オリエントらしい個性が光るラインナップに注目! 広報担当者がおすすめするモデル5選

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2025.12.26

オリエントの広報担当者がおすすめするモデル5本を紹介。意欲作を多く手掛ける、オリエントらしい個性豊かなモデルが選出された。なお、選定にあたっては、直近の人気や在庫状況が加味されている。

野島翼:文
Text by Tsubasa Nojima
[2025年12月26日公開記事]


創立75周年を迎え、さらに勢いを増すオリエント

 1950年に誕生し、今年で75周年を迎えたオリエントは、ユニークな腕時計を手掛けることで知られる日本の時計ブランドだ。早くから海外での販売に注力してきたことからも、国内外問わずコレクターが多く、モデルによってはファンの間で独自の愛称を与えられ親しまれているものも少なくない。

 現在オリエントは長年協業関係にあったセイコーエプソンと統合し、盤石な経営基盤のもと、双方の強みを生かした時計製造を行っている。75年の歴史が紡いだ豊富なアーカイブと、最新技術によって生み出されるオリエントの腕時計。広報担当者はどんなモデルをおすすめするのだろうか。なお、選定にあたっては、直近の人気や在庫状況が加味されている。

第5位:「オリエント バンビーノ 38 ソーラーパワード」Ref.RN-WK0003G

オリエント「オリエント バンビーノ 38 ソーラーパワード」

オリエント「オリエント バンビーノ 38 ソーラーパワード」Ref.RN-WK0003G
バンビーノ初の光発電クォーツモデル。クラシカルなデザインをそのままに使用上の手間を大幅に軽減し、より日常的に使いやすくなった。光発電クォーツ。SSケース(直径38.4mm、厚さ10.5mm)。3気圧防水。3万7400円(税込み)。

 控えめな価格とクラシカルなデザインによって国内外問わず人気を博している、オリエントのロングセラー、「バンビーノ」。これまでは機械式自動巻きモデルのみがラインナップしていたが、2025年新作として光発電クォーツムーブメントを搭載したモデルが登場した。巻き上げが不要で時刻調整の手間も少なく、さらにクォーツでありながら定期的な電池交換の必要がない本作は、そのデザイン性と利便性から2025グッドデザイン賞にも選出されている。

 基本的なデザインはこれまでのバンビーノを踏襲しており、ボンベ状のアイボリーダイアルやボックス型の無機ガラス、直径38mmのコンパクトなラウンド型ケースなど、レトロな印象に纏められている。ローマ数字とバーを組み合わせた立体的なインデックスやブルーの針など、細部にまで凝った意匠が与えられていることも魅力だ。特筆すべきは、光発電を行うための透過性を備えたダイアルでありながら、チープな印象がないことだろう。

 ストラップの素材は、廃棄されるリンゴの芯や搾りかすをアップサイクルした“アップル合成皮革”製。環境に配慮したエコなストラップだ。イージーエクスチェンジ機構を備え、バネ棒に取り付けられたレバーを指で引くことで、工具を使うことなく簡単にケースとストラップを分離することができる。

広報担当者コメント

「オリエントバンビーノ 38 ソーラーパワード」は、クラシカルなデザインを継承しつつシリーズ初のソーラー駆動を採用したモデルです。38mmのコンパクトケースに、アイボリーやペールグリーンなど上品な文字盤と、環境に配慮したアップル合成皮革バンドを組み合わせています。フル充電で約6カ月駆動、月差±20秒の精度を実現。さらにイージーエクスチェンジストラップで着脱も簡単。グッドデザイン賞も受賞した優しく上品なフォルムと実用性を兼ね備えた、日常に映える1本です。

第4位:「オリエントバンビーノ サンアンドムーン」Ref.RN-AK0803Y

オリエント バンビーノ サン&ムーン

オリエント「オリエントバンビーノ サンアンドムーン」Ref.RN-AK0803Y
サンアンドムーン機構を搭載した多機能なバンビーノ。3層で構成された、立体的な造形のダイアルが見どころだ。自動巻き(Cal.F6B24)。22石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約40時間。SSケース(直径41.5mm、厚さ14.2mm)。3気圧防水。5万8300円(税込み)。

 バンビーノの多機能モデル。3時位置に日付表示、4時半位置にサンアンドムーン、10時位置に曜日表示を備えている。ライトブルーとミッドナイトブルーに色分けされた24時間で一周するディスクを備えたサンアンドムーンによって、一目で昼夜を判別することが可能だ。太陽と月には顔が描かれており、ユニークな表情を楽しむことができる。機能性もさることながら、ダイアルの3層構造やアシンメトリーなレイアウトなど、デザイン面でも特徴的なモデルである。

 アイボリーカラーのダイアルは、太陽が昇り、空や地上を暖かな色で染め始める朝の情景を表現したもの。ローマ数字とバーのインデックスや、シャープなブルーの針など、クラシカルなデザインが与えられている。

 ケースの直径は41.5mm。細身のラグや丸みを帯びたリュウズ、ボックス型の無機ガラスが柔らかな雰囲気をもたらしている。ストラップは、型押しを施したブラウンのカーフレザー製。オリエントのロゴが配された、ピンバックルが装着されている。

 ムーブメントは、機械式自動巻きのCal.F6B24を搭載する。テンプやローターの精緻な動きをシースルーバック越しに鑑賞することが可能だ。秒針停止機構と手巻き機構を備え、使い勝手にも優れている。

広報担当者コメント

「オリエントバンビーノ サンアンドムーン」は、クラシカルなデザインに太陽と月のモチーフを組み合わせたデザインが特徴です。24時間で1回転するサンアンドムーン表示と、10時位置の曜日表示がアシメトリーな構図を生み、独特の表情が楽しめます。立体感ある3枚仕立ての文字盤にローマ数字とバーインデックスを組み合わせ、洗練された外観を実現。自社製Cal.F6B24搭載で、日差+25~-15秒、約40時間駆動。クラシックと機能美が融合した魅力的なモデルです。

第3位:「オリエント マコ」Ref.RN-AA0823L

オリエント「オリエント マコ」

オリエント「オリエント マコ」Ref.RN-AA0823L
放射状の型打ちを施した、スカイブルーダイアルが爽やかなオリエント75周年記念モデル。20気圧防水やサファイアクリスタルの採用など、高いスペックを誇る。自動巻き(Cal.F6922)。22石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約40時間。SSケース(直径41.8mm、厚さ12.8mm)。20気圧防水。世界限定6000本(うち国内1000本)。5万600円(税込み)。

 ダイバーズウォッチの意匠を取り入れたデザインと、20気圧もの防水性によって高い人気を集める、「オリエント マコ」。本作はそのラインナップに加わった、オリエント75周年を記念する限定モデルである。世界限定6,000本が用意され、そのうち1,000本が日本国内で販売されている。

 テーマとなっているのは、「青空と風を切るような爽快感」。そのことを強く感じさせるのが、爽やかなブルーを取り入れたカラーリングだ。ダイアルをスカイブルーに仕上げ、さらに風をモチーフとした放射状の型打ちを施すことで、躍動感あふれるデザインに纏めている。ゴールドカラーの秒針は、太陽光をイメージしたもの。逆回転防止機構を備えたベゼルには、ダークブルーのスケールを取り付けられ、引き締まった印象に仕上がっている。風防の素材は、耐傷性に優れるサファイアクリスタルだ。

 ダイバーズウォッチのスタイルを踏襲しているため、視認性が高いことも特徴だ。大型のインデックスと針には蓄光塗料が塗布され、昼夜を問わず時刻を読み取りやすい。3時位置にはデイデイトカレンダーが配され、機能性も抜群だ。75周年記念モデルとして、筆記体のオリエントロゴが採用されていることも魅力。

 ムーブメントは、機械式自動巻きのCal.F6922を搭載。シースルーバックではないが、ケースバックにはオリエントのロゴと75周年を記念する文字が刻まれている。

広報担当者コメント

「オリエントマコ」75周年記念限定モデルです。スカイブルーの文字盤に風をイメージした放射模様と筆記体の旧ロゴを配し、爽やかな印象の特別仕様です。さらに、太陽光をイメージした秒針の鮮やかなイエローがアクセントとなり、おしゃれな印象を際立たせます。
ケースは20気圧防水、サファイアクリスタル、SUS316Lステンレスバンドを備え、裏蓋には「Orient Since 1950 75th Anniversary」とシリアル番号を刻印しています。自社製自動巻きムーブメント搭載で約40時間駆動し、アウトドアからタウンユースまで幅広く活躍する1本です。

第2位:「オリエント ストレット セミスケルトン」Ref.RN-AR0007S

オリエント コンテンポラリーコレクション「セミスケルトン」

オリエント コンテンポラリーコレクション「セミスケルトン」Ref.RN-AR0007S
自動巻き(Cal.F6S22)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約40時間。SSケース(直径40.8mm、厚さ10.9mm)。5気圧防水。5万7200円(税込み)。

 オリエントのコンテンポラリーコレクションに属するセミスケルトンモデル。9時位置の開口部からは、削ぎ落された地板と鼓動するテンプを鑑賞することができる。6時位置にはスモールセコンドが配され、ゴールドカラーの縁取りや中空となったスモールセコンドのリングなど、立体的な構造を楽しむことが可能だ。

 ホワイトのダイアルには、シャープなインデックスと伸びやかなペンシル型時分針が組み合わされている。インデックスの下はサークル状の溝が与えられ、まるでインデックスが浮遊しているようなデザインに仕上がっている。

 直径40.8mmのケースは、ステンレススティールにゴールドカラーのめっきを施したもの。面取りが施された優美な形状のラグやすっきりとしたベゼルなど、モダンなデザインが特徴だ。ブレスレットも同じくゴールドカラーのめっきで仕上げたステンレススティール製。スポーティな3連タイプのコマで構成され、プッシュボタン式の三つ折れバックルが搭載されている。

 シースルーバックを採用し、内部に格納された機械式自動巻きムーブメントCal.F6S22を鑑賞することが可能だ。ブランドロゴが配されたローターや鼓動するテンプなど、自動巻きムーブメントならではの機構を楽しむことができる。

広報担当者コメント

9時位置のセミスケルトンと6時位置のスモールセコンドが重なる独特の文字盤。ホワイトダイヤルにゴールドの針と植字インデックスを組み合わせ、温かみと華やかさを兼ね備えます。9時位置のセミスケルトンと6時位置のスモールセコンドが重なる独特のデザインに、自社製Cal.F6S22を搭載し、約40時間駆動と高精度を実現。洗練されたカラーと機械式時計の魅力が融合した特別な1本です。

第1位:「ワールドマップ」Ref.RN-AA0E08Y

オリエント「ワールドマップ」

オリエント「ワールドマップ」Ref.RN-AA0E08Y
オリエントらしいユニークなデザインのワールドタイムウォッチ。内転ベゼルを用いて、世界各地のおおよその時刻を読み取ることができる。自動巻き(Cal.F6922)。22石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約40時間。SSケース(直径43.5mm、厚さ13.9mm)。20気圧防水。世界限定1500本(うち国内500本)。6万500円(税込み)。

 オリエント75周年記念の数量限定モデルとして発表された、2025年新作。「ワールドマップ」は、1969年に発売され、現在でもコレクターズアイテムとして人気を集める「ワールドダイバー」の復刻モデルである。ワールドマップは2021年に第1弾が発表されており、数量限定モデルは瞬く間に完売。第2弾にあたる本作の登場は、当時手に入れられなかったファンにとって朗報となったのではないだろうか。

 ダイアル中央に描かれているのは、ブルーやオレンジ、ホワイトなど、レトロなカラーであしらわれた世界地図。オリエントらしい大胆かつユニークなデザインが魅力だ。ダイアル外周には24時間表記のリングが備わっており、4時位置のリュウズを操作することによって回転させることが可能だ。リングの時刻と世界地図を合わせることで、世界各地のおおよその時刻を把握することができる。ドット型のインデックスは、世界地図のデザインを損ねない控えめなサイズ感だ。

 ボリュームのある卵型のケースには、ゴールドカラーのめっきを施したフルーテッドベゼルが装着され、華やかに仕上がっている。20気圧もの防水性を備え、悪天候下でも着用しやすいことも魅力だ。ねじ込み式のケースバックには、オリエントのロゴと75周年を記念する文字が刻まれている。

広報担当者コメント

オリエント75周年記念として、数量限定で発売となった「ワールドマップ」は、世界地図を描いた鮮やかな文字盤とゴールドをあしらった2トーンケースが目を引く、周年だけの特別仕様です。1969年の伝説モデルを忠実に再現しつつ、20気圧防水や自社製Cal.F6922で性能をアップデートしています。限定1500本、専用ボックスと記念刻印付きで、レトロ感と稀少性が融合しました。



Contact info:オリエントお客様相談室 Tel.042-847-3380


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