ジャガー・ルクルトの看板モデル「レベルソ」の魅力や特徴を解説

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2020.05.12

「ジャガー・ルクルト」は、1833年の創業以来、実に1200種類以上のムーブメントを発表し、卓越した技術を有する高級腕時計ブランドだ。そんなジャガー・ルクルトを語る上で見逃せないコレクション「レベルソ」の魅力を探っていこう。


ジャガー・ルクルトとは

高級腕時計に魅了された人は、掘り下げていくとやがてジャガー・ルクルトに出会うだろう。時計技師・アントワーヌ・ルクルトが創設した小さな工房からその歴史はスタートした。

高級腕時計の世界に君臨する世界3大ブランドにもムーブメントを提供してきたジャガー・ルクルトの概要について触れていこう。

スイスの高級ブランド

ジャガー・ルクルトは、1833年の創業以来、一貫してマニュファクチュール体制を守り抜くブランドである。

それは、高い技術力を有する証であり、時計大国と言われるスイスでも稀有な存在である。

創業者のアントワーヌ・ルクルトは、時計技師であるとともに、工作機械の開発も手掛ける発明家としての顔も有していた。その気質が膨大な数のムーブメントを世に送り出す基礎となり、現在もおよそ180種の熟練の職人たちの手によって、高品質な時計が生産され続けている。

0.001mm単位で測定できる計器を発明

ジャガー・ルクルトの歴史を遡ると、創業から11年後の1844年に「ミリオノメーター」を開発した。

それは、史上初のミクロン(0.001mm)単位で測定可能な計器であった。

精密部品の製造を可能にしたミリオノメーターは、時計作りの歴史に新たな1ページを加え、以後、時計製造の技術は飛躍的な進化を遂げていくことになる。


ジャガー・ルクルトの特徴とコレクション

高級時計の世界に常に発明と革新をもたらしてきたジャガー・ルクルトは、生産と品質管理の双方で独自のスタイルを貫き通している。時計作りへの同社の飽くなき姿勢について解説しよう。

リアルマニュファクチュール

ジャガー・ルクルトの真価は、リアルマニュファクチュールにある。ケースやベルトといった外装のデザインのみならず、駆動力を生むムーブメントを自社で製造する技術力が最大の魅力だ。その高い技術力が、いつの時代も時計愛好家を魅了して止まない。

ミリオノメーターの完成が時計作りに新局面をもたらしたことは既述の通りであるが、その後1900年までのおよそ半世紀の間に、約350種類以上のムーブメントを作り上げた。

続く1902年からは、他社の時計メーカーに対して、積極的にムーブメントの供給も行なうようになる。まさに、時計作りの世界を席巻するがごとき勢いであった。

6項目に渡る厳格な独自品質テスト

ジャガー・ルクルトが世界の時計ファンから厚い信頼を得る理由は、開発力や製造技術によるものだけではない。自社製品への強い責任を自覚し、徹底した厳しいテストによる品質管理も超一流だ。

ジャガー・ルクルトが課す独自の品質試験は、6項目にわたる「1000時間コントロールテスト」と呼ばれるものだ。精度、気温変化への耐性、気圧変化への耐性、耐衝撃性、耐磁性、防水性において、厳格な検査を行なう。

世界の一流メーカーが受けるスイス公式クロノメーター検定協会(COSC)による検定に要する時間は、約360時間だ。スイス政府およびジュネーブ州によって厳しく規定された検定・ジュネーブシールでも約600時間である。

これらと比較しても、ジャガー・ルクルトが自らに課す1000時間という試験時間は突出しているのだ。

レベルソとマスターが二枚看板

ジャガー・ルクルトの二枚看板と言われるコレクションが「レベルソ」と「マスター」である。それぞれに特徴があり、異なる機能を有している。

端整な顔立ちのレベルソは、高い性能を持ちながらもそれを誇示することのない品格漂うデザインである。ビジネスシーンにも社交界の場にもフィットする逸品だ。

一方で、マスターもまた、レベルソと双肩をなす主力シリーズである。ジャガー・ルクルトを象徴するモデルと言っていい。同社の独自検査規格・マスター1000時間コントロールは、このモデル名に由来しているほどだ。

マスターシリーズでは「マスターコントロール」「マスターウルトラスリム」「マスタークロノグラフ」などのモデルをラインアップしている。シンプルで機能性を重視した嫌みのないデザインは、ビジネスユースにも適している。