ブルガリの進化する伝統はレディスウォッチもしかり/バーゼルワールド日誌 6

LIFE編集部ブログ
2019.03.31


 2019年のバーゼルワールドを熱した1本として、おそらく確実に挙げられるだろう世界最薄の機械式クロノグラフ「オクト フィニッシモ クロノグラフ GMT オートマティック」を送り出したブルガリ。私からは女性の目線を加えて、同社のレディスウォッチにも改めて敬意を表します。 




「BORN TO BE GOLD」の言葉とともに、イタリア語で“蛇”の意を持つセルペンティのニューコレクションを祝福するブルガリ。上の写真は、ブルガリのブースに設けられた歴代のセルペンティの展示です。
 新しく発表された「セルペンティ セドゥットーリ」は、ケースとブレスレットリンクが初めて完璧一体化を果たしました。その厚さは、6.85mm。ドロップ型ケースとヘキサゴナルパターンのゴールドのブレスレットは、歴代セルペンティの意匠を継ぐ重厚な輝きを放ちます。メンズとともにモダンな解釈を加えて薄型化を目指しつつも、それぞれに的確な光を与えるという、ブルガリの底力を感じます。

© BVLGARI




 セルペンティからもう1本ご紹介します。「セルペンティ トゥボガス」に、日本と韓国の女性の腕に合わせてデザインされた日韓限定モデルが追加されます。従来のモデルよりケースを8mm小さくするなど全体的にサイズダウンさせたことで、身長153cmサイズの私の腕にも程よく収まりました。地域ごとの体型まで合わせていく細やかさを感じます。





 そして、昨年の漆ダイアルモデルに続き私が心酔しているのが「ディーヴァ ドリーム フィニッシマ ミニッツ リピーター」。アベンチュリンダイアルを備える37mmの美しいフォルムに、ふたつのハンマーを持つミニッツリピーターのBVL 362フィニッシモキャリバーが収まっています。あぁ、これを手にする女性にお会いしてみたい。

© BVLGARI


 レディスウォッチの見た目の美しさはもちろん、機械式時計の機能面においても老舗ジュエラーがしっかりと業界を牽引してくれる。尊いことと思っています。


文:高井智世