シャネル「J12」を選ぶポイント。人気のレディースモデル3種を紹介

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2021.01.07

「シャネル」は、ジュエリーやファッション、香水・化粧品など幅広いアイテムを手掛けるラグジュアリーブランドである。時計においても、その評価は世界でもトップクラスだ。シャネルの人気ウォッチコレクション「J12」について、その魅力を掘り下げることにしよう。

初代J12

初代J12のコンセプトとデザインを手掛けた故ジャック・エリュによる開発時のデザイン画。


シャネルの歴史

1910年、ガブリエル・シャネルがパリに創業した帽子店がシャネルの歴史の始まりだ。その後、ジャージーやツイードのスーツなど、男性服からヒントを得たスタイルの数々で当時の女性のドレスコードを刷新し、ファッションの世界で革命を起こした。

シャネルは1987年に時計業界に参入

シャネルが時計業界に参入したのは、1987年のことである。パリのヴァンドーム広場のや香水「シャネルN°5」のボトルストッパーから着想を得た八角形ケースが特徴の女性用腕時計「プルミエール」が、その原点である。

プルミエールは、スモールサイズのケースにレザーを編み込んだチェーンブレスレットを組み合わせており、30年代を思い起こさせるそのデザインには、レトロな空気とコンテンポラリーなたたずまいが併存し、当時の女性から高い人気を集めた。

名称のプルミエールという言葉が意味するものは、「始まり」や「一番」である。その名の通り、誕生から30年以上もの歳月を超えてなお世界中の女性からの厚い信頼を得る、シャネルの代名詞ともいえる名品だ。

2000年にJ12で業界に新しい風を起こす

プルミエールにおいて、高級レディスウォッチの歴史をスタートさせたシャネルだが、2000年に発表した「J12」で、世界のウォッチファンからの信頼を決定的なものとする。

ケースおよびブレスレットの全面にセラミックを採用するというアイデアは、時計の世界に新風を巻き起こした。J12は、今やシャネルウォッチのフラッグシップモデルとして位置付けられているコレクションだ。

J12の登場を受けて、時計メーカー各社は、こぞってセラミックの採用に乗り出す。このことからも、いかにこの時計がエポックメイキングなモデルかが理解できる。


J12を選ぶためのポイント

世界の女性を魅了し続けるJ12のコレクションには、いくつもの魅力的なモデルがラインアップされている。

その中から、自分にぴったりの1本と出会うためのポイントについて紹介しよう。

ケースサイズの選択肢

現行のJ12には、基本的に3種類のケースサイズが用意されている。

  • 19mm
  • 33mm
  • 38mm

好みのサイズ感に合わせて、納得できる1本を選ぼう。

シャネル全般に当てはまることだが、J12のデザインも中性的な魅力にあふれている。それゆえ、女性が38mmサイズを、男性が小さな33mmサイズをチョイスして、あえてミスマッチ感を楽しむこともできるだろう。

2つの基本カラー

シャネルの言葉に、次のようなものがある。「「私は、黒という色には全ての要素が含まれていると言ったの。白も同じ」。また、ブラックとホワイトは絶対的な美しさを象徴しており、完璧に調和しているとも語っている。

このような思いを抱くシャネルによるJ12のカラー展開は基本的に、ホワイトとブラックである。

J12では、ダイアルやケース外周がダイヤモンドや限定カラー、イラストなどで装飾されることもある。どのモデルであっても、一流の技法でカラーリングされベースとなるホワイトとブラックと見事な調和を見せているのだ。

また、2020年は、色を持たない透明なサファイアケースとブレスレットの「J12 X-Ray」や、ホワイトとブラックが融合した「J12 パラドックス」も展開している。これらの中から、好みのJ12を見つけてほしい。

時計としての機能も十分

デザインや素材のみが秀でているだけでは、一流の時計とはいえない。正確に時を刻む精巧さをないがしろにして、高級時計の称号を手にすることはできないのだ。

J12は、機能の面においても、トップクラスの性能を有した時計である。機械式手巻き・機械式自動巻き・クォーツといった3タイプのムーブメントは、それぞれに精度の高さが光る。

加えて、GMT機構、ロマンティックな装いのムーンフェイズなど、複雑機構を備えたモデルも並んでいる。


シャネルJ12のレディス向けモデル

女性の憧れの的であるシャネルが手掛ける時計、J12から、厳選したレディス向けモデルについて紹介していこう。

シンプルな定番セラミックホワイト 33mmモデル

プレーンなホワイトの33mmモデルは、オン・オフにかかわらず気軽にまとえ、J12において女性に最も人気のあるモデルだ。時・分・秒を示す3針とデイト表示のみの清楚な高級感は嫌みがなく、普段使いにも適している。

もちろん、ケースやブレスレットの素材には、丈夫なセラミックを採用している。傷や汚れが気になるホワイトでも、強固なセラミックが美しい色合いをいつまでも守ってくれる。

J12

シャネル「J12」
クォーツ。高耐性ホワイト セラミック×SS(直径33mm)。200m防水。49万円(税別)。

ケースサイズ29mm 小ぶりでフェミニン J12・XS

直径33mmがベーシックなスタイルのJ12にあって、「J12・XS」は19mmというのミニサイズである。フェミニンで華奢ないで立ちで、あらゆる女性の腕元を美しく飾ってくれる時計だ。

ダイアル外周にちりばめられたダイヤモンドが目を引く。通常はスポーティーさだけに偏りがちなセラミックモデルだが、美麗なデザインによってエレガントな逸品へと昇華させている。

シャネル「J12・XS」
クォーツ。高耐性ブラック セラミック×SS、ダイヤモンド(直径19mm)。30m防水。70万円(税別)。

黒セラミックに気品漂うダイヤモンド

高級感あふれるブラックをまといたいと願う女性には38mmのJ12はいかがだろう。黒セラミック素材に、高貴な気品が漂うモデルだ。

ブラックが精悍な印象を与えつつ、ダイアル内のインデックスに12ポイントのダイヤモンドを使用することで、優美さを備えたクールな1本だ。裏面からはシャネル独自の美しい自動巻きムーブメントがのぞいている。

シャネル「J12」
自動巻き(Cal.12.1)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。高耐性ブラック セラミック×SS(直径38mm、厚さ12.6mm)。200m防水。80万円(税別)。


自分に合ったJ12を手に入れよう

豊かなデザイン性と高い性能を合わせ持つJ12は、シャネルウォッチの代名詞といえるほど圧倒的な支持を得るコレクションだ。あらゆるシーンにおいて、身に着けた女性の魅力を最大限に引き出してくれる。

コレクションにある多数のモデルは、それぞれが豊かな個性と高い完成度を備えている。自分にマッチした、お気に入りのモデルを手に入れてほしい。

※価格はすべて2021年1月現在のものです。


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