女性におすすめのグランドセイコー3選。しっくりくるには訳がある!? 骨格タイプで選ぶあなたの1本

腕時計を選ぶ時、見た目から得たインスピレーションで判断することは多いだろう。しかし実際に試着してみるとなぜかしっくりこない……と感じたことはないだろうか。それは、人間の腕の形状は骨格タイプによって異なるからだ。そこで今回は「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」に分類される骨格の特徴を解説。さらに、サイズバリエーションが豊富になったグランドセイコーで、それぞれの骨格におすすめの腕時計を紹介しよう。

自分の腕に似合うサイズの時計を探すには？

　この記事を読んでいる女性の中に、腕時計を選ぶ際にどのくらいのサイズがいいのだろう？　と考えたことがある人は少なくないのではないだろうか？　偏見にあたるかもしれないが、筆者の経験上、女性の方が時計を試着する機会が少ないゆえの悩みかもしれない。

　筆者は20代の頃から時計業界に身を置いてきたため、「なぜだか似合うサイズ感」という不確実であるが、決して無視のできない“謎”の法則と共に、お客様の時計選びをお手伝いしてきた。だからこそ言える。「しっくりくる」の裏には骨格タイプによるものがある場合が多い。つまり、この法則は謎ではないのだ。

　そこで骨格別（骨格ストレート・ウェーブ・ナチュラル）の特徴を解説しつつ、それぞれの骨格を持つ女性におすすめのケースサイズを、バリエーションが豊富になったグランドセイコーで提案していこう。

骨格で時計選んでみる？ 簡易骨格診断スタート！

　骨格診断とは、持って生まれた骨格の特徴を「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」に3分類し、青の骨格に合った似合うアイテムのサイズ感や、スタイリングのどこに重心を置くとスタイルアップして見えるかを導き出すことだ。

　自分がどの骨格タイプに該当するのか、なかなか判断が難しい時は、知人・友人と手を見せ合うと分かりやすいかもしれない。何名かの手を見れば、骨格に違いがあることに気付くはずだ。さぁ、あなたはどのタイプに当てはまるだろうか？

骨格ストレートタイプ

　骨格ストレートタイプは身長に対して手のサイズが小さめで、手のひらにハリがあるのが特徴だ。手以外の特徴としてヒップラインに肉感があり、立体的な点や身長に対して足のサイズが小さめな点が挙げられる。

骨格ウェーブタイプ

　手のサイズが標準的で、かつ手のひらが薄い貴方は骨格ウェーブの可能性が髙い。この骨格の特徴としては鎖骨が細く、目立ちやすいことや、ヒップラインが下重心で平坦的な点が挙げられる。

骨格ナチュラルタイプ

　手のサイズが大きめで、骨感と筋感が強い骨格ナチュラル。手足が長めで、肩幅もしっかりしていたり、船体的に骨感・筋感が強いのが、この骨格の特徴だ。

サイズバリエーションが豊富になったグランドセイコーで実践

　それでは、ケースサイズの異なる3モデルが、どの骨格にしっくりきやすいのかを解説していこう。なお、今回は手首のサイズが腕回り15〜15.5cmを基準とした。

骨格ストレートタイプにお勧めのグランドセイコー：STGK031

　骨格ストレートタイプにお勧めのケースサイズは、手首に対して小さからず、大きすぎないジャストで収まるサイズ。時計を腕にのせた時に、エンドピースと1コマ目、さらに2コマ目の半分くらいまでが見えるくらいのケースを選ぶと良い。手首サイズが今回の基準の場合、直径30mm、全長36.2mmのSTGK031がしっくりきそうだ。コマを詰めるときは、主流となっている、指1本が入るくらいがベター。

骨格ウェーブタイプにお勧めのグランドセイコー：STGF389

　骨格ウェーブタイプにお勧めのケースサイズは、ジャストサイズよりも小さめ。時計を腕にのせた時に、エンドピースから2コマ目までがしっかり見えるくらいのケースを選ぶと良い。手首サイズが腕回り15cm前後の場合、直径26mm、全長32.9mmのSTGF389が良さそう。コマを詰めるときは、指1本が入るよりも大きめに調整して、ブレスレット感覚で着けると手首の華奢さとマッチしやすい。

骨格ナチュラルタイプにお勧めのグランドセイコー：SBGW323

　骨格ナチュラルタイプにお勧めのケースサイズは手首に対して少し大きいな、と感じるサイズ。時計を腕にのせた時に、エンドピースが見えるくらいのケースを選ぶと良い。骨格がしっかりしているこのタイプは、大きなサイズも違和感なく着けこなせる。モデル業に多いのがこの骨格タイプ。今回の想定手首サイズであれば、直径36.5mm、全長42.7mmのケースを持つSBGW323手の大きさと比べルト手首が細く感じられるため、コマを詰めるときは、指1本が入るよりも若干大きめにすることで全体のバランスがとりやすい。

骨格の特徴を生かして時計を探してみよう！

　骨格タイプは似合うサイズの傾向を知るための、ひとつの指針。試着時に「なんとなくしっくりきた」という感覚は、もしかしたら骨格にフィットしやすいサイズを選んでいたのかもしれない。是非、自身の骨格の特徴を参考に、あなたの腕の魅力をさらに高めてくれる時計を探してみてはいかがだろうか。

筆者プロフィール

伊藤むつよ
時計メーカーの色彩監修やイメージコンサル、催事会場でのパーソナルカラー診断や接客講師など、販売現場の「品・場・人」にまつわるコンサルティング業務を行う。時計修理技能士2級・J-color認定講師・カラーセラピスト等多数の資格を保有。株式会社parakeITO代表取締役。HP：https://www.mutsuyo-ito-parakeito.com/