【2023年新作時計ベスト5】世界一の時計ジャーナリストはクロノグラフ推し! ギズベルト・L・ブルーナーの選んだ新作

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2023.04.25

2023年に発表された新作時計から、ベスト5を決定する企画。今回は世界で最も著名な時計ジャーナリストと言われるギズベルト・L・ブルーナーが選出。5本中4本がクロノグラフという、クロノグラフ豊作年を裏付けるような結果となった。

2023年新作時計

2023年4月25日掲載記事


1位:A.ランゲ&ゾーネ「オデュッセウス・クロノグラフ」

A.ランゲ&ゾーネは、ステンレススティール製の「オデュッセウス・クロノグラフ」を100本生産することを発表した。自動巻きのCal.L156.1 DATOMATICは直径35mm、高さ8.4mmで、コラムホイールと垂直クラッチを備えている。

新機能として、クロノグラフ秒針と同軸の60分積算計のダイナミックなゼロリセットが挙げられる。自動巻き機構は片方向巻き上げで、約50時間のパワーリザーブを持つ。

オデュッセウス・クロノグラフ

A.ランゲ&ゾーネ「オデュッセウス・クロノグラフ」
自動巻き(Cal.L156.1 DATOMATIC)。52石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径42.5mm、厚さ14.2mm)。12気圧防水。世界限定100本。価格要問合せ。


2位:パルミジャーニ・フルリエ「トンダ PF ミニッツ ラトラパンテ」

パルミジャーニ・フルリエは昨年発表の「トンダ PF GMT ラトラパンテ」に続いて、スプリット機能を備えたもうひとつのエクスクルーシブモデルを発表した。「トンダ PF ミニット ラトラパンテ」は、ケースの8時位置と10時位置にあるふたつのボタンと、ふたつの針を活用することで、任意の時刻からの経過時間を測ることが可能だ。

例えば、駐車時間の終了時間や飛行機の搭乗時間などを設定することができる。計測後は、リュウズについたプッシャーを押すことで、ふたつの針をすぐに同期させられる。そして時計の時針はこれらの操作に全く影響を受けないのだ。

トンダ PF ミニッツ ラトラパンテ

パルミジャーニ・フルリエ「トンダ PF ミニッツ ラトラパンテ」
自動巻き(Cal.PF051)。35石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。SS×Ptケース(直径40mm、厚さ10.7mm)。60m防水。438万9000円(税込み)。


3位:モンブラン「モンブラン 1858 アンヴェールド シークレット ミネルバ モノプッシャー クロノグラフ リミテッドエディション」

モンブラン「モンブラン 1858 アンヴェールド シークレット ミネルバ モノプッシャー クロノグラフ リミテッドエディション」では、ミネルバのCal.MB M16.29の複雑な機構を職人技によって、文字盤側から見ることが可能になった。

ムーブメントを反転させた上で、時刻表示と積算計のための5本の針が依然として右回りに回転するようにするためには、追加のギアチェーンが必要だ。これは合計21個の部品で構成されている。つまり、マニュファクチュールCal.MB M16.26に必要な部品は273個ということになる。

モンブラン 1858 アンヴェールド シークレット ミネルバ モノプッシャー クロノグラフ リミテッドエディション

モンブラン「モンブラン 1858 アンヴェールド シークレット ミネルバ モノプッシャー クロノグラフ リミテッドエディション」
手巻き(Cal.MB M16.26)。26石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約50時間。SS×18KWGケース(直径43mm、厚さ14.18mm)。3気圧防水。世界限定88本。523万8750円(税込み)。


4位:グランドセイコー「エボリューション9 コレクション テンタグラフ SLGC001」

グランドセイコーが「エボリューション9 コレクション テンタグラフ SLGC001」を発表。グランドセイコーが誕生してからの63年の歴史上、初の純メカニカルクロノグラフだ。

3万6000振動/時の自動巻きムーブメント、Cal.9SA5をベースとするため、クロノグラフの計測をコンマ1秒まで細分化して見ることができる。文字盤の下には、コラムホイールと垂直クラッチを備えた自社開発のクロノグラフモジュールが配置されている。この新しいムーブメントはCal.9SC5と名付けられた。

エボリューション9コレクション テンタグラフ SLGC001

グランドセイコー「エボリューション9 コレクション テンタグラフ SLGC001」
自動巻き(Cal.9SC5)。60石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約72時間。ブライトチタンケース(直径43.2mm、厚さ15.3mm)。10気圧防水。181万5000円(税込み)。6月9日発売予定。


5位:ロレックス「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」

ロレックスは、クロノグラフムーブメントであるCal.4130を新たにCal.4131へと発展させた。Cal.4130との違いは、22個の小さなボールベアリングを持つ新しい回転錘と、よく知られた独自のクロノジー エスケープメントである。

また、プロフェッショナルモデル史上初めて、プラチナケースのRef.126506はサファイアクリスタル製ケースバックを備えた。この場合、ローターは18Kゴールド製に変更される。

ロレックス「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」
自動巻き(Cal.4131)。47石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。Ptケース(直径40mm、厚さ11.9mm)100m防水。価格要問い合わせ。