日本代表エース、堂安律が「何本も」愛用する高級腕時計に注目

アメリカ・カナダ・メキシコ3か国共同開催で幕を開けた2026FIFAワールドカップ。日本代表のエースナンバー「10番」を背負う堂安律は、前大会のカタールでドイツとスペインを相手にゴールを決めた立役者でもある。2度目のワールドカップに臨む強靭なメンタルと確かな実力は、サッカー界有数の時計コレクターとしての審美眼にも通じている。Instagramには、ウブロのフラッグシップモデル「ビッグ・バン ウニコ」を着用する姿が何度も登場している。

写真提供:東京スポーツ新聞社
2026年5月29日、高円宮記念JFA夢フィールドで行われた日本代表チームの公開練習で、リラックスした表情を見せる堂安律。
文:沼本有佳子
Text by Yukako Numamoto
編集:土田貴史
Edited by Takashi Tsuchida
[2026年6月14日掲載記事]

ワールドカップへの2度目の挑戦

 アメリカ、カナダ、メキシコが史上初めて手を組んだ3か国共同開催として、いよいよ2026FIFAワールドカップの幕が上がった。出場国が前回の32か国から48か国に拡大されたことで大会規模も史上最大となり、史上最強とも称される日本代表チームへの期待もかつてないほど高まっている。そんな日本の中心で変幻自在のレフティーとして欠かせない存在となっているのが、堂安律だ。現在はドイツ・ブンデスリーガのアイントラハト・フランクフルトに所属し、勝負強さと積極果敢な攻撃姿勢には定評がある。

 前回2022年のカタールワールドカップでは、グループリーグでドイツとスペインという強豪2か国を相手にゴールを奪い、歴史的な勝利の立役者のひとりとなった。ドイツ戦では「オレが決める。オレしかいない!」という強い気持ちを胸に71分からピッチに登場すると、その言葉通りに同点ゴールを決め、逆転勝利への流れを引き寄せた。また、2018年大会準優勝のクロアチアとのラウンド16では互角の渡り合いを見せ、先制のきっかけをつくりながらも惜しくもPK戦で敗退。試合後には「歴史を変えられなければ正直意味がない」と言い切ったその言葉に、堂安の揺るぎない覚悟がにじみ出ていた。

 そのカタールでの悔しさを糧に、今大会の日本代表が掲げる合言葉は“最高の景色”。エースナンバー10番を背負い、「再びこのチームの一員として、ワールドカップの舞台で戦えることを誇りに思います。これから始まる挑戦に向けて、準備はできています。みんなで歴史をつくろう」と語った堂安は、「10番をつけてピッチに立つことが目標じゃない。僕の目標は優勝することだと思っています」とも力強く宣言している。前回とは比べ物にならない責任感と覚悟で今大会に挑んでいることは、その言葉のひとつひとつからひしひしと伝わってくる。


悔しさをバネに、世界の舞台へ

 大舞台でもブレることのない強靭なメンタルは、どこで育まれたのか。堂安律は1998年6月16日、兵庫県尼崎市に生まれた。幼少期は浦風FCジュニアや西宮SSでプレーし、西宮SS所属時の小学4年生のとき、さらに高いレベルを求めてセレッソ大阪のセレクションを受けるが不合格に終わった。その悔しさは大人になってからも鮮明に残っており、インタビューでは「セレッソからオファーが届くような選手になっても1秒で断る」と決めていると語るほど。実際、中学進学時にセレッソからジュニアユースへの入団オファーが届いたが、その言葉通りに断り、ガンバ大阪ジュニアユースへの道を選んだ。

 悔しい思いを力に変えながらガンバ大阪のユース組織で才能を開花させ、2016年にはトップチームに昇格。2017年からはオランダのFCフローニンゲンへ期限付き移籍し、翌シーズンには完全移籍に切り替えてその後PSVアイントホーフェンでも技術に磨きをかけた。2020年以降はドイツを中心に活躍の場を移し、アルミニア・ビーレフェルトでのシーズンを経てPSVへ復帰。2022年からはSCフライブルクに移籍し、2025年からはアイントラハト・フランクフルトに所属している。左脚から繰り出す強烈なミドルシュートを武器に、ブンデスリーガの激しい競争の中で着実に実績を積み上げてきた。敗北や挫折を忘れないからこそ、進化し続けることができるのだろう。

 プライベートでは2024年に同じ関西出身のインフルエンサー・明松美玖と結婚し、都内のホテルおよび海外で披露宴を行った。ウエディングベールには「Win Together, Lose Together(勝つときも負けるときも一緒)」というサッカー界に広く浸透するフレーズが刺繍されており、夫婦のモットーとなっている。その後、第一子も誕生し、初めて父親となった立場でのワールドカップにも注目が集まる。ピッチの内外でも着実に「人として」の輪郭を広げていく堂安律。そんな彼が今、どんな時計を腕に巻いているのかが気になるところだ。


Instagramで見つけた、ウブロ着用スタイル

 堂安律のInstagramを覗いてみると、ウブロを身につけた姿が繰り返し登場することに気づく。ロレックスの「コスモグラフ デイトナ」やパテック フィリップなど、他ブランドも愛用しており、サッカー界きっての時計コレクターであることが窺われる。なかでもウブロへの傾倒は際立っており、とりわけ「ビッグ・バン ウニコ」シリーズの着用頻度は高い。「ウブロフレンズ」としても知られる堂安が、どのようなシーンでこの時計を選んでいるのか、3本の投稿から追ってみよう。

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2022年7月3日のInstagram投稿。

 一時帰国中に鮨を楽しむオフショット。腕元で存在感を主張するのはウブロ「ビッグ・バン ウニコ サファイア」だ。ケースとベゼルの全面に、ポリッシュ仕上げを施した無色透明のサファイアクリスタルを採用したモデルで、354点もの部品で構成される複雑な内部機構がそのまま透けて見える。徹底した構造の単純化によって堅牢性も兼ね備えており、精密なメカニズムをダイレクトに楽しめる1本だ。

ビッグ・バン ウニコ サファイア

ウブロ「ビッグ・バン ウニコ サファイア」Ref.441.JX.4802.RT
自動巻き(Cal.HUB1280)。43石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。サファイアクリスタルケース(直径42mm)。5気圧防水。世界限定500本。1008万7000円(税込み)。

2022年2月22日のInstagram投稿。

 リラックスしたムードのオフショット。腕に収まるのはウブロ「ビッグ・バン ウニコ キングゴールド セラミック」で、18Kキングゴールドにブラックセラミック製ベゼルを組み合わせた贅沢なケースが目を引く。その日のコーディネートと絶妙にマッチしたカラーリングの楽しみ方からは、時計をファッションの一部として自在に操る堂安らしいセンスが伝わってくる。

ウブロ「ビッグ・バン ウニコ キングゴールド セラミック」Ref.421.OM.1180.RX
自動巻き(Cal.HUB1280)。43石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。18Kキングゴールドケース(直径44mm)。100m防水。588万5000円(税込み)。

2021年6月23日のInstagram投稿。

 オリンピック代表に選出された際の喜びを伝える投稿では、モノトーンのコントラストが際立つウブロ「ビッグ・バン ウニコ ブラック&ホワイト」を着用していた。白と黒のクリスプな組み合わせが、堂安のスポーティでシャープなスタイルにも自然と馴染んでいる。以上、3枚の投稿にわたって「ビッグ・バン ウニコ」シリーズを選んでいることからも、このコレクションへの特別な愛着が伝わってくる。

ウブロ「ビッグ・バン ウニコ ブラック&ホワイト」Ref.421.NX.2010.LR.JPN
自動巻き(Cal.HUB1280)。43石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。チタニウムケース(直径44mm)。100m防水。日本限定。300万3000円(税込み)。


ウブロの魂を宿すムーブメント「ウニコ」とは

 「ビッグ・バン ウニコ」は、ウブロを代表するフラッグシップコレクションのひとつだ。その名の由来となった自社製ムーブメント「ウニコ」は、スペイン語で“唯一”を意味し、2010年にウブロ初のインハウス製クロノグラフムーブメントとして完成した。300を超えるパーツが精密に組み上げられ、その緻密な構造はスケルトンダイアルを通して堪能できる。パワーリザーブは約72時間、2万8800振動/時の振動数によって高い精度も実現している。

 ウブロのすべての創造に一貫して流れるのが、「First(先駆けであること)、Unique(ユニークであること)、Different(唯一無二であること)」という精神であり、「ウニコ」の開発にもこの哲学が色濃く反映されている。同時に、強気の姿勢で常に唯一無二の存在であり続けることを目指す堂安律の生き様とウブロのものづくりの哲学についても、不思議なほど重なって見える。

 いよいよ6月15日、テキサス州アーリントンのダラス・スタジアムを舞台に、日本代表対オランダのグループステージ初戦がキックオフを迎える。グループFに振り分けられた日本は、世界ランキング7位のオランダを皮切りに、チュニジア、スウェーデンと3試合を戦う。「目標は優勝」と力強く宣言した堂安律が10番を背負い、“最高の景色”へ向けてどんなプレーを見せてくれるか。ウブロの精神と共鳴するその唯一無二のレフティーが、再びワールドカップの舞台で新たな歴史を刻んでくれることを、心から期待したい。


Contact info:LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ウブロ Tel.03-5635-7055

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