ブライトリングのナビタイマーを知る。おすすめモデル8選と歴史的モデル

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2020.04.02

骨太な男らしい高級時計といえば、ブライトリングをイメージする人が多いのではないだろうか。豊富なバリエーションを持つブライトリングの腕時計のなかから、フラッグシップコレクション「ナビタイマー」の現行モデルを紹介しよう。

 

ブライトリング・ナビタイマーの魅力

ブライトリングの腕時計は計器としての特別な魅力があるため、世界各国に「ナビタイマー」のコレクターが存在している。その魅力を見ていこう。

時計通に選ばれるブライトリング

1884年に創業したブライトリングは、腕時計を「腕に装備する計器」あるいは「プロフェッショナルのための計器」として捉え、時間計測の機能性や精度を重視している。

なかでもクロノグラフに関する技術が突出しており、発売する全モデルがC.O.S.C.(The Contrôle Officiel Suisse des Chronomètre)の認定クロノメーターであることも特筆すべき点だ。

パイロットウォッチとして各国の空軍から発注を受けるほどのスポーツ性能を誇り、多くのモデルが航空用の回転計算尺を備えている。

ブライトリングの腕時計は実用的な機能が高く、さらに計器としての美しさは男心をくすぐるものがあるだろう。

気取ったドレスウォッチや建前上の複雑機構といったものとは縁遠い時計メゾンであり、真にメカニカルで骨太な腕時計を求める時計通に愛されている。

人気のコレクション・ナビタイマー

1939年にイギリス空軍からの大量発注を受けるなど航空業界から支持を集めるブライトリング。1942年には回転ベゼルで四則演算が可能な、世界初の回転計算尺付きクロノグラフを発売する。

初代クロノマット

1942年に発表した初代クロノマット。後述の「モンブリラン 38」へとデザインが継承されている。

この流れを受けて1952年に発売されたのが、航空用の回転計算尺を備えた「ナビタイマー」だ。アメリカ海軍が考案したアナログ・フライトコンピュータ「E6B」を腕時計に搭載したモデルである。

ナビタイマー

1952年に発表されたナビタイマーの初代モデル。基本的な形状などは現在でも変わっていない。

E6Bと同じ機能を持つナビタイマーには文字盤の周囲に様々な目盛りが記されている。ベゼルを回転させて、ベゼル上の目盛りと文字盤の目盛りを対応させることで、かけ算や割り算ができる。さらに地図から飛行距離と時間を算出し、飛行中の高度補正や燃料消費も計算できるのだ。

回転計算尺を備えた初のクロノグラフである初期のクロノマットの当時の広告。隣に描かれているのがアナログ・フライトコンピュータ。

このため、デジタル・フライトコンピュータが活用されるようになった現代でも、パイロットウォッチの不朽の名作として支持を集めており、進化し続けている。

 

ナビタイマーの種類

ここまでは、ナビタイマーが持つ回転計算尺やクロノグラフといった特徴について簡単に解説した。なお、ナビタイマーの中には、コレクションの基本設計は共通するものの、クロノグラフ機能を省略したモデルもある。

ここでは、看板モデルのナビタイマーB01と、より複雑なB03、エントリーモデルのオートマチックについて紹介しよう。

ナビタイマー B01

「ナビタイマー B01」は、ブライトリング自社製の自動巻きムーブメント「Cal.01」を搭載したモデルだ。

ナビタイマー B01 クロノグラフ 43

自社製の自動巻きムーブメント「Cal.01」を採用する「ナビタイマー B01 クロノグラフ 43」。

通常のムーブメントは24時から前後3〜4時間は内部故障を避けるために日付合わせができないが、Cal.01は機構が異なり24時間いつでも日付合わせが可能。航空会社とのコラボレーションも多いナビタイマーには、必須の機能といえるだろう。

キャリバー01

ブライトリング初の完全自社開発のムーブメント「キャリバー01」。多くのモデルに採用されている。

風防はドーム型かつ両面無反射コーティングのサファイアクリスタル製であり、時分針は蓄光性夜光塗料のスーパールミノバでコーティングされている。

ナビタイマー B03

「ナビタイマー B03」は、外観上はB01と似ているが、自社製ムーブメント「Cal.B03」を搭載している点が違い。

ナビタイマー B03 クロノグラフ ラトラパンテ 45

自社製ムーブメント「キャリバーB03」を搭載する「ナビタイマー B03 クロノグラフ ラトラパンテ 45」。

これはブライトリング初の自社開発ラトラパンテ(スプリットセコンド・クロノグラフ)であり、2本のクロノグラフ秒針により、2つの対象の時間計測が可能。

キャリバーB03

複雑気候でもあるスプリットセコンド・クロノグラフを実現した自社製ムーブメント「キャリバーB03」。写真:宇田川淳/Jun Udagawa

これに加えて、ナビタイマーの特徴である30分積算計と12時間積算計と両方向回転式ベゼルを備え、技術的にも審美的にも高度なコンプリケーションとなっている。

ナビタイマー オートマチック

「ナビタイマー オートマチック」は、クロノグラフ機能を持たず、機能的に簡略化された3針モデルのナビタイマーだ。ムーブメントは「Cal.17」を採用している。

ダイアル上の目盛りが少なく、プッシュボタンがないため外装はスッキリとまとまっている。その代わりに両方向回転ベゼルにビーズ装飾をあしらっており、ドレスウォッチとしても着用できるエレガンスを獲得している。

キャリバー17

「ナビタイマー オートマチック」などで採用されている「キャリバー17」はETA製キャリバーをベースにチューニングしたものだ。