
水深計を持つ世界初の腕時計としてファーブル・ルーバの「バシィ」は1968年に登場している。その誕生から50周年に当たる今年、同社から発売されたのが「レイダー バシィ 120 メモデプス」だ。同モデルでは120mまでの深さを測れる水深計が搭載されており、潜水中にその深度をブルーのセンター針によって伝えてくれる。この測定メカニズムは前年に発売された「ビバーク 9000」が搭載する高度計に基づいたものだ。具体的にはビバーク同様、ケースに開口部を作り、そこから内部へ水を取り込む。水が入っていった先には自社設計の“膜”があり、その膜を押し出す水圧によって現在の深度を測る、というものだ。
その年の新作モデルや、機構、仕上げの完成度など、毎回決められたテーマの中から、優れた10本を時計ジャーナリストたちが選出します。
クロノスドイツ版の人気連載「TEST」の翻訳記事。腕時計のデザイン、機能などをポイント性によって評価します!
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