一流のセレブたちは一体どんな腕時計を選ぶのか? 世界のセレブたちのワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。今回はTBS系ドラマ「半沢直樹」で好演中の歌舞伎役者、片岡愛之助のお気に入り時計ブランを紹介しよう!
片岡愛之助
【スタッフメモ✍】
かっこよすぎます黒崎検査官.....!#半沢直樹 #黒崎さん #黒崎検査官 #tbs pic.twitter.com/ibvFKxmEyv— 半沢直樹【応援ありがとうございました‼︎】 (@Hanzawa_Naoki) September 13, 2020
2013年以来の続編開始から、全話連続で平均世帯視聴率20%超えと快進撃を続けるTBS系ドラマ「半沢直樹」。個性の濃いキャラクターがそろう中、「ファイトまん・まん・よ!」など“オネエ言葉”で強烈な存在感を放つ、金融庁の主任検査官・黒崎駿一を演じているのが片岡愛之助だ。
1972年、大阪府堺市生まれの歌舞伎役者、片岡愛之助。世襲が基本の歌舞伎界にあって、一般家庭出身という異色の出自から人一倍の努力で現在の地位を築いてきた人物だ。かつては華麗なる女性遍歴によって「芸能界きってのモテ男」と呼ばれたが、現在は結婚相手の藤原紀香と仲むつまじい姿を見せ「おしどり夫婦」として知られている。
そんな愛之助のブログなどを見ていると、頻繁に同じブランドの腕時計が確認される。色や形は違うものの、共通して写り込むのは、アラビア数字をレタリングした独特なビザン数字。実は愛之助は芸能界きっての「フランク ミュラー愛好家」として知られている。今回は彼のコレクションから2本の腕時計を紹介しよう。
フランク ミュラー 「コンキスタドール コルテス」
まずは、"征服者たち"を意味する「コンキスタドール」をモデル名に冠するコレクションのスクエアモデル、「コンキスタドール コルテス」だ。このコレクションの特徴は、力強さを表現するために、ベゼル部分を2段構造としてケースに重量感や厚みが与えられている点にある。
フランク ミュラーは創業1991年の若いブランドだ。しかしながら約30年でこれほど知名度を上げられた理由のひとつには、戦略的にユーザー層を幅広く設けたことが奏功したと言える。その表れのひとつが、代表作「カサブランカ」のトノウ カーベックスケースに見られるケース製造の巧みさだ。カサブランカが発表された94年当時、この形状をステンレススティールで成形することは困難とされていた。しかしフランク ミュラーはブランドの共同創立者でもあるテクノケースの創業者、ヴァルタン・シルマケスと出会うことでその量産に取り組んだ。さらに汎用ムーブメントを載せることで価格帯を抑え、多くの人へ届けることに成功した。コンキスタドールも、その製造力が発揮されたものである。
フランク ミュラー 「ロングアイランド クレイジー アワーズ」
もう1本紹介するのが、フランク ミュラーの技術力を知らしめた「クレイジー アワーズ」機能搭載のロングアイランドだ。クレイジー アワーズ、つまり「狂った時間」を表すその時計は、通常の時計の短針が1時間で隣のインデックスへと運針するところを、約150°、つまり5時間分ずつ運針する特殊な歯車機構を搭載したモデルである。この機構自体はジャンピングアワーの応用であり、新しいものではなかったが、「クレイジー アワーズ」としてまったく新しい時刻表示を提示した表現力は他に類を見ない。見る目にも楽しく不思議なこの時計を基幹モデルのひとつに据えて話題性を呼ぶことで、フランク ミュラーは転載時計師の異名をより高めることに成功したのだ。
2020年8月3日「片岡愛之助オフィシャルブログ」からは、落款を掘る姿にこのモデルが見られる。
https://ameblo.jp/6ainosuke/entry-12615289467.html
「フランク ミュラー フューチャー フォーム」も展開
愛之助のフランク ミュラー好きエピソードとして、自身の結婚式の引き出物にフランク ミュラーのお皿を選んだという話もある。フランク ミュラーは2014年より、テーブルウェアなどライフスタイルアイテムを取り扱う「フランク ミュラー フューチャー フォーム」も展開している。
突き抜けた演技力で、俳優としても多くの人を魅了する愛之助。華やかさを愛す内面が、腕時計の選択にも表出しているようだ。
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