G-SHOCKが手がける「G-Lide」は世界約3300カ所もの潮位データや日出日の入りの情報が登録されており、まさにサーファー向けと呼ぶべきモデルである。だが、この多機能G-SHOCK、サーフィンをしない人にもおすすめしたい逸品だ。なぜなら、潮位といった「身近な自然」の状態が分かることは、実はとっても楽しいのだ。この腕時計がありさえすれば、それが分かる。『ウォッチタイム』アメリカ版に携わる編集者・ライターのマーティン・グリーンがタイドグラフ付きの本作を解説するぞ。
G-SHOCK「G-Lide GBX100S-1」は、サーファーじゃなくても要注目
G-SHOCKが腕時計を作るとき、特定のスポーツやシーンに焦点を当てるのが常である。「G-Lide」シリーズも例外ではなく、サーフィンを楽しむ人々のために設計された多機能モデルだ。
ところでなのだが、このサーファー向けG-SHOCKが、私のようなサーフィンをしない時計好きにも刺さるのか気になったのだ。見よ、この多機能に対応したディスプレイを! 私ごとで恐縮だが、海の近くに住んでいながら一度もサーフボードに乗ったことはない。
ブルートゥース対応の多機能サーフウォッチ
まず驚かされたのは、G-Lide GBX100S-1がブルートゥース接続を備えている点だ。設定を済ませればスマートフォンのG-SHOCKアプリと自動でリンクし、さまざまな機能を操作できる。もちろんボタン操作だけでも直感的に扱えるが、搭載機能が多岐にわたるため、アプリ経由の操作は実に便利だ。
潮の満ち引きの時間が分かるのって、楽しい

この画像ではディスプレイ中央部にタイドグラフが表示され、下部には時刻が表示されている。なお、サーフィンのみならず、潮位と関係するアクティビティ、例えば釣りにももってこいだ。実際に釣り人の購入も多数報告されている。クォーツ。樹脂ケース(縦50.9×横46mm、厚さ14.7mm)。20気圧防水。2万8600円(税込み)。
このモデルの目玉は、世界約3300か所の潮汐データを内蔵した詳細なタイドグラフだ。サーファーにとっては必須の機能だろうが、私のように浜辺を散歩するだけの人間にとっても、潮の満ち引きを知るのは楽しい。さらにこのG-SHOCKは月齢、日の出と日の入り時刻も表示できる。
高い視認性だけじゃない! 多彩な表示形式
ディスプレイレイアウトの表示形式はひとつではなく、複数から選べる。たとえば、潮の動きを詳細にグラフで表示し、下部に時刻を示す場合もあれば、時刻を大きく強調することも可能だ。反転液晶(ネガティブディスプレイ)かつ、メモリーインピクセル(MIP)LCDを採用しており、小さな文字も明瞭に読み取れる。暗所では内蔵LEDが役立ち、手首を傾けるか、6時位置のボタンを押せば自動または手動で点灯する。
軽量で快適な装着感
G-SHOCKらしく堅牢な構造を持ちながら、ケースはステンレススティール製ベゼルとバイオベース樹脂の組み合わせ。ストラップも同素材で、装着感は軽快だ。重量はわずか66gと軽量ながら、サイズは十分に存在感がある。耐水性能は20気圧で、サーフィンや水泳などの使用にも問題ない。
満載の機能と日常使いの快適さ
G-Lide GBX100S-1は、フルオートカレンダー、ストップウォッチ、タイマー、ワールドタイムなど多彩な機能を搭載している。これらをすべて使いこなさなくても、日常のなかで十分に楽しい腕時計だ。軽量で装着感に優れ、かつ頑丈なので、着用を忘れるほど快適でありながら、衝撃や水濡れを気にする必要もない。
結論
価格は2万8600円(税込み)。手頃なうえ、潮汐や月齢などの特化機能が日常のちょっとした楽しみを与えてくれる。サーフィンをしない人にとっても魅力的な腕時計であり、G-LideがG-SHOCKコレクションの柱のひとつとなっている理由がよく分かるはずだ。