2022年は驚きのある個性派時計が大豊作! ライフスタイルが見えてくる時計を軸にライターの篠田哲生が選んだ【2022年発表の時計ベスト5】

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2022.12.14

腕時計のプロが2022年に発表された新作でベスト5を順位付けするとどのような時計が集まるか? 専門誌、一般誌を問わず、幅広いメディアで活躍する嗜好品ライターの篠田哲生はロレックスの「ディープシー チャレンジ」やグランドセイコーの「Kodo」など、驚きのある個性派でありつつ、時計の向こうにライフスタイルが見えるようなモデルをチョイスした。

2022年新作時計 まとめ

1位:ロレックス「オイスター パーペチュアル ディープシー チャレンジ」

機械式モデルとしては最高峰レベルの防水1万1000mというハイスペックウォッチを、発売にこぎつけただけでも驚異的。ケース径は50mmとかなり巨大だが、ケースやブレスレットにチタンを用いて実用性もしっかり意識。

オイスター パーペチュアル ディープシー チャレンジ

ロレックス「オイスター パーペチュアル ディープシー チャレンジ」
自動巻き(Cal.3230)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。RLXチタンケース(直径50mm)。1万1000m防水。309万3200円(税込み)。


2位:ヴァシュロン・コンスタンタン「ヒストリーク・222」

ラグジュアリースポーツウォッチ界におけるレジェンドウォッチが遂に復刻。フルゴールドというリッチな雰囲気や直径37mmケースという小ぶりなサイズ感も含めて、全てが今の自分には刺さった。入手困難なのは当然だろう。

ヒストリーク・222

ヴァシュロン・コンスタンタン「ヒストリーク・222」
自動巻き(Cal.2455/2)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。18KYGケース(直径37mm、厚さ7.95mm)。50m防水。ブティック限定販売。976万8000円(税込み)。(問)ヴァシュロン・コンスタンタン Tel.0120-63-1755


3位:グランドセイコー「Kodo コンスタントフォース・トゥールビヨン SLGT003」

グランドセイコー初の機械式ハイコンプリケーションは、驚くほどの完成度と美しさだった。ビジュアルも凄いが、機械が奏でる音(鼓動)を聞かせるというコンセプトも面白い。2022年のGPHGにてクロノメトリー賞を獲得したのも当然であろう。

Kodo コンスタントフォース・トゥールビヨン SLGT003

グランドセイコー「Kodo コンスタントフォース・トゥールビヨン SLGT003」
手巻き(Cal.9ST1)。44石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間(コンスタントフォース作動時間は約50時間)。Pt950×ブリリアントハードチタンケース(直径43.8mm、厚さ12.9mm)。10気圧防水。世界限定20本。4400万円(税込み)。(問)セイコーウオッチお客様相談室 Tel.0120-061-012


4位:パルミジャーニ・フルリエ「トンダ PF GMT ラトラパンテ」

ポストコロナの時代の流れもあって、旅の時計に心が引かれた2022年。その中でこのGMT機構のスマートな使い心地と表現力は、まさに秀逸。旅先という非日常だけでなく、日常使いの時計としても活躍してくれるだろう。

トンダ PF GMT ラトラパンテ

パルミジャーニ・フルリエ「トンダ PF GMT ラトラパンテ」
自動巻き(Cal.PF051)。31石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。SS×Ptケース(直径40mm、厚さ10.7mm)。60m防水。328万9000円(税込み)。(問)パルミジャーニ・フルリエ pfd.japan@parmigiani.com


5位:スウォッチ「ムーンスウォッチ」

市井の人を巻き込んだ時計界のニュースといえば、この時計しかあるまい。スウォッチ×オメガというユニークなコラボレーションは、バイオセラミックス素材のケースやあえてEコマースを使わないという戦略にも注目したい。

ムーンスウォッチ Mission to Uranus

スウォッチ「ムーンスウォッチ Mission to Uranus」
クォーツクロノグラフ。バイオセラミックケース(直径42mm、厚さ13.25mm)。30m防水。3万3550円(税込み)。(問)スウォッチ コール Tel.0570-004-007