オリスの歴史においてカギとなる25の出来事について

FEATUREWatchTime
2019.12.10

11.1969年

 オリスは年産120万本という生産本数のピークを迎える。約800人の従業員を抱え、その規模は世界の時計会社トップ10に入った。


12.1970年

 会社がスイスのホールディングカンパニーASUAGに売却される(後に別のホールディングカンパニーSSIHと合併してSMHグループ=現・スウォッチグループを構成することとなる)。同じ年、オリスは自社初のクロノグラフでモータースポーツ関連の時計「クロノリス」を発表。その後、自動車関連の時計は、ブランドの柱となる。

オリス最初のクロノグラフ「クロノリス」。1970年発表。手巻き。17石。販売終了。


13.1982年

 ロルフ・ポートマンとウルリッヒ・ヘルツォークがオリスを買収。


14.1984年

 1938年のオリスの時計をベースに、センターに日付表示のポインターを備えたカレンダーウォッチを発表。ポインターデイトはブランドの特徴として知られるようになる。


15.1980年代半ば

 クォーツウォッチの製造から段階的に撤退し、機械式時計へとシフトする。


16.1988年

 A.Schild社を傘下に収め、オリスは同社製のムーブメントを搭載したアラームウォッチを発表する。

オリスのアラームウォッチ。1988年発表。手巻き。17石。SS。 レザーストラップ。販売終了。


17.1992年

 会社全体として生産を機械式時計にシフト。


18.1996年

 サクソフォン奏者アンディ・シェパードと連携したモデルを発表。これがブランドとして最初のジャズ関連の時計となる。その後、ジャズの巨匠ルイ・アームストロングやマイルス・デイヴィス、デューク・エリントン、チャーリー・パーカーなどの名を冠した時計を発表していくこととなる。

オリスの最初のジャズ・ウォッチ、アンディ・シェパードモデル。1996年発表。自動巻き。30m防水。販売終了。


19.1997年

 4時位置と8時位置にあるケースサイドのプッシャーで1時間単位の早送りと早戻しのできるキャリバー690を搭載したワールドタイマーを発表。この時計は、日付と時刻の調整を連動させる特許取得の機構も搭載していた。

「ワールドタイマー」。1997年発表。自動巻き(Cal.690)。30石。SS。販売終了。