ブライトリングは、トレーサビリティーと責任ある調達、および生産地の地域社会への貢献に焦点を当てた「サステイナビリティ・ミッション・レポート」を公開した。第5回目となる今回のレポートでは、「ベター・ゴールド」と「ベター・ダイヤモンド」への移行によって、素材を生産する地域への具体的な貢献が報告されている。また、これらの活動が認められ、ブライトリングは、外部機関の「EcoVadis」より、サステイナビリティー活動で世界の上位1%だけが対象となるプラチナメダルを贈られている。
ブライトリングが「サステイナビリティ・ミッション・レポート」を公開
ブライトリングは、使用する素材や部品の生産・製造を追跡可能なトレーサビリティーと、違法性がなく、責任ある調達によって供給・生産される貴重な材料に関わる地域社会に焦点を当てた、第5回目となる「サステイナビリティ・ミッション・レポート」を公開した。
同社は2020年よりサステイナビリティーをブランドの核とした活動を行ってきており、その進捗や成果をレポートとして公開してきた。このレポートは、厳格さで知られ、認知度の高い「欧州サステイナビリティ報告基準(ESRS)」に2年連続で準拠しているものとなっている。
ポイントとなる「ベター・ゴールド」と「ベター・ダイヤモンド」への移行
サステイナビリティへーの取り組みとしてポイントとなっているのは、「ベター・ゴールド」と「ベター・ダイヤモンド」への移行である。ベター・ゴールドは、手工業および小規模鉱山から責任をもって調達されたゴールドを指し、ベター・ダイヤモンドは、慎重に審査されたサプライヤーから調達されたラボグロウンダイヤモンドを指す。
これらの調達によってトレーサビリティーと透明性が確保されるだけでなく、ブライトリングは、ベター・ゴールド基金を通じて金1gあたり1.35米ドル、ベター・ダイヤモンド基金を通じてダイヤモンド1カラットあたり30スイスフランを、自主的なプレミアムとして地域社会に還元している。
責任ある調達による成果の報告
ベター・ゴールドとベター・ダイヤモンドの調達に取り組み始めて3年目を迎え、地域社会への良い影響がレポート内で報告されている。
ブライトリングのベター・ゴールド基金はスイス・ベター・ゴールド(SBG)と連携し、コロンビアのある村に対して地域に特化した教育支援プログラムを提供し、コミュニティーの強化に貢献している。
また、ブライトリングが調達するダイヤモンドは、インド西部グジャラート州で生成からカット、研磨を行うラボグロウンダイヤモンドへ完全移行しており、その施設が温室効果ガスの排出を実質ゼロに抑えた気候中立的な環境で運営されていることと、ほとんどの電力を再生可能エネルギーで賄っていることから、環境負荷が極めて低いダイヤモンドとなっている。さらに、ベター・ダイヤモンド基金は、子供の教育、環境保護、女性の経済的エンパワーメント、地域開発といった分野で認知度の高いGlobal Good x Amaniとともに、教育への取り組みの強化を行っている。
ブライトリングの取り組みに対する外部機関の高い評価
レポートされている取り組みについて、環境、労働と人権、倫理、持続可能な資材調達などの分野における企業のサステイナビリティーパフォーマンスの詳細な評価を行う「EcoVadis」より、サステイナビリティー活動で世界の上位1%だけが対象となるプラチナメダルをブライトリングは受賞した。
またブライトリングは、今回の成果を到達点とするのではなく、サステイナビリティーをブランドの中核となる価値、そして共通の価値を生み出す鍵となるものと位置づけ、年々その基準を自主的に引き上げると発表している。