30代にお勧めしたいタグ・ホイヤーを「カレラ」や「フォーミュラ1」から5本選ぶ

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2025.05.13

30代は、見た目だけでなく、品質やストーリーに目を向けて選ぶべきモノが増えてくる。腕時計もそのひとつだ。そこで注目したい時計ブランドが、タグ・ホイヤーである。伝統と革新を両立しながら、日常使いにもフィットする実用性を備える腕時計を製造するブランドだ。今回は、30代の今こそ手に入れたいタグ・ホイヤーの魅力的なモデルを紹介する。


30代にタグ・ホイヤーを勧める

タグ・ホイヤー カレラ

 30代になれば、身に着けるモノの意味が少しずつ変わってくる。見た目だけでなく、品質やそのモノが作られた背景やブランドのストーリーを意識するようになり、時計も「より良い1本持ちたい」という気持ちが芽生えるかもしれない。そんな時にお勧めしたいのが、タグ・ホイヤーである。1860年創業の老舗ながら、伝統に甘んじることなく、常にスポーツやスピードを軸に革新を続けてきたこのブランドは、30代という節目にふさわしい理由をいくつも備えている。

 まず、信頼感がある。タグ・ホイヤーは古くからクロノグラフやストップウォッチの分野で名を馳せてきた実績があり、モータースポーツとの深い関係性は今もブランドの核となっている。そのようにして培われてきた時計製造ノウハウによって、品質面に一定の安心感があり、時計としての基本的な性能やつくりに信頼がおける。ただし“伝統工芸的なウォッチメイキング”を売りにしているわけではなく、タグ・ホイヤーはあくまで機能性とスタイルのバランスを重視するブランドであるという視点は持っておきたい。

 次に挙げたいのは、そのデザインの自由度だ。「タグ・ホイヤー カレラ」や「タグ・ホイヤー モナコ」といったレーシング由来のモデルは、直線的で力強く、アクティブな印象を好む人に最適だが、一方で近年ではアーカイブをもとに再構築されたクラシカルなモデルも増えており、より落ち着いた印象の1本も選べるようになっている。30代という年齢層は、ビジネスにもカジュアルにも振れる多面的なライフスタイルを持つだけに、TPOに合わせて選べるタグ・ホイヤーのラインナップは心強い。

タグホイヤーイメージカット

 さらに、スイス時計においてタグ・ホイヤーは価格以上のパフォーマンスを維持している点も見逃せない。特にエントリークラスの自動巻きモデルでは、ブランドバリューと価格のバランスに優れていて、機械式時計の第一歩として選ばれることも多い。手が届きやすい価格帯ながら、きちんとスイスメイドで、デザインにもブランドらしさがしっかりと反映されている。買ったあとに“品のある時計を持っている”という満足感が得られる点も、30代の視点からすると大きな魅力となる。

 一方で、タグ・ホイヤーはここ数年で自社製ムーブメントや複雑機構にも力を入れており、高級時計市場での存在感も確実に高まりつつある。例えばキャリバーTH20-00などの自社製ムーブメントは、パワーリザーブや構造の面でも堅実な進化を見せており、「スタイルだけではない」というメッセージが製品を通して伝えられている。プレミアムラインに目を向ければ、より本格的な機械式時計の世界も覗けるようになっている。

 タグ・ホイヤーは、人生のステージが変わり始める30代にこそフィットする。見た目に華がありながら、歴史と実用性を兼ね備え、過剰な主張をせず、手に届く価格で“ちゃんとした時計”を所有する喜びを与えてくれる。ラグジュアリーすぎず、かといってチープでもない。そのちょうどいい立ち位置こそが、今の30代が求めている時計のかたちではないだろうか。選択肢のひとつとして、タグ・ホイヤーを真剣に検討する価値は十分にある。


30代男性におすすめしたいタグ・ホイヤー5選

 タグ・ホイヤーの豊富なコレクションの中から、30代男性にお勧めしたい、実用性と個性を兼ね備えたモデルを厳選して紹介する。次の1本を探す際の参考として、ぜひチェックしてほしい。

「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」Ref.CBS2210.FC6534

タグホイヤーカレラクロノグラフ

タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」Ref.CBS2210.FC6534
“逆パンダ”ダイアルをもつ「2447 NSモデル」をベースに、カレラのシグネチャーデザインにひとひねりを。パンチング加工を施したカーフスキンストラップには、大人の遊び心を感じさせる。自動巻き(Cal.TH20-00)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約80時間。SSケース(直径39mm)。100m防水。91万3000円(税込み)。

 落ち着きと力強さを兼ね備えたデザイン、日常使いに耐える性能、そしてタグ・ホイヤーが長年磨き続けてきたクロノグラフという専門性。「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」は、30代男性にこそふさわしい1本だ。それらが一体となったこのモデルは、単なる“かっこいい時計”では終わらない説得力を持っている。

 ブラックのダイアルに、対照的なシルバーのインダイアルを組み合わせた通称“逆パンダ”の配色は、視認性に優れながらもクラシックな表情をたたえており、流行に左右されにくい。ミニマルなバーインデックスとスリムな針は、モダンで洗練された印象を与え、ビジネスシーンでも悪目立ちしないスマートさがある。

 また、“ベゼルレス”スタイルとなっており、1970年代のプラスティック風防を思わせるドーム型のサファイアクリスタル風防がケースへと続く「グラスボックス」となっていることも大きな特徴である。

 本作は1960年代にわずかな数だけ限定生産された「2447 NS」をベースとしており、ヴィンテージな趣きを存分に感じられる1本なのだ。

 もっとも、機能は現代的に改められている。両方向巻き上げ式の自動巻きムーブメント、Cal.TH20-00を搭載しており、パワーリザーブは約80時間と現代的だ。頻繁に主ゼンマイを巻き上げなくても安定した駆動が続き、平日の使用にも、週末のオフにもストレスを感じさせない仕様となっている。ケースバックはシースルーで、ローターの動きやコート・ド・ジュネーブ装飾が楽しめるのも、機械式時計ならではの醍醐味だ。

 ストラップにはブラックのパンチングレザーを採用。レーシングスピリットを想起させるデザインでありながら派手すぎないため、フォーマル寄りのスタイルにも合うだろう。

「タグ・ホイヤー カレラ スポーツクロノグラフ」Ref.CBN2A1A.BA0643

タグホイヤーカレラクロノグラフ

タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」Ref.CBN2A1A.BA0643
見た目も中身も妥協のない作り込みが光る1本。オンオフ問わず活躍する機械式クロノグラフを探している30代男性にとって、今まさに選ぶべきモデルだ。本作なら、時計としての完成度と日常になじむデザイン、その両方を手に入れられる。自動巻き(Cal.TH20-00)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約80時間。SSケース(直径44mm)。100m防水。93万5000円(税込み)。

「タグ・ホイヤー カレラ スポーツクロノグラフ」は、モダンかつスポーティーなデザインを特徴とする腕時計だ。いくつかのバリエーションが展開されているうち、本作はサーキュラーサテン仕上げが施されたブルーダイアルとブルーのセラミックス製ベゼルが組み合わされた、爽やかな1本となっている。また、光を受けてさまざまな表情を見せるダイアルは、一方でインダイアルにスネイル状の加工が施されることで、強い光源下でも高い判読性を獲得している。

 ケース径は44mmとやや大きめだが、全長は短く、また厚すぎないため、装着感は思いの外良い。ステンレススティール製のブレスレットは、ヘアラインとポリッシュを巧みに使い分けることで、スポーティーさの中に上質感を漂わせている。

 ムーブメントは前掲の「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」と同じく、Cal.TH20-00を搭載している。パワーリザーブ約80時間の実用性や、シースルーバックからのぞくムーブメントを鑑賞できるという審美性を備えているのだ。

 ブレスレットタイプであるため、夏場の汗をかきやすい時期であっても重宝するだろう。

「タグ・ホイヤー フォーミュラ 1 クロノグラフ」Ref.CBZ2082.FT8096

タグホイヤーフォーミュラ1クロノグラフ

タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー フォーミュラ 1 クロノグラフ」Ref.CBZ2082.FT8096
レーシングスピリットを想起させるカラーリングとデザインをもつ1本。グレード2のチタン製ケースを使用した、カジュアルながらも大人の余裕と遊び心を感じさせるタイムピースとなっている。自動巻き(Cal.16)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。Tiケース(直径44mm、厚さ14.1mm)。200m防水。70万4000円(税込み)。

「タグ・ホイヤー フォーミュラ 1 クロノグラフ」Ref.CBZ2082.FT8096は、2025年に発表された、同ブランドの最新作だ。モータースポーツの熱量を手元に宿すような1本となっており、レースの興奮をそのままデザインに落とし込んだこのモデルは、スピード感と個性を求める30代男性にこそふさわしい。特にオンとオフをしっかり切り替えたい人にとって、ビジネスでは見せられないもうひとつの顔を表現するための理想的な時計といえる。

 ブラックを基調にしながら、随所にレッドを効かせた大胆な配色は、F1の世界観を体現している。オパーリン仕上げのブラックダイアルはレーシングマシンのパーツを思わせる立体的な表情を持ち、視覚的なインパクトは抜群だ。そこに配置された3つのインダイアルは機能としてのみならず、デザインの一部としての効果も発揮している。

 ケース径は44mmと大ぶりではあるものの、チタン製であるため軽量で、ラグが短く全長が大きく取られていないことから、良好な着用感が得られる。なお、このケースはサンドブラスト加工が施されており、ツール感がたっぷりだ。ブラックのラバーストラップが軽快さとスポーティーな印象を後押しし、アウトドアやドライブなど休日のアクティビティーにもぴったりの仕上がりとなっている。

「タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル200 クロノグラフ」Ref.CBP1113.BA0627

タグホイヤーアクアレーサープロフェッショナル200クロノグラフ

タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル200 クロノグラフ」Ref.CBP1113.BA0627
高い性能や堅牢性に加え、大人のゆとりを感じるエレガンスを備えるクロノグラフ。ブルーに輝くダイアルをアクセントに、汎用性と耐久性に優れたデザインを確立した、現代を旅する冒険家のためのモデルと言える。クォーツ。SSケース(直径40mm)。200m防水。39万0500円(税込み)。

「アクアレーサー プロフェッショナル200 クロノグラフ」は、タグ・ホイヤーが手掛けるダイバーズウォッチコレクションのうち、クロノグラフ機能を搭載したモデルだ。ダイバーズウォッチというと、どうしてもスポーティーになりすぎる場合がある。しかし本作は、サンレイ加工を施したエレガントなブルーダイアルを組み合わせ、さらにケース径40mmに抑えることで、オンオフ問わずにマッチするデザイン性を実現している。

 エレガンスを大事にしつつも、もちろんダイバーズウォッチらしい機能性を有している。200m防水のケースには逆回転防止ベゼルが搭載されており、また、時分針とインデックスには蓄光塗料が施されることで、暗所や水中でも視認性を確保している。

 クォーツクロノグラフを採用しているため、正確な時間計測とメンテナンスの手軽さも大きな魅力となっている。忙しい平日に秒単位の正確さを求めるビジネスパーソンにとって、煩わしさのないクォーツは実用面で大きなアドバンテージとなる。

 本作は、スマートな見た目と本格的な性能を持ち合わせた現代的なスポーツクロノグラフだ。主張しすぎず、実用性をしっかり担保したこの時計は、30代になってライフスタイルが多様化した男性にとって、あらゆるシーンで頼れる1本になるはずだ。スタイルに左右されない強さと柔軟性を兼ね備えた、まさに“使える時計”の好例である。

「タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ ガルフ」Ref.CBL2115.FC6494

タグホイヤーモナコクロノグラフガルフ

タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ ガルフ」Ref.CBL2115.FC6494
時計史やモータースポーツの背景をしっかり背負った「モナコ ガルフエディション」は、年齢を重ね、自分らしい選択ができるようになった30代だからこそ、この個性を受け止められる。自分のスタイルを際立たせる1本だ。自動巻き(Cal.TH20-00)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約80時間。SSケース(直径39mm、厚さ13.8mm)。100m防水。112万2000円(税込み)。

「タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ ガルフ」は、個性を求める30代男性にこそ選んでほしい1本だ。

 モナコといえば、1969年に登場した世界初の防水スクエアケース自動巻きクロノグラフとして知られる名作。スティーブ・マックイーンが映画『栄光のル・マン』で着用したことで一躍アイコンとなり、以来その独特なフォルムとモータースポーツとの深い関係性が、時計愛好家の心をつかんできた。そこに伝説的なオイルブランド、ガルフのカラーリングを組み合わせたのがこのRef.CBL2115.FC6494。ブルーのダイアルに走るオレンジとライトブルーのストライプは、単なる装飾ではなく、レーシングカルチャーへのリスペクトそのものだ。

 アイコニックなスクエアケースはステンレススティール製で、サイズは39mm四方。数字上はコンパクトだが、スクエアケースの個性によって、手元での存在感は抜群だ。厚すぎないため装着感も良く、カジュアルからジャケットスタイルまで幅広く対応する。

 風防にはドーム型のサファイアクリスタルを採用し、レトロな雰囲気を加えながら、耐傷性といった機能面にも配慮されている。

 ストラップにはパンチング加工を施したブルーカーフレザーが組み合わされ、ガルフカラーとの調和を取りつつ、モータースポーツの世界観をさりげなく引き出している。バックルはフォールディングタイプで操作も簡単。日常的な着脱もスムーズで、時計との距離が自然と縮まると言えるだろう。



Contact info:LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー Tel.03-5635-7030


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