2024年、歴史ある「ザ ボートレース(The Boat Race)」とパートナーシップを結び、同レース初の公式タイムキーピングパートナーおよびタイトルスポンサーを務めるシャネル。2027年、第3回目となる「「The CHANEL J12 Boat Race」が開催されること、そしてこの年は女子レース初開催から100周年を迎える節目であることをたたえて、トロフィーを制作した。このトロフィーのデザインを手掛けたのは、シャネル ウォッチ クリエイション スタジオのディレクターであるアルノー・シャスタンである。

2027年開催の「ザ ボートレース(The Boat Race)」で勝者が掲げるシャネルのトロフィー
1829年に創設された、オックスフォード大学とケンブリッジ大学のチームが競い合う「ザ ボートレース(The Boat Race)」。ロンドンのテムズ川で、8人の漕ぎ手とコックス(舵手)がリズムに合わせてボートを操り、ゴールを目指す。2024年、この歴史あるボートレースと長期パートナーシップを締結したシャネルは、同大会初の公式タイムキーピングパートナーとタイトルスポンサーに就任。来年は3年目となる「The CHANEL J12 Boat Race」が開催され、かつ、この年は女子レース初開催から100周年を迎える節目ということもあり、シャネルがトロフィーの制作を手掛けることになった。デザインは、シャネル ウォッチ クリエイション スタジオのディレクターであるアルノー・シャスタンによるものだ。

9月30日に開催されたプレジデンツ チャレンジでシャネルとザ ボートレースによって発表された、男子および女子優勝チームに授与されるふたつの新しいトロフィーは、磨き上げられたシルバーを際立たせる曲線と立体感が大きな特徴だ。さらにそのトロフィーは、現代的な長方形のフレームによって囲われている。

女子レースのためのトロフィーにはポリッシュ仕上げのホワイトにマットブラックのラインが、男子レースのためのトロフィーにはポリッシュ仕上げのブラックにマットブラックのラインが施されており、このふたつの仕上げのコントラストはシャネルのコードカラーを反映するとともに、代表的な腕時計コレクション「J12」の代名詞でもある、ブラックとホワイトを想起させる。
フレームに施された縁取りはトロフィー本体と連動する意匠となっており、ふたつが一体となることで、唯一無二のそのデザインを完成させる。また、トロフィーの中央部には本大会の物語を象徴する、ブラックの縁取りが施されたゴールドコーティングのシルバー製メダリオンを配した。このメダリオンには勝利、そしてシャネルとザ ボートレースとの出合いをたたえるという意味も込められている。

女子レース、男子レースのトロフィーはいずれも同一サイズで、フレームを含めて扱いやすいよう工夫され、勝者が安心してこの勝利の証しを迎えられるよう設計されている。
トロフィーの制作にあたって、シャネルは英国を代表するデザイナー兼トロフィーメーカー、Thomas Lyte(トーマス ライト)と協業した。チャールズ3世国王陛下の金銀細工師として王室御用達の称号を有するメーカーだ。

約2年にわたる開発と、320時間を超える工房での卓越した職人技を経て完成したこれらのトロフィーは、2027年開催のThe CHANEL J12 Boat Raceの女子レース、男子レースそれぞれの優勝クルーらが、世界で初めて掲げることになる。
なお、2027年大会ではレースの順序が変更される。男子のレースが15時40分にチャンピオンシップコースでスタートし、その後、女子のレースが16時40分に行われる(いずれも現地時間)。両レースはそれぞれ満潮時刻の2.5時間前および1.5時間前に予定されている。
ザ ボートレースカンパニーの会長、シヴォーン・キャシディは以下のようにコメントした。
「ボートレースは、200年以上前にさかのぼる伝統であるプレジデンツ チャレンジの後にのみ開催されます。そこでは、前年に敗れたクルーの代表者が、タイトル防衛をかけて勝利したクルーへ正式に挑戦状を突きつけます。私たちは、女子レースが次の100年を見据える中で、この伝統を守り続けられることをうれしく思います。100周年という節目は、The CHANEL J12 Boat Raceトロフィーの発表を通じて、シャネルとの長期パートナーシップをさらに深める絶好の機会です。私たち3者は、精密さ、機能やフォームを妥協なく追及するという理念を共有しており、その価値観をこれからの100年へと受け継いでいくことを誇りに思います」
アルノー・シャスタンはこう語った。
「この記念すべきレースの優勝者に贈られるトロフィーの制作を率いる機会をいただき、身の引き締まる思いであると同時に、大変光栄に感じています。私が目指したのは、勝利の象徴であるトロフィーが持つ本質を大切にしながら、現代にふさわしいかたちへと再解釈し、洗練させることでした。デザインを通じて、シャネルとザ ボートレースの関係性を表現するとともに、トロフィー、そしてレースそのものが持つ重要性を損なうことなく、シャネルの存在を感じていただけることを重視しました」
シャネル 時計・宝飾部門社長のフレデリック・グランシェもコメントを寄せた。
「私たちの使命は、この歴史ある大会が誇る伝統、妥協のない姿勢、そしてチーム一丸となって挑戦する精神を支え、守り続けることです。今回のトロフィー制作は、その揺るぎないコミットメントを体現するものです。The CHANEL J12 Boat Raceの伝統に対する謙虚さと敬意を込めてデザインされたこのトロフィーは、シャネルの創造的なビジョンと、精密さ、規律、チームワークによって大会を形づくるアスリートたちへの賛辞でもあります。私たちは、このトロフィーが、今日そして未来にわたり、それを掲げるクルーたちの功績を象徴する存在となることを願っています」
女子レースの開催から100周年という節目に
前述の通り、2027年はザ ボートレースに女子レースが加わってから100周年を迎える。1927年に第1回女子ボートレースが開催された際、オックスフォード大学とケンブリッジ大学のクルーは直接対戦することを許されておらず、両校は別々にレースを行い、スタイルとスピードの両方を審査された。女子のボート競技がオリンピックに採用されるまでには、さらに約50年を要した。約1世紀前、水上へ漕ぎ出した学生たちは、まさに時代の先駆者と言える。2027年に迎える女子ボートレースの100周年は、彼女たちの挑戦と、その志を受け継いできた女子選手たちをたたえる節目でもあるのだ。
なお、2026年のThe CHANEL J12 Women’s Boat Raceは、パリオリンピック中継を含む年間の女子スポーツ中継番組の中で、視聴者数第5位を記録した。



