ショパール 職人たちの顔が見えるウォッチメイキング

FEATURE本誌記事
2024.06.07
PR:Chopard

時計と宝飾品のあらゆる専門技術を網羅するショパールは、スイスにおいて職人の数や技で群を抜くメゾンのひとつ。貴金属の鋳造から自社ムーブメントやジュエリーの製作、そのすべてに専門職人が活躍し、彼らのアーティスティックな手仕事によって、ひとつひとつが特別な製品へと仕上げられてゆく。ショパールが追求するのは、真のクラフトマンシップが生む芸術性と稀少な価値にほかならない。

ショパール マニュファクチュールの専門職人たち

ゴールド鋳造師、複雑時計の組み立て職人、フルリザンヌ彫りの職人。ショパール マニュファクチュールの専門職人たちの高度な技術の結集によって、比類ない高級時計が誕生する。
三田村優:写真 Photographs by Yu Mitamura
菅原茂:文 Text by Shigeru Sugawara
加瀬友重:編集 Edited by Tomoshige Kase
[クロノス日本版 2024年7月号掲載記事]


並外れた技を持つ職人は時計と宝飾のアーティスト

 ショパールは「マニュファクチュール」という特別な言葉で呼ばれるメーカーのひとつ。マニュファクチュールとは、単純な意味では製造会社なのだが、スイス時計産業では自社一貫生産会社、厳密に言えばムーブメントから自社で生産する会社を区別してこう呼ぶのが慣例だ。さらにマニュファクチュールであるのみならず、ショパールはグループ企業に属さず、ファミリービジネスによって独立性を保ち、開発や製造から世界的な販売まで垂直統合型を貫く。オリジナルの時計と宝飾品の創作を続けてきた点にも特色があり、オートオルロジュリーの数あるラグジュアリーブランドの中でも稀有な存在である。

 主要な製造拠点は、ジュネーブのメイランに構える本社と、ジュラ山脈のフルリエに設けられたムーブメント工場のふたつ。筆者は1990年代から何度も訪れたことがあるが、印象的なのはインハウスの一貫生産に手腕を発揮する専門職人だ。本社工場の多くの工房の中でとりわけユニークなのが78年から稼働する貴金属の鋳造所である。専任の鋳造職人はここで純金に割り金を混合し、イエローやローズ、ホワイトなどのさまざまな色の18Kゴールド合金を製造してきた。数ある高級時計ブランドでもこんな光景にお目にかかれるのはショパールぐらいだ。18Kゴールドを自社で鋳造するのは、もちろん時計の外装や宝飾品の出発点が貴金属素材にあるから。また2018年7月以降は、100%倫理にかなった方法で調達された金を原料とする独自のエシカルゴールドを時計と宝飾品の全製品に用いることを宣言し、サステナブル・ラグジュアリーのビジョンを表明した。

 同じくサステナブル・ラグジュアリーを目指す独自素材といえば、19年の「アルパイン イーグル」のデビューに合わせて登場し、今年の新しい「L.U.C カリテ フルリエ」や「L.U.C XPS フォレスト グリーン」にも用いられているルーセントスティール™だ。リサイクル素材の使用比率を70%から80%以上に引き上げた新しい合金は、通常のステンレススティールより1.5倍硬く、白く強い発色や抗アレルギー性などの優れた特徴がある。今後もショパールのスティール製モデルにはルーセントスティール™のみが使われる。

 ジュネーブ本社には、時計と宝飾品それぞれのアトリエがある。宝飾品部門では、水彩で最初のスケッチを描くデザイナーをはじめ、立体造形、彫金やエナメル、宝石のセッティングなど専門性の高い高度な技術を身に付けた職人たちが数多く所属。チャーミングなファインジュエリーから最高峰のハイジュエリーに至る全製品が自社のアトリエで完結できるシステムは、見事と言うほかない。1963年からショパールを引き継いだショイフレ家は、ドイツ宝飾産業の中心地プフォルツハイムで20世紀初頭から宝飾品とジュエリーウォッチを製造してきた家系である。そうした歴史的背景が現在に至るショパールのスタイルに色濃く反映されているのは間違いない。

Cal.L.U.C96.17-S

「アルパイン イーグル 41 XP TT」のケースバックから見える超薄型ムーブメントCal.L.U.C 96.17-S。卓越した性能と洗練された美観に多くの専門技術が投入されている。

 宝飾品の伝統的な専門技術を継承する一方で、1860年にスイスで創業した時計専業メーカーとしての原点を見直したショパールは、1990年代前半にジュラ山脈のフルリエで自社ムーブメントの開発に着手した。創業者のルイ-ユリス・ショパールに敬意を表し、当時の商標に由来する「L.U.C」をキャリバー名にした自社製機械式ムーブメントが完成。96年を皮切りに次々と世に送り出してきた。モダンに改装されたフルリエのマニュファクチュールでは、最新のCNCマシンによるムーブメント部品製造をはじめ、専門職人による面取りや研磨、コート・ド・ジュネーブやペルラージュといった各種の装飾仕上げ、組み立てなどが行われている。さらに、オリジナリティーのある自社製クロノグラフやトゥールビヨン、ミニッツリピーターといった複雑時計の専用アトリエも完備しており、少なくとも機械式ムーブメントに関するほぼすべての専門技術がここに集結している。垂直統合による自己完結型のスタイルは、ショパールの宝飾品とまったく同じなのだ。

L.U.C カリテ フルリエ

L.U.C カリテ フルリエ
C.O.S.C.によるムーブメントのクロノメーター認定を受けた最新作。ケーシング後に3週間に及ぶクロノフィアブル試験を課す厳格な認証カリテフルリエを取得する別格の稀少モデルである。ショパール独自の合金ルーセントスティール™を採用。自動巻き(Cal.L.U.C 96.09-L)。29石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。SSケース(直径39mm、厚さ8.92mm)。30m防水。300万3000円(税込み)。
L.U.C XPS フォレスト グリーン

L.U.C XPS フォレスト グリーン
エレガントな超薄型ケースとC.O.S.C.認定クロノメーターの高精度ムーブメントを融合した「L.U.C XPS」の最新作。ルーセントスティール™とスイスの自然を思わせる美しいグリーンのセクターダイアルで、「L.U.C XPS」の魅力を新たにする。自動巻き(Cal.L.U.C 96.12-L)。29石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。SSケース(直径40mm、厚さ7.20mm)。30m防水。174万9000円(税込み)。

 またフルリエでしかお目にかかれない特別な職人技もある。19世紀に盛んだったフルリエ様式の彫金技法、すなわちフルリザンヌ彫りである。今や忘れ去られた古の技を習得した専門職人が、ユニークピースや稀少な限定モデルのムーブメントに繊細な装飾を施している。また、グラン・フー エナメルによって芸術的なダイアルを作り出す職人も活躍中だ。

 フルリエのショパール マニュファクチュールは、自社製機械式ムーブメントの製造はもちろんのこと、ミュージアム「L.U.CEUM」からのインスピレーションを生かした彫金やエナメルの職人技からも分かるように、はるかな過去から現在、そして未来へと、時計の歴史をつなげてゆくための大切な役割を担っているのである。

 このように宝飾品と時計の両分野で専門技術のすべてを網羅し、際立った創作を続けているショパールは、その営みを「Mains d'Art(その手で芸術を生み出す職人たち)」という言葉で表現している。宝飾品や時計のひとつひとつがいかに多くの専門技術で作られているか。そして、たくさんの職人の手で芸術品へと高められているかを、このような端的な言葉に象徴したショパールは、やはりワン・アンド・オンリーの存在と言えるだろう。

アルパイン イーグル 41 XP TT

アルパイン イーグル 41 XP TT
超薄型を指す「XP」にテクニカルとチタンを連想させる「TT」を組み合わせた最新作は、「アルパイン イーグル」では初となるスケルトン構造。ダイアルレスとL.U.Cムーブメントのオープンワークで、卓越した技術と洗練された美意識を表現する。自動巻き(Cal.L.U.C 96.17-S)。29石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。Tiケース(直径41mm、厚さ8.03mm)。100m防水。392万7000円(税込み)。
アルパイン イーグル XL クロノ

アルパイン イーグル XL クロノ
オリジナルデザインの外装に自社工房で鋳造した18Kエシカルローズゴールドを使用。フライバッククロノグラフ機能を搭載した自社開発ムーブメントも、革新性で群を抜く現代の名機だ。最新作はまさに自社一貫生産の成果の集大成と言える。自動巻き(Cal.Chopard 03.05-C)。45石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。18KRGケース(直径44mm、厚さ13.15mm)。100m防水。1085万7000円(税込み)。



Contact info: ショパール ジャパン プレス Tel.03-5524-8922


2024年 ショパールの新作時計を一気読み!

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大型クロノグラフの決定版、ショパール「アルパイン イーグル XL クロノ」

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