【4K動画】デテント脱進機の音を聴き比べよう/ジョン・ベネット&無銘クロノメーター

FEATURE時計動画
2020.08.31

全世界の時計好きと音フェチ感涙!! webChronosがお送りする「音で知る高級時計の世界」シリーズは“時計の音”にフォーカスした4K動画です。時計が発する音を愉しみつつ、美しいムーブメントの姿や針の動きなどを4Kの高画質で堪能してください。作業用BGMに、仕事終わりの晩酌のお供に。今回はクロノメーター ポケットウォッチ2点をご紹介します。ヘッドホン推奨。

スイスレバーと明らかに異なるデテント脱進機の駆動音

音で知る高級時計の世界/ポケットクロノメーター2種聴き比べ
撮影・編集:吉江正倫


英国式クロノメーターの美しさ

 今回の「音で知る高級時計の世界」は、19世紀に活躍したジョン・ベネットによって興されたロンドンの時計ブランド「ジョン・ベネット」のクロノメーターポケットウォッチと、英国製の無銘クロノメーターポケットウォッチの聴き比べ企画です。デテント脱進機による、スイスレバー脱進機とは明らかに異なったビート音は一聴の価値あり。

 なお、ジョン・ベネットは板バネの弾力によってガンギ車の歯を送る「スプリングデテント方式」を採用するのに対し、無銘のクロノメーターはヒゲゼンマイのような螺旋状のバネの弾力を用いてガンギ車を制御する「ピポテッドデテント方式」を用いるなど、同じデテント脱進機ながらその作りは異なります。

 動画を見比べて相違点を発見するのも楽しみ方のひとつです。例えば主ゼンマイの巻き上げ方式。無銘クロノメーターでは鍵巻きという古典的な手法ですが、ベネットでは鍵巻きとリュウズ巻きのハイブリッドです。ベネットがあえて鍵巻きを残した理由を考えるのも一興でしょう。

 レピーヌ型ムーブメント特有の分割されたブリッジによって鎖引き機構をはじめとするムーブメントの多くを見せてくれる無銘クロノーメーターと、ムーブメントの大半を受けで覆うイギリス型のジョン・ベネット。この機械に是非、クロノメーター ポケットウォッチの世界に浸ってください。

見所箇所

0:15 各種リュウズ巻き上げ ←注目ポイント!!
0:35 ジョン・ベネット ダイアル 引きで回転
0:49 ジョン・ベネット ムーブメント←注目ポイント!!
1:04 無銘クロノメーター ダイアル 引きで回転
1:08 無銘クロノメーター ムーブメント←注目ポイント!!
1:31 無銘クロノメーター ギヨシェ←注目ポイント!!
1:35 ジョン・ベネット ダイアル←注目ポイント!!
1:50 ジョン・ベネット ケース ディテールカット
1:59 ジョン・ベネット デテント脱進機 アップ←注目ポイント!!
2:05 無銘クロノメーター ダイアル
2:14 無銘クロノメーター デテント脱進機アップ←注目ポイント!!
2:36 ジョン・ベネット 全体カット
3:05 無銘クロノメーター 全体カット

デテント脱進機とは

クロノメーター脱進機とも。1765年、フランス人時計師のピエール・ル・ロワが発明した。拘束角が小さく高い等時性を与えられるほか、ツメ石とガンギ車の接触面が小さく、設計が優れていればほとんど注油の必要がない。またスイスレバー脱進機に比べてより大きなテンワを駆動することができる。一方、テンプの振り角が上がりすぎる“振り切り”が起こりやすく、衝撃で簡単に停止する。また姿勢差が大きいため携帯時計への採用例は少ない。オーデマ ピゲのAP脱進機や、ジャガー・ルクルトのエリプス・イゾメーター脱進機(いずれも2007年)などはデテント脱進機の欠点を改良した、広義のデテント脱進機に含まれる。オメガが開発したコーアクシャル脱進機(1978年、製品化は1999年)もまた、デテントをベースにした脱進機といえる。(webChronos時計用語辞典より)

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