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ハロー、ニューマン! ロレックス「ポール・ニューマンダイアル」デイトナ以外のパンダ文字盤クロノグラフ10選(前編)(1/1)

Text by Mark Bernardo

実際のパンダは、最近になって絶滅危惧種リストからようやく外れた希少で脆弱な種であるが、ホワイトのメインダイアル上にブラックのサブダイアルを備えた、ざっくりと「パンダ文字盤」と呼ばれる時計は、現在これまでにないほど多くのモデルを見ることができる。これは特に世界で最も有名なパンダ文字盤の時計、ポール・ニューマンが所有していた(彼の私物そのものはそのカラーリングによって独特な特徴を備えていた)ロレックスのオイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ、通称「ポール・ニューマンダイアル」モデルの記録破りなオークションでの落札によるところが大きいと言えよう。ここでは、現在入手可能なパンダ文字盤クロノグラフ10モデル(より内容をシンプルにするため、やはり一般的なブラックのメインダイアルにホワイトのサブダイアルの「逆パンダ」モデルは外して、クラシックなパンダモデルに特化)を挙げていこうと思う。

オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク・クロノグラフ」

オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク・クロノグラフ」。自動巻き(Cal.2385)。37石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約40時間。SS(直径41mm、厚さ11mm)。50m防水。SSブレスレット。

 オーデマ ピゲは2017年ロイヤル オーク・クロノグラフの誕生20周年を記念して、いくつかの新作を発表している。そのうちシルバーカラーダイアルとブラックサブダイアルの「パンダ」モデルが上のモデルである。文字盤はオーデマ ピゲが1930年代から60年代に発表したクロノグラフを彷彿とさせ、独自のタペストリー模様が展開されるメインダイアル上に配されたサブダイアルのカラーがコントラストをなしている。これらのモデルはすべて37石、2万1600振動/時で、完全に巻き上がった状態で約40時間のパワーリザーブを持つキャリバー2385を搭載している。ケースは反射防止加工を施したサファイアクリスタル製風防、50m防水を確保するねじ込み式リュウズを備える。

ブライトリング「スーパーオーシャン ヘリテージ II B01 クロノグラフ44」

ブライトリング「スーパーオーシャン ヘリテージ II B01 クロノグラフ44」。自動巻き(Cal.ブライトリング01)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SS(直径44.0mm)。防水200m。ラバーストラップ。92万8800円(税別)。

 2018年のバーゼルワールドで、ブライトリングはスーパーオーシャン ヘリテージIIの44mmケースの新作を多く発表し、その中にはふたつのクロノグラフが含まれている。3時、6時、9時位置にサブダイアルが三角形に配置され、自社開発ムーブメント、キャリバー01を搭載している。サファイアクリスタル製ケースバックから見ることのできるムーブメントはC.O.S.C.取得のクロノメーターで、約70時間のパワーリザーブを持っている。日付表示の開口部が4時30分位置に設けられ、ミラネーゼブレスレット調のブライトリング「エアロクラシックラバーストラップ」が合わせられている。

ブレモン「ALT1-C クラシック クロノメーター」

ブレモン「ALT1-C クラシック クロノメーター」。自動巻き(Cal.BE-50AE)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。DLC加工SS(直径43.00mm、厚さ16.00mm)。100m防水。レザーストラップ。

 純粋主義者の中には、「本当の」パンダ文字盤は、3つのサブダイアルを備えていなければならないと思っているが、ブレモン「ALT1-C クラシック クロノメーター」は今回作成したリストの中でも、ツーカウンターを持ったモデルである。ニューヨークのタウンハウスでのイベントで、一連の新作と共にこの英国ブランドから発表されたモデルはオリジナルのALT1-Cに比べて、アラビア数字のアプライドインデックスへの変更や、針の蓄光塗料処理、ムーブメントがきちんと収まるようサイズアップした「トリップ・ティック」ケース、C.O.S.C.取得のクロノグラフキャリバーBE-50AE搭載などの変更点が加えられている。ヴィンテージ風パイロットウォッチスタイルの9時位置のスモールセコンドや3時位置の30分積算計のクロスヘアモチーフなどは初期のモデルから踏襲されている。

ジラール・ペルゴ「ロレアート クロノグラフ」

ジラール・ペルゴ「ロレアート クロノグラフ」。自動巻き(Cal.GP03300-0137)。63石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約46時間。SS(直径42.00mm、厚さ12.01mm)。10m防水。アリゲーターストラップ。

 ジラール・ペルゴのロレアート クロノグラフは素材違いとサイズ違いで展開され、その中に、ここに挙げるパンダ文字盤モデルが含まれている。すべての新作モデルは、ヘアライン仕上げの八角形のベゼル、一体型のブレスレットとストラップからロレアートのコレクションであることが一目瞭然である。その他、ベゼルと同じ八角形のクロノグラフ・プッシャーや、クロノグラフの分積算計と時積算計のふたつと、スモールセコンドからなる3つのサブダイアルの同心円状の仕上げなど、ディテールにも気が配られている。ケース径42mmの大きめのモデルでは、アワーマーカーがミニッツトラックに干渉せず、サファイアクリスタル製のケースバックを備えており、小さい直径38mmのモデルは切り離されたアワーマーカーとクローズドケースバックとなっている。ムーブメントは自動巻きキャリバーGP03300-01、63石、2万8800振動/時、約46時間パワーリザーブ。

IWC「インヂュニア・クロノグラフ・スポーツ “76TH グッドウッド・メンバーズ・ミーティング”」

IWC「インヂュニア・クロノグラフ・スポーツ “76TH グッドウッド・メンバーズ・ミーティング”」。自動巻き(Cal.69380)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約46時間。Ti(直径44.3mm、厚さ16.3mm)。12気圧防水。カーフスキンストラップ。

 2018年3月に行われた第76回グッドウッド・メンバーズの集まりは、時計ブランドとしては初めて自身の車で出場を果たしたIWCレーシングチームのデビューとなった。このマイルストーンを記念したのがIWC「インヂュニア・クロノグラフ・スポーツ “76TH グッドウッド・メンバーズ・ミーティング”」であった。シリアルナンバーの入った限定176本のこのモデルには、軟鉄製インナーケースのおかげで耐磁性に優れたチタン製ケースが採用されている。このケージの底の部分はシースルーケースバックから見ることができる。ブレーキディスクのようにデザインされており、第76回グッドウッド・メンバーズの集まりを記念して中央に「76」と刻印されている。シルバープレート仕上げの文字盤には12時、9時、6時位置にブラックのサブダイアル、周囲にはタキメーターが配され、コントラストをなすブルーのクロノグラフ関係の針が合わせられている。この3つ目のパンダ文字盤の下には、約46時間のパワーリザーブを備えたキャリバー69380が時を刻んでいる。

(つづく)


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