初めてドレスウォッチを選ぶなら。おすすめの7ブランドと取り扱いについて解説

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2024.02.05

スポーツウォッチに比べると、市場規模は決して大きくないドレスウォッチ。とはいえ大人の嗜みとして、1本は持っておきたいアイテムだ。今回は、これからドレスウォッチを購入する読者に向けて、おすすめ7ブランドを紹介するとともに、ドレスウォッチとはどのような時計であるのか、取扱いにはどのような注意が必要かを解説する。

パトリモニー・マニュアルワインディング


ドレスウォッチについて知ろう

シーンによって適切な腕時計は異なり、機会によってはドレスウォッチがドレスコードの一部となることもある。そのため1本所有しておきたいところだが、どのモデルがドレスウォッチに当たるのか分からない場合もあるだろう。ドレスウォッチのおすすめブランドを見る前に、まずはドレスウォッチの特徴を解説しよう。

フォーマルシーンで活躍する時計

スポーツシーンやカジュアルシーンではなく、フォーマルな場で装着することを想定して製造された腕時計を「ドレスウォッチ」と呼ぶ。

上質なスーツやタキシード、あるいは喪服にも似合い、晴れやかなパーティーや慎ましやかな会合に出席する際に身に着けたいアイテムだ。

2針もしくは3針で薄型

ドレスウォッチのデザインコードは、近年では曖昧にもなっている。しかし、機能が2針あるいは3針とミニマルで、なおかつ「レザーストラップ」を用いているモデルは、ドレスウォッチとして扱える。

ブランドによってさまざまなデザイン思想のもとにドレスウォッチを設計しているが、基本的には複雑機構を搭載しておらず、薄型かつ軽量なモデルが大半だ。

一方で、晴れの舞台に着用するドレスウォッチであれば、ゴールドケースやプラチナケース、あるいはパヴェダイヤモンドをセットしたモデルを選ぶのもいいだろう。また、古典的なドレスウォッチを求めるなら2針や3針となるが、極端に華美にならなければ複雑機構搭載モデルでも構わない。


ドレスウォッチにはこんな利点も

ドレスウォッチの利点についても触れておこう。

メンテナンス費が抑えられる

機能が複雑すぎないドレスウォッチは、ムーブメントの部品の摩耗が少なく、メンテナンス費用が抑えやすい点がメリットとして挙げられる。

ドレスウォッチは装着するシーンが限定され、日常的にハードに使用しないため、衝撃や浸水によるダメージを受けることは少ない。

安全に保管しておく期間が長いため、適切なケアを怠らなければメンテナンス費用は比較的安く抑えられるだろう。使用上、保存上の注意点については後述する。