スペシャルイベントでH.モーザーの確たる技術力を噛みしめる

2018.12.22
なお、トークショーでは現行品の中から特に広田が魅力的に感じる4本を挙げ、それぞれの製品解説をメイラン氏が行った。以下はその4本と、イベントにて発表された日本限定モデルである。

「エンデバー・パーペチュアル・カレンダー・ピュリティ・コズミック・グリーン」
ミニマリズムを極めたデザインが特徴。日付の前後調整と瞬時切り替えに対応しているパーペチュアルカレンダームーブメント、Cal.HMC 800は同シリーズにおいて第4世代と熟成が進んでいることも魅力的である。手巻き(Cal.HMC 800)。32石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約168時間。18KWG(直径42mm、厚さ11.9mm)。日常生活防水。世界限定50本。650万円(税別)。

「ベンチャー・スモールセコンド XL ピュリティ」
ベゼルをのぎりぎりまで細くした結果、フュメダイアルの仕上げを外周部の際まで楽しめるモデル。メイラン氏曰く、デザインは1950〜60年代のオメガやマックス・ビルからインスピレーションを得ている。なお、将来的にはベゼルレスの時計を作りたい、と同氏は言う。手巻き(Cal.HMC 327)。29石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KRG(直径43mm、厚さ12.6mm)。日常生活防水。280万円(税別)。

「エンデバー・パーペチュアル・
ムーン コンセプト」

光の99.964%を吸収するベンタブラックを使用。同素材を塗布するには、英国のサプライヤーへダイアルを送る必要がある。漆黒ダイアルでは、ほかのモデルでは気付かない小さなゴミが目立ってしまうため、フュメダイアル以上に歩留まりが低い。手巻き(Cal.HMC801)。28石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約168時間。SS(直径42mm、厚さ12.9mm)。日常生活防水。世界限定50本。425万円(税別)。

「パイオニア トゥールビヨン」
H.モーザーらしさを残しつつ、普段使いに向いた時計をコンセプトに製作。そのため、SSケースには120mの防水性能が与えられている。メイラン氏によれば今回のダイアルカラーであるミッドナイトブルーの色味は、ファンキーブルーと従来のミッドナイトブルーの中間に仕上がったとのこと。自動巻き(Cal.HMC 804)。28石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。SS(直径42.8mm、厚さ10.8mm)。120m防水。世界限定50本。590万円(税別)。



「エンデバー・センターセコンド オートマティック コンセプト “ブルーホライズン”」
H.モーザーとしては自動巻きモデルに初めてダブルヘアスプリングを採用。また、フュメダイアルもこれまで使用されていたブラックの塗料を使用せず、青色のみでグラデーションを再現している。自動巻き(Cal.HMC 200)。27石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KWG(直径40mm)。日常生活防水。日本限定20本。295万円(税別)。


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