初めての高級時計にオメガを推す理由とは? その歴史や人気コレクションからひもとく

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2026.02.03

高級腕時計ブランドとして知られるオメガ。1848年に誕生した同社は、スポーツ計時や宇宙開発、映画作品など、さまざまな場面で活躍してきた実力派ブランドだ。そんな同社の歴史やおすすめポイントを振り返りつつ、3本の傑作を紹介する。

野島翼:文
Text by Tsubasa Nojima
[2026年2月3日公開記事]


オメガってどんなブランド?

 高級腕時計ブランドとして、高い知名度を誇るオメガ。同社は1848年、ルイ・ブランがスイスのラ・ショー・ド・フォンに開設した工房を起源とする。1880年には現在と同じビエンヌに拠点を移し、ムーブメントを含む時計の開発に注力。そして1894年、後にブランド名となる「オメガ」ムーブメントを発表する。このムーブメントは、高い精度とメンテナンス性を備えた、優れた量産ムーブメントとして高い評価を得た。

オメガ 19 ライン キャリバー

ブランド名の由来となった「19 ライン キャリバー」を搭載した懐中時計。

 その後も躍進を続ける同社は、1905年よりスポーツ計時の世界へ進出。1932年に開催されたロサンゼルスオリンピックでは、全競技でタイムキーパーを務め、その信頼性の高さを世に知らしめた。以降のほぼ全てのオリンピックにおいてタイムキーパーとなったオメガは、精密な計測方法を確立し、次々とスポーツ計時に技術革新をもたらしていった。

 1932年には、独創的なダブルケースによって防水性を確保した「マリーン」を開発。過酷な環境を耐え抜くミリタリーウォッチや、その技術を生かした「シーマスター」を経て、1957年に本格的なダイバーズウォッチである「シーマスター 300」を発表する。この防水技術を転用したクロノグラフウォッチ「スピードマスター」や耐磁ウォッチ「レイルマスター」も同時に発表され、現行コレクションの基礎が形作られていく。

オメガ スピードマスター ムーンウォッチ

オメガ「スピードマスター ムーンウォッチ」Ref.310.30.42.50.01.002
「スピードマスター ムーンウォッチ」の現行モデル。掲載しているのは、サファイアクリスタル製風防を有した1本だ。手巻き(Cal.3861)。26石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径42mm、厚さ13.2mm)。50m防水。127万6000円(税込み)。

 特にスピードマスターは、NASAに船外活動用の腕時計として認定され、最初に月に降り立った腕時計としても知られている。当時、市販品と同じ仕様でありながら、NASAの過酷なテストに耐え抜いた唯一の腕時計であることや、アポロ13号で発生した酸素タンク爆発のトラブルに対し、正確な計測によって帰還への道筋を開いたことなど、その逸話は枚挙にいとまがない。

 プロフェッショナルダイバーに愛用されたシーマスターは、その防水性の高さだけではなく、スタイリッシュなデザインによっても高い評価を得ている。1995年に公開された映画作品、『007 ゴールデンアイ』に「シーマスター 300M」が“ボンドウォッチ”として登場すると、その人気はさらに高まり、以降の作品でもジェームズ・ボンドの愛用品としてシーマスターが採用されていった。

 さらに2015年には、スイス連邦計量・認定局(METAS)とともに、現代の腕時計の進化に合わせた新たな認証規格である「マスター クロノメーター」を確立させる。これはムーブメント単体ではなく、ケーシングした状態での精度や防水性、耐磁性を認証するものであり、現行コレクションでは、ほとんどのモデルがこの規格を満たす高い性能と品質を備えている。

 スポーツ計時や宇宙開発、スクリーンでの活躍など、ロマンあふれる数々の功績を残してきたオメガ。その背景にあるのは、腕時計の限界を突破すべく向き合ってきた、愚直なまでの研究開発の姿勢なのである。

オメガってどんな時計ブランド? 特徴やおすすめモデルを紹介

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オメガをおすすめする理由

オメガ シーマスター ダイバー300M ミラノ・コルティナ

オメガ「シーマスター ダイバー300M ミラノ・コルティナ2026」Ref.522.92.44.20.04.001
長きにわたってオリンピックの公式計時を務めてきたバックグラウンドから、大会の開催を記念した特別モデルをリリースしてきた。本作は、ミラノ・コルティナ2026の開催まで2週間をきるタイミングで打ち出された最新作だ。自動巻き(Cal.8806)。35石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約55時間。セラミックス×Tiケース(直径43.5mm、厚さ14.37mm)。300m防水。148万5000円(税込み)。

 確たる技術と歴史を持ち合わせるオメガだが、その魅力を3つに絞ってお伝えしたい。まずひとつ目が、高性能・高品質であることだ。スポーツ計時で培ってきた高い精度や、プロフェッショナル向けダイバーズウォッチの防水性、NASAのテストに耐え抜いた堅牢性など、オメガには実用時計としてのノウハウが蓄積されている。

 現行コレクションでは、シリコン製ヒゲゼンマイやコーアクシャル脱進機を搭載した、マスター クロノメーター認定のモデルも多く、優れた耐磁性や長い期間にわたって高い精度を維持し続けることが可能である。高級腕時計としての審美性にも定評があり、サテン仕上げとポリッシュの磨き分けや宝飾モデルの展開など、高い所有満足感を得られることもポイントだ。

オメガ コンステレーション

オメガ「コンステレーション」Ref.131.63.41.21.01.001
18Kイエローゴールドで作られた、ラグジュアリーな「コンステレーション」。自動巻き(Cal.8901)。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。18KYGケース(直径44mm、厚さ13.5mm)。5気圧防水。401万5000円(税込み)。

 ふたつ目の魅力が、バリエーションが豊富であるということだ。シーマスター、スピードマスター、レイルマスターといったスポーツウォッチコレクションに加え、コンステレーションやデ・ヴィルなどのドレッシーなコレクションまで幅広くラインナップし、それぞれに対して機能やケース素材、ダイアルカラーなどのバリエーションが豊富に用意されている。定番から個性的なものまで、自分の好みに合わせた1本に巡り合えるはずだ。サイズ展開も多く、ペアウォッチが探しやすいことも魅力である。

 3つ目の魅力は、購入や修理のしやすさである。日本国内での取り扱い店舗が多く、さらに店頭での品ぞろえも豊富だ。専門知識を備えたスタッフとともに、自分にぴったりの1本を吟味することができる。購入後の不調や定期的なオーバーホールなど、気軽に相談できることもうれしい。オメガを擁するスウォッチグループは、日本でのメンテナンス体制を万全に整えており、最新設備と熟練の技術者によるメンテナンスを受けることが可能だ。


オメガのおすすめモデル3選

 ここからは、オメガの豊富なコレクションから、特におすすめしたいモデル3本を紹介する。もちろんこれ以外にも同社には魅力的なモデルが多く存在し、どれを選んでも満足できることだろう。

「シーマスター アクアテラ 150M」Ref.220.10.41.21.01.001

シーマスター アクアテラ 150M コーアクシャル マスター クロノメーター 41MM

オメガ「シーマスター アクアテラ 150M」Ref.220.10.41.21.01.001
ストライプパターンのブラックダイアルを備えた、幅広いシーンで活躍するシンプルウォッチ。15気圧の防水性は、レジャーシーンでも心強い。自動巻き(Cal.8900)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径41mm、厚さ13.2mm)。15気圧防水。100万1000円(税込み)。

 オメガを代表する万能モデルが、「シーマスター アクアテラ」だ。時刻表示とデイト機能を備えたシンプルなダイアルに、15気圧防水のステンレススティールケースを組み合わせた本作は、ビジネスシーンからプライベートまで、幅広いシーンで着用することができる。

 シンプルなデザインながら、随所にシーマスターらしい意匠が取り入れられていることも特徴だ。ダイアルにはヨットのウッドデッキに着想を得たチークコンセプトのストライプパターンが施され、アロー型の分針を採用している。ケースにはツイストしたラグが与えられ、操作性に優れる円錐型のリュウズを取り付けている。

 ステンレススティールブレスレットは、3連タイプ。両サイドのコマをサテン仕上げ、中央のコマをポリッシュ仕上げとすることで、スポーティさと華やかさを共存させている。

 ムーブメントは、機械式自動巻きのCal.8900を搭載。シリコン製ヒゲゼンマイやコーアクシャル脱進機、ウィグワグ式の自動巻き機構を搭載している。マスター クロノメーター認定を取得した、高い実用性が魅力だ。

 シーマスター アクアテラには、オメガの中でも一際多彩なバリエーションが用意されており、自分の好みに合わせた選択が可能だ。ダイアルカラーやケースのサイズと素材、ベルトの仕様に加え、レディースにはクォーツムーブメントのモデルも存在する。

「レイルマスター」Ref.235.10.38.20.06.001

オメガ「レイルマスター」Ref.235.10.38.20.06.001
1957年に誕生した耐磁ウォッチを、最新技術で現代的にリメイク。シーマスター アクアテラのデザインコードを踏襲しつつ、オリジナルを想起させるシンプルなダイアルを採用している。自動巻き(Cal.8806)。35石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約55時間。SSケース(直径38mm、厚さ12.7mm)。15気圧防水。86万9000円(税込み)。

 1957年に登場した初代レイルマスターの意匠を受け継ぐ、時刻表示に特化したモデル。磁場に晒される鉄道員向けに開発され、優れた耐磁性を特徴としていたレイルマスターは、現行モデルにおいてさらに進化した1万5000ガウスの耐磁性を獲得している。

 ダイアルは、外周に向かって色味が濃くなるグレーグラデーションカラー。オリジナルと同じ4つのアラビア数字とくさび型を組み合わせたインデックスを採用している。ドーフィン型の時針とアロー型の分針は、シーマスター アクアテラと共通するデザインだ。

 ステンレススティール製のケースは、直径38mmのコンパクトなサイズ。ツイストしたラグや、サテン仕上げとポリッシュ仕上げの磨き分けなど、立体的なデザインが与えられている。3連タイプのステンレススティールブレスレットには、微調整機構を備えた両開き式のバックルが採用され、腕周りの変化に合わせて、ワンタッチでサイズを変更することができる。

 搭載するムーブメントは、自動巻きのCal.8806。シリコンヒゲゼンマイとコーアクシャル脱進機を搭載した、マスター クロノメーター認定のハイスペックなムーブメントだ。アラベスク調ジュネーブウェーブをはじめとする優雅な装飾を、シースルーバックから鑑賞することができる。

「スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル」Ref.310.30.42.50.01.001

スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル マスター クロノメーター

オメガ「スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル」Ref.310.30.42.50.01.001
オメガを代表する伝説的なクロノグラフウォッチ。第4世代以降、ほとんど姿を変えることなく現在も生産されている。手巻き(Cal.3861)。26石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径42mm、厚さ13.58mm)。50m防水。111万1000円(税込み)。

 数あるオメガのコレクションの中でも、最も有名と言えるモデルが、「スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル」だ。その名の通り、月に降り立ったスピードマスターの正統な後継機である。

 ダイアルは、マットブラックをベースに、ホワイトのインデックスと針を組み合わせている。3時位置に30分積算計、6時位置に12時間積算計、9時位置にスモールセコンドを備えたクロノグラフらしい凝縮感のあるダイアルだが、ブラックとホワイトのコントラストが際立っているため、視認性と判読性のどちらも優れている。

 風防は、NASAに採用されたモデルと同じへサライトクリスタル(プラスチック)製。耐傷性の高いサファイアクリスタル風防のモデルもラインナップしており、より実用性を重視する場合は、そちらを選択肢に入れてみても良いだろう。

 ケースは、第4世代から続く左右非対称のデザイン。3時側を膨らませることで、リュウズとプッシャーを保護している。ひとつひとつのコマが細かいブレスレットは、バックルに向かってテーパーがかかっており、しなやかな装着感と上品な見た目を両立させている。

 ムーブメントは、基本設計をレマニアに遡る手巻きクロノグラフのCal.3861を搭載する。水平クラッチとカムによって制御される古典的な機構に、シリコン製ヒゲゼンマイとコーアクシャル脱進機を採用した、ハイスペックなムーブメントだ。

Contact info:オメガ Tel.0570-000087


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