グランドセイコーの限定モデルとは？一般モデルとの違いとおすすめ

おすすめの限定モデル

ひと口にマスターショップ限定モデルといえど、グランドセイコーでは実に多彩な種類をリリースしてきた。それぞれが豊かな個性と高い品質を備えた時計だ。

バラエティーに富んだラインナップから自分に適したものを選び出せるよう、過去のアーカイブから現行モデルまで、特徴的なモデルについてひとつひとつ紹介していく。

シンプルだが特別感もたっぷり SBGH001（販売終了モデル）

10振動の自動巻きムーブメントを搭載した「SBGH001」。美しいブルーが映えるスティール針が特徴のモデルである。

直径40.2mmの絶妙なケースサイズと白ダイアルという、クセがなく万人に受け入れられやすいデザインで好評を得た定番のモデルだ。

ゴールドが特徴的な SBGC005（販売終了モデル）

「SBGC005」は、機械式とクォーツ式のハイブリッド型ムーブメントのスプリングドライブを備えたモデルだ。

ブロンドロゴ・針・インデックスにはゴールドパーツが配され、シャープで華やかな印象を生んでいる。

ケース素材にはチタンを採用しているため、重厚なビジュアルながら軽量で、長時間の装着でも快適だ。

なお、2017年のブランド独立時から、グランドセイコーロゴを12時位置に移した「SBGC205」は、現在も購入可能だ。

セイコー腕時計100周年記念モデル SBGB001（販売終了モデル）

「SBGB001」は、ベゼルリングにサファイアガラスを仕様した、ピュアな輝きが魅力。

独特な配置が特徴的なインダイアルデザインに、オリジナリティーがあふれている。シルバーのダイアルとブラックのベゼルのコントラストも美しい。

本モデルが登場した2013年は、セイコーが日本で初めて腕時計を発表してちょうど100年目にあたる。それだけに、強い熱意が込められた特別なモデルである。

さらに希少性の高い店舗限定モデル

希少性の高さは、多くの時計の愛好家やコレクターにとって、特別な魅力となり得る要素である。流通量の少ない製品には、大量に市場にリリースされたモデルにはない愛着が生まれるものだ。

そこで、高い希少性を有する店舗限定モデル3タイプについて紹介しよう。

高島屋限定モデル SBGH275（販売終了モデル）

「SBGH275」は、高島屋限定モデルとして、22本のみ製造された。ダイアル一面にGSロゴが配され、エレガントな雰囲気をたたえている。

Cal.9S85をベースに、グランドセイコースペシャル規格をパスした高品質なムーブメントを採用した。

18Kのホワイトゴールドケースとブラックレザーのストラップの組み合わせも、独特の気品を醸し出している。

和光専用モデル SBGH241

銀座4丁目交差点に店舗を構え、時計や宝飾品など高級デパートの代名詞的存在の和光が、グランドセイコーの限定モデルを手掛けるようになったのは2015年のこと。以来、いつくかの限定モデルを世に送り出してきた。

「SBGH241」は、シャンパンゴールドの文字盤と、ブルーの秒針が目を引く。ケース径も通常モデルより小ぶりな37mmだ。

12・6・９のみ、丸みのあるアラビアンインデックスを採用したことにより、上品さの中に柔和な印象を醸す。

グランドセイコーブティック専用モデル SBGJ235

銀座7丁目に店舗を構える「グランドセイコーブティック 銀座」は、グランドセイコーラインナップのほぼすべての商品を扱う専門店である。

グランドセイコーにはブティック専用モデルがあり「SBGJ235」もそのひとつだ。歪みのない鏡面仕上げが多用されたケースは、同社の理念であるセイコースタイルに忠実に基づいている。

この他にも、放射仕上げを施した黒ダイアルにピンクゴールド色のインデックス・針が映える「SBGA401」や、高い耐衝撃性と20気圧防水性能とを併せ持った「SBGE251」も秀逸なモデルだ。

2020年は60周年記念モデルが発売

2020年は、1960年のグランドセイコー誕生から数えて60年にあたる、記念すべき年である。この60年は、グランドセイコーのみならず、世界の時計の発展の歴史ともいえる。

60年という節目に発売された記念モデルについて、3つの時計を取り上げて解説する。

ブランドカラーのセラミックベゼル SBGP015

「SBGP015」は、誕生60周年というアニバーサリーイヤーの幕開けにふさわしいモデルだ。ダイアルには、日本の伝統色でありグランドセイコーのブランドカラーでもある「紺」が採用された。

秒針の色には、こちらも日本を象徴する色である「赤」が選ばれ、とても鮮やかだ。赤には、グランドセイコーのモノ作りへの情熱が込められているという。

ケースは、磨きあげられ、歪みを排した平面が主体となった、スマートなデザインだ。光と陰が織り成す豊かな表情は、古より引き継いだ日本人の美意識とマッチする美しさをたたえている。

特別なハイビートムーブメントを搭載 SLGH003

技術・技能の粋を結集し、最高の時計を作り上げることを目指して、グランドセイコーはスタートした。「SLGH003」は、誕生から60年を経て、その思いを結実させた正統派モデルといえる。

同ブランドを象徴するグランドセイコーブルーのダイアルに3針デイト表示を組み合わせ、不要な装飾を排したスマートな佇まい。

ムーブメントは3万6000振動／時のハイビートと、約80時間のパワーリザーブを両立させたCal.9SA5をステンレススティールモデルとして初めて搭載した。

レディースモデル STGK015

「STGK015」は、今回唯一紹介するレディースモデルとなる。贅沢なデコレーションで、腕元を煌びやかに飾ってくれる美麗な逸品だ。

ダイアルの外周に45個、インデックスに11個のダイヤモンドがあしらわれている。その清楚な輝きは、ビジネスシーンにおいてもマッチし、華やかな社交の場にも似合う。

コンパクトなケースであるが、装備するムーブメントは極めて高性能だ。約50時間のパワーリザーブ、同サイズでは世界最高水準の精度など、高品質を求める女性にふさわしい機械式時計である。

希少性の高い限定モデルで手元を飾る

グランドセイコーは、世界最高峰の時計メーカーとして、常に高性能な時計を生み続けている。その品質には、熱心な高級時計ファンからの高い評価も送られているのだ。

通常モデルだけでなく、マスターショップ限定モデルにも愛好家の熱い視線が注がれている。優雅に時を刻む、希少性の高い限定モデルを身につけてみてはいかがだろうか。