古坂大魔王が語る、唯一無二の創作論とクセが強すぎる時計選び

2026.10.06

時計専門誌『クロノス日本版』の編集長・広田雅将がTOKYO FMでパーソナリティーを務めるラジオ番組「BEST ISHIDA Presents クロノス日本版 Tick Tock Talk♪」。今回は古坂大魔王さん登場回のアフタートークを紹介する。

音楽、お笑い、郷土愛――古坂大魔王の唯一無二の感性を形作ったルーツ

 お笑いタレント、プロデューサー、ミュージシャンなど多面的な顔を持ち、マルチに活躍する古坂大魔王さん。広田雅将は、彼が手掛けるコントや音楽のスタイルに、かつてのザ・ドリフターズに通じるエンターテインメントの神髄を見いだす。楽器や楽譜の知識を持たずして稀有な音感と表現力を培った背景には、彼の郷土である青森県の文化が深く関係していた。

 津軽弁特有のメロディーのように途切れずつながる発声や、古くから伝わるホラ吹き(ボケ)の風習など、青森の独特な風土が自身の笑いや音楽的感性の基盤になっていると古坂大魔王さんは語る。稲川淳二や伊奈かっぺいといった個性的でひねりの効いた表現者に影響を受けながら、上京時の強烈なアウェー感と渇望感を糧に独自の表現世界を確立していった。

 プロデューサーを務めるピコ太郎が世界的なヒットを記録した際も、東京へ初めて出たときの感覚に比べれば、海外のテレビ局に赴くこと自体に特別な緊張はなかったという。情報があふれる現代だからこそ、あえて限られた刺激から貪欲にカルチャーを吸収してきた体験が、彼の揺るぎない軸を形成している。

「オタクの自覚」と「言い訳」が美学を生む。熱狂的なコレクター論

 古坂大魔王さんは音楽機材やプロレスのマスクを筆頭に、非常に深いこだわりを持つコレクターとしても知られる。ヴィンテージシンセサイザーの「TR-808」が発するひとつの音のために巨額を投じる姿勢を例に挙げながら、一見すると合理性に欠ける熱狂こそが人間の価値であり美学なのだと持論を展開した。

 広田雅将もこの意見に深く同意し、「高級時計を購入する行為も、ある意味では自分に対する壮大な言い訳を求めている側面がある」と分析。自身も愛用するIWC「ダ・ヴィンチ」のパーペチュアルカレンダーを提示し、複雑な機械式機構に対する純粋な知的好奇心が時計選びの原動力を構成していると明かした。

 世間のコスパやタイパ(タイムパフォーマンス)を重視する潮流とは一線を画し、無駄や趣味性を追求することこそが人間らしさであると再確認する2人。ロジックだけでは割り切れないモノづくりの魅力について、熱い議論が交わされた。

異端のチョイスに見る妙味。フランク ミュラーと仮面ライダーモデルの魅力

 手元にフランク ミュラー「コンキスタドール」を装着して登場した古坂大魔王さんだが、そのコレクションの幅広さは一筋縄ではいかない。普段は特撮ヒーローやアニメのコラボレーションモデルも愛用しており、『宇宙刑事ギャバン』や『ウルトラセブン』モチーフの時計を、あえて格式高いハイブランドの洋服と組み合わせる高度な崩しのテクニックを披露した。

 対する広田雅将は、古坂大魔王さんのマニアックな審美眼に応える1本として、ブライトリング「トップタイム」の仮面ライダーコラボレーションモデルを提示。1970年代のヴィンテージデザインを踏襲しつつ、作品の世界観を精密に落とし込んだクオリティーの高さを評価すると、古坂大魔王さんも日本のIP(知的財産)が世界に誇るカルチャーとして昇華されている点に深い感銘を受けていた。

 一見すると脈絡のないコレクションに見えながらも、自身の明確な美意識と絶妙なバランス感で時計を使いこなす古坂大魔王さん。トークの全貌や、軽妙な掛け合いのニュアンス、登場した腕時計の細かなディテールについては、ぜひYouTubeの動画本編で確かめてほしい。

BEST ISHIDA Presents クロノス日本版 Tick Tock Talk♪ 番組詳細

 時計専門誌『クロノス日本版』編集長・広田雅将が、ゲストと深く熱い時計談義を繰り広げるプログラム。時計との出会い、思い入れのある1本などのエピソードを通して、ゲストの人となりやライフストーリーをひもといていく。

 なお、番組の最新放送回は、下記リンク radiko より視聴可能だ。

https://radiko.jp

番組Webサイト:https://audee.jp/program/show/300005808
メッセージフォーム:https://www.tfm.co.jp/f/ticktocktalk/message

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