〝手首のリゾートウェア〟を目指したIWC「ポルトギーゼ・ヨットクラブ・クロノグラフ “オールバー・ブラウン”」

FEATUREWatchTime
2020.07.28

IWCは2020年、エレガントなポルトギーゼコレクションに多くの新作を投入。海に関連したサブファミリー、ポルトギーゼ・ヨットクラブもいくつかのニューモデルが追加された。今回はその中から、英国のファッションブランド「オールバー・ブラウン」とのパートナーシップモデル「ポルトギーゼ・ヨットクラブ・クロノグラフ “オールバー・ブラウン”」を紹介しよう。

IWC「ポルトギーゼ・ヨットクラブ・クロノグラフ “オールバー・ブラウン”」

ポルトギーゼ・ヨットクラブ・クロノグラフ “オールバー・ブラウン”

ホワイトとレッドのカラーがアクセントとなっているマリンブルーの文字盤は、オールバー・ブラウンのプロダクトラインとビジュアル的に呼応する。
Originally published on watchtime.com
Text by Mark Bernardo

スイムウエアと演出するクラブデッキでのエレガントな時間

 IWCが2020年に発表した「ポルトギーゼ・ヨットクラブ・クロノグラフ “オールバー・ブラウン”」は英国のリゾートウエアブランド、「オールバー・ブラウン」とのコラボレーションモデルだ。マリンブルーの文字盤を持つタイムピースは、オールバー・ブラウンのライフスタイルコレクションとコーディネートできるようにデザインされた、ヨットのデッキや浜辺のクラブといったシーンで完璧に活躍するものとなっている。

 通常、WatchTimeの新作レビューでストラップとバックルから時計を見ていくことはほとんどないが、今回は例外としよう。テキスタイルのインレイが合わせられたブルーラバーのストラップを見ると、同作がシャフハウゼンを拠点とするマニュファクチュール、IWCとリゾートウエアブランドのコラボレーションモデルであることが明確だ。というのも、オールバー・ブラウンのスイムショーツを連想させる、サイドファスナータイプのバックルを組み合わせているからだ。

ポルトギーゼ・ヨットクラブ・クロノグラフ “オールバー・ブラウン”

IWC「ポルトギーゼ・ヨットクラブ・クロノグラフ “オールバー・ブラウン”」
自動巻き(Cal.89361)。38石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約68時間。SS(直径44.6mm、厚さ14.3mm)。6気圧防水。133万5000円(税別)。

 ポルトギーゼ・ヨットクラブ・クロノグラフの直径44.6mmという若干大きめなステンレススティール製ケースが搭載するムーブメントはIWCの自社製自動巻きCal.89361で、約68時間のパワーリザーブを保持している。同ムーブメンでは12時間時積算計と60分積算計は12時位置のインダイアルに同軸上でまとめられており、また、フライバック機構を搭載する。

 今回のコラボレーションの立役者とも言える、アダム・ブラウンはオールバー・ブラウンをロンドンで創業。ブランド立ち上げのきっかけは、ホテルのプールで行われたバースデーパーティで普段は服装に非常に気を遣う友人たちが、カジュアルすぎるスイムウェアを着用しているのを見て、プールから着席のランチへとそのまま通用するようなものが必要ではと考えたことによる。

ポルトギーゼ・ヨットクラブ・クロノグラフ “オールバー・ブラウン”

トランスパレントバックからは一体構造のクロノグラフムーブメント、Cal.89361を見ることができる。同ムーブメントはフライバック機能と同軸積算計を有している。

 IWCのCEOクリストフ・グランジェ・ヘアと今回の時計を世に送り出したブラウンは、ブルーのパイピングの効いたホワイトのタオル地のブレザーやブルーコットンのピーコート、リネンシャツ、IWCの新しいパートナーであるイタリアのソラリス・ヨットが所有するヨット「ソラリス55」を描いたスイムショーツなどで構成される同社の新コレクションを着用する際、時計は不可欠ではないかと考えた。

「ブレザーのブルーのパイピングにマッチしたネイビーブルーの文字盤カラー、ラバーの耐水性のあるストラップ、そしてオールバー・ブラウンを象徴するファスナーなど、全てが「ヨットクラブ」の雰囲気を作り上げ、海に面したクラブデッキで座っているときにエレガンスを際立たせるものとなっています」とブラウンはWatchTimeに語っている。

ポルトギーゼ・ヨットクラブ・クロノグラフ “オールバー・ブラウン”

ポルトギーゼ・ヨットクラブ・クロノグラフ “オールバー・ブラウン”はヨットクラブにおける「洗練されたエレガンス」を念頭にデザインされている。

 自身を「時計に精通しているというよりは熱心な愛好家」と捉えるブラウンは、多才なパーソナルテイラーという会社の理念が時計にも通用するとしている。ブラウンは続けて「IWCについては、10年前に最初の1本を手に入れた時から時計の内部の詳細情報までよく知っており、その独立した精神も高く評価していました。時計は男性にとって自己を表現する素晴らしい方法であり、個々のモデルが個人とつながり、個性を発揮する点がとても好きなのです」と発言している。

アイコニックピースの肖像 IWC/ポルトギーゼ


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編集長ヒロタ驚喜! 2020年の新作「ポルトギーゼ・オートマティック40」にIWCの底力を見る

https://www.webchronos.net/features/44955/


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