なバックルの新採用②ステンレススティールモデルはエバーブリリアントスチールへアップグレード③「スプリングドライブU.F.A.」Cal.9RB2の搭載の3点だ。この中でも特に、Cal.9RB2の搭載によって年差±20秒という極めて優れた精度を獲得することになるため、完成度が一段と高まったと言えるだろう。

 アップグレードされるモデルは、エバーブリリアントスチール製モデルでは、ケース径40.0mmで、長野県の白樺林から着想を得たホワイト文字盤を持つRef.SLGB009、阿寺渓谷の透き通った清流をイメージした深いブルーの文字盤を持つRef.SLBG011、諏訪湖の水面から着想を得たブルー文字盤を持つ、ケース径40.0mmのRef.SLGB013とケース径37.0mmのRef.SLGB015だ。また、月明かりに照らされた夜の諏訪湖をモチーフとしたブラック文字盤を持つ、ケース径40.0mmのブライトチタン製モデルもアップグレードされる。


「Evolution 9 Collection メカニカルハイビート36000 80 Hours」

「Evolution 9 Collection メカニカルハイビート36000 80 Hours」の3モデルも刷新される。アップグレードポイントは、ブレスレット長さの微調整が可能なバックルの新採用と、ステンレススティールモデルではエバーブリリアントスチールを採用することの2点だ。

Evolution 9 Collection メカニカルハイビート36000 80 Hours

グランドセイコー「Evolution 9 Collection メカニカルハイビート36000 80 Hours」Ref.SLGH031/Ref.SLGH033/Ref.SLGH035
自動巻き(Cal.9SA5)。47石。パワーリザーブ約80時間。エバーブリリアントスチールケース(直径40.0mm、厚さ11.7mm)。各10気圧防水。各138万6000円(税込み)。2026年10月9日(金)発売予定。

Evolution 9 Collection メカニカルハイビート36000 80 Hours

グランドセイコー「エボリューション9 コレクション メカニカルハイビート36000 80 Hours」Ref.SLGH029
自動巻き(Cal.9SA5)。47石。パワーリザーブ約80時間。ブライトチタンケース(直径40.0mm、厚さ11.7mm)。10気圧防水。151万8000円(税込み)。2026年10月9日(金)発売予定。

 新採用されるバックルは、従来モデルの安定感のある着用感をさらに高めるべく、2mm単位で3段階のスライドが調整となっている。なお、ケース径40.0mmモデルでは、バックルに合わせたシルエットとなるように、よりテーパーの効かせたブレスレットが採用されている。

グランドセイコー バックル

優れた着用感も大きな美点であったエボリューション9 コレクションにサイズの微調整が可能なバックルが備わったことで、いっそう魅力的な仕様になっている。

 エバーブリリアントスチールは、ステンレススティールの中でも、白く輝く優れた外観と、世界最高レベルの耐食性を持つことが特徴の素材だ。ヘアライン仕上げ部分では白さが際立つことも特徴で、エッジの効いたグランドセイコーのデザインおいては重要な要素となっている。

 アップグレードされるのは、エバーブリリアントスチール製モデルでは、岩手県の白樺の群生地の風景を取り込んだホワイト文字盤モデルRef.SLGH31 と、新緑の季節を表現したグリーン文字盤モデルRef.SLGH033、岩手県の厳美渓から着想を得たライトブルー文字盤のRef.SLGH035の3モデルと、夜闇の中の白樺林をモチーフとしたブラック文字盤を持つブライトチタン製モデルRef.SLGH029の計4モデルだ。

 搭載されるのは、従来モデルに引き続いてメカニカルハイビートムーブメントCal.9SA5である。Cal.9SA5はグランドセイコー専用として企画されたムーブメントであり、デュアルインパルス脱進機やツインバレルを採用することで、毎時3万6000振動のハイビートでありながら、主ゼンマイの最大巻上時には約80時間のパワーリザーブを達成している。


「Evolution 9 Collection スプリングドライブ U.F.A. Ushio 300 Diver」

グランドセイコー「Evolution 9 Collection スプリングドライブ U.F.A. Ushio 300 Diver」Ref.SLGB023

グランドセイコー「Evolution 9 Collection スプリングドライブ U.F.A. Ushio 300 Diver」Ref.SLGB023
自動巻きスプリングドライブ(Cal.9RB1)。33石。パワーリザーブ約72時間。ブライトチタンケース(直径40.8mm、厚さ12.9mm)。300m防水。165万円(税込み)。

 グランドセイコーより「エボリューション9コレクション」の新作「Ushio 300 Diver」が発表された。その名は島国である日本を取り巻く潮流の躍動感に由来する。本作は300m防水を誇る本格的なダイバーズウォッチであり、小径薄型の高精度スプリングドライブムーブメントを搭載している。

 ダイアルは潮の流れをモチーフとした型打ちが施され、カラーグラデーションによって海の広がりを表現している。グラデーションは外周を暗く、内側を明るくすることで、ダイバーズウォッチに不可欠な視認性を高める効果をもたらしている。カラーバリエーションは、ブルーとグリーンの2種類。ブルーダイアルでは広大な海、グリーンダイアルでは澄んだ海の浅瀬の透明感を表現している。ダイアルと同色のベゼルインサートは、耐傷性に優れるセラミックス製だ。

グランドセイコー「Evolution 9 Collection スプリングドライブ U.F.A. Ushio 300 Diver」Ref.SLGB025

グランドセイコー「Evolution 9 Collection スプリングドライブ U.F.A. Ushio 300 Diver」Ref.SLGB025
自動巻きスプリングドライブ(Cal.9RB1)。33石。パワーリザーブ約72時間。ブライトチタンケース(直径40.8mm、厚さ12.9mm)。300m防水。165万円(税込み)。

 ブライトチタン製のケースは、グランドセイコーのダイバーズウォッチで最小となる直径40.8mm。厚さは12.9mmと、300m防水のダイバーズウォッチとしては取り回しやすいサイズ感に収められている。ケースと同様にブレスレットにもブライトチタンが用いられ、バックルには微調整機構つきスライドロックエクステンダー方式が採用されている。

 ムーブメントは、2025年に発表された年差±20秒を誇る「スプリングドライブU.F.A.」のCal.9RB2をベースに、日付表示を省き、パワーリザーブインジケーターをダイアル側に配したCal.9RB1を搭載している。


「Masterpiece Collection 手巻スプリングドライブ 彫金 限定モデル」

グランドセイコー「Masterpiece Collection 手巻スプリングドライブ 彫金 限定モデル」Ref.SBGZ011

グランドセイコー「Masterpiece Collection 手巻スプリングドライブ 彫金 限定モデル」Ref.SBGZ011
手巻きスプリングドライブ(Cal.9R02)。39石。パワーリザーブ約84時間。Ptケース(直径40mm、厚さ9.6mm)。3気圧防水。世界限定50本(うち国内30本)。1210万円(税込み)。

 グランドセイコーの中でもハイエンドなモデルがラインナップする「マスターピースコレクション」に、世界限定50本の新作が加わった。今作は信州・蓼科高原に広がる神秘的な原生林の中、木々の間を流れる蓼科大滝をモチーフとしたデザインが与えられている。

 ダイアルとケースには、職人のハンドエングレービングによって繊細かつダイナミックな模様が彫り込まれ、日本独自の美意識から生まれた光と陰の多様な表情を浮かび上がらせている。全体に広がる無数の放射模様は、大地からの湧水がダイアルからケースへと流れ落ちる様子を描き出す。

 直径40mmのケースは、プラチナ製。職人の指先の感覚を頼りに施されるザラツ研磨が、歪みのない平面を作り出している。ベースとなるデザインは、グランドセイコースタイルを確立した「44GS」を現代的に再解釈したものだ。時分針とインデックスには14KWGを採用し、ダイアルの6時位置にはそのことを示すSDマークが配されている。

 ストラップは、グレージング加工を施した無双仕立てのクロコダイル製と、手加工の箔押しによって躍動感のある水の流れと岩にはじける水しぶきの輝きを表現した、KYOTO Leather®(京都レザー)による牛皮革製の2種類が付属する。

 ムーブメントは、マイクロアーティスト工房が手掛ける手巻きスプリングドライブのCal.9R02を搭載する。約84時間のロングパワーリザーブと、職人の手作業による仕上げが魅力だ。


「ヘリテージコレクション キャリバー9F 33mm」

 グランドセイコーが誇る9Fクォーツムーブメントを搭載したケース径33.0mmの「ヘリテージコレクション キャリバー9F 33mm」が発売される。9Fクォーツムーブメントとは、1993年にデビューしたCal.9F83を祖とするムーブメントの系譜である。Cal.9F83は、“クォーツを超えたクォーツ”を目指して開発されたムーブメントであり、画期的な新機構が搭載されていた。

グランドセイコー雪白

グランドセイコー「ヘリテージコレクション」Ref.SBGX359
クォーツ(Cal.9F51)。SSケース(直径33mm、厚さ9.1mm)。10気圧防水。44万円(税込み)。

グランドセイコー雪白ブルー

グランドセイコー「ヘリテージコレクション」Ref.SBGX361
クォーツ(Cal.9F51)。SSケース(直径33mm、厚さ9.1mm)。10気圧防水。44万円(税込み)。

 本作に搭載されるのは、最もシンプルな構成であったCal.9F61をベースに、精度・性能はそのままとしつつ、長径を0.6mm小型化した新ムーブメントCal.9F51である。Cal.9F51は小径ではあるが、審美性の高い重い針を動かすことのできる「ツインパルス制御モーター」、秒針をふらつきなく回転させる「バックラッシュオートアジャスト機構」、精度の微調整が可能な「緩急スイッチ」など、キャリバー9Fが誇る機能を搭載している。

 文字盤には、2005年より採用されている人気の“雪白パターン”の型打ちが施される。これは、冬の穂高連峰で見られる風雪紋をモチーフとしたもので、風が生み出す方向性のある凹凸が魅力となっている。ホワイト文字盤のRef.SBGX359では、特殊な銀メッキ加工を取り入れ、白い塗料を使わずに繊細な風合いを生み出しており、真っ白な中にわずかな表情の変化がある点が見どころだ。ブルー文字盤のRef.SBGX361は、雪面に澄み切った空の色が反射した「雪白ブルー」となっている。空の青から着想を得た、濃すぎない繊細なブルーの色調が魅力で、個性的でありながらシックな印象であるため、さまざまなコーディネートに取り入れやすいことだろう。



Contact info:セイコーウオッチ(株) お客様相談室(グランドセイコー) Tel.0120-302-617


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