オリエント バンビーノの魅力とは。レトロモダンな世界へ誘う腕時計

FEATUREその他
2024.04.15

オリエントの中で、レトロでクラシカルなシリーズと言えばバンビーノだ。ブランドの伝統と近年の技術的進歩を生かしたバンビーノには、どのような魅力があるのだろうか。2023年発売の新作を含む注目モデルとともに、人々を引きつけるバンビーノに迫る。


独創的な腕時計を生み出すオリエント

手の届く機械式時計メーカーとして人気を集めるオリエントは、1951年にその歴史をスタートさせた。「オリエント」「オリエントスター」という2ブランドを掲げ、独創性のある腕時計をリリースしている。

2017年、長く協力関係にあったセイコーエプソン傘下に収まり、翌年にはオリジナリティーのあるテーマの追究や独特のカラーリングなど、オリエントらしさを全面に打ち出したブランディングを始めた。


レトロな雰囲気が好みなら「クラシック」コレクションを

オリエントには、現在下記4つのコレクションで展開されている。

  • コンテンポラリー
  • クラシック
  • スポーツ
  • リバイバル

この中でクラシックは、オリエントの伝統的な技法やデザインを生かしたコレクションである。レトロなデザインの腕時計が豊富にラインナップされている。クラシックコレクションのシリーズは、「バンビーノ」「バンビーノ サン&ムーン」「サン&ムーン」の3種類だ。

レトロでクラシカルな味わいが好みなら、いずれもニーズにはまりやすいだろう。特にバンビーノは、柔らかな雰囲気のレトロウォッチを求める人におすすめしたい。


オリエント バンビーノが持つデザイン上の特徴

バンビーノの魅力は、繊細に設計されたデザイン性にある。レトロな世界に誘う腕時計が持つ外観を、ふたつの要素から迫ってみよう。

繊細さを感じる細いラグ

腕時計のラグは太ければスポーティーでゴツい印象に、細ければドレッシーでクラシカルな印象になる。

バンビーノのラグは、スリムで繊細なデザインだ。ラウンドケースとストラップを滑らかにつなぐラグが、主張しすぎず全体と調和している。

バンビーノの腕時計には金属製ブレスレットのモデルもレザーストラップのモデルもあるが、細いラグはいずれにもなじむ。ラグの形状もケースからストラップにかけてなだらかに細くなっており、繊細な印象だ。

丸みのあるレトロなガラス風防

バンビーノのレトロな様相を強めているのが、丸く盛り上がったガラス製の風防だ。プラスティック製風防が使われていた時代をほうふつとさせる、アンティークウォッチのような味わいを楽しめる。ガラスやサファイアクリスタル製風防が普及していなかった1960年代ごろまでは、プラスティック製風防が主流だった。

バンビーノに採用されている風防は、ドーム型風防ではなくボックス型風防である。風防の両面がカーブになっているのではなく、外周部分が立ち上がっている構造だ。


オリエント バンビーノの注目モデル

オリエントのバンビーノには、数多くのバリエーションがある。その中で、特徴の異なる3モデルを紹介しよう。限定モデルにも目を向けると、好みだけでなくトレンドに合った1本を見つけやすい。

2023年秋冬・限定モデル オリエント「バンビーノ サン&ムーン」Ref.RN-AK0801S

オリエント「バンビーノ サン&ムーン」Ref.RN-AK0801S
自動巻き(Cal.F6B24)。22石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約40時間。SSケース(直径41.5mm、厚さ 14.2mm)。3気圧防水。6万500円(税込み)。

Ref.RN-AK0801Sは、23年の秋冬モデルとして発売されたバンビーノ サン&ムーンだ。国内では500本しか販売されていない。

5時位置にある、太陽と月が描かれた回転ディスクがバンビーノ サン&ムーンの特徴だ。3時位置には日付窓、10時位置には曜日表示が備えられている。

ケース素材には、ピンクゴールドカラーのステンレススティールが採用された。ストラップがレザー素材で、大きめのケースながらドレッシーな装いにも合うデザインとなっている

裏蓋はシースルー仕様となっており、約40時間以上のパワーリザーブを持つCal.F6B24を鑑賞できる。

シンプルで洗練された1本 オリエント「バンビーノ」Ref.RN-AC0001S

オリエント「バンビーノ」Ref. RN-AC0001S
自動巻き(Cal.F6724)。22石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約40時間。SSケース(直径40.5mm、厚さ 12.3mm)。3気圧防水。4万5100円(税込み)。

オーソドックスでシンプルなバンビーノを探しているなら、バンビーノ Ref.RN-AC0001Sをチェックしてみてほしい。ケースのステンレススティールそのままの色味と輝きを楽しめるモデルだ。

ホワイトの文字盤とブルーの針が作り出すコントラストが、爽やかな雰囲気を醸し出している。文字盤にはインデックスと針のほか、ロゴと3時位置の日付窓しかない。シンプルな腕時計を求める人にはおすすめしたい1本だ。

こちらも裏蓋はシースルー仕様で、Cal.F6724の機能美を目でも楽しめるようになっている。

カジュアルな装いに オリエント「バンビーノ」Ref.RN-AK0703E

オリエント「バンビーノ」Ref.RN-AK0703E
自動巻き(Cal.F6B22)。22石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約40時間。SSケース(直径40.5mm、厚さ12.6mm)。3気圧防水。4万7300円(税込み)。

カジュアルな服装に合わせたいなら、文字盤がホワイト以外のモデルも良いだろう。バンビーノ Ref.RN-AK0703Eは23年の春夏モデルとして発表されたグリーン文字盤の1本だ。バンビーノのアイコンともいえる、6個のローマ数字インデックスが配置されている。

3時位置に日付窓、5時位置に24時間表示、10時位置に曜日表示と多機能ながら、統一感のあるカラーリングですっきりとまとまっているのが魅力だ。ダークブラウンのレザーバンドが、コーディネートを引き締めてくれるだろう。

オリエントのバンビーノは、ブランドの伝統が色濃く受け継がれたクラシックラインである。23年にも新たなラインナップが加わり、一層バリエーションが豊かになった。

バンビーノは、繊細な細いラグや丸みを帯びたボックス型ガラスの風防など、着ける人をレトロな世界に案内するディテールを持つ。どこか懐かしい機械式腕時計を探しているなら、バンビーノを次のパートナーに選んでみてはどうだろうか。

Contact info: オリエントお客様相談室 Tel.042-847-3380

参考サイト:オリエント https://www.orient-watch.jp


コスパと品質を両立するオリエントスターのダイバーシリーズを紹介

https://www.webchronos.net/features/111937/
オリエント70年の物語

https://www.webchronos.net/features/41091/
オリエントスター 不変の価値と先鋭の意匠

https://www.webchronos.net/features/102746/