パネライは、イタリアを舞台として開催される第38回アメリカズカップに向け、ルナ・ロッサとのパートナーシップを継続することを発表し、コラボレーションモデルの新作2本を発表した。いずれもグレーをベースにレッドの挿し色が効いたデザインで、一方は海洋用に仕立てられたフライバッククロノグラフモデル、もう一方はレジェンダリーなデザインを引き継ぐ3針モデルだ。

ルナ・ロッサとのパートナーシップ継続につき、コラボレーションモデルを発表
パネライは、世界最高峰のヨットレースであるアメリカズカップに挑戦するルナ・ロッサの公式スポンサーとして、パートナーシップを継続することを発表した。2027年に開催予定の第38回アメリカズカップは、パネライの創業の地であるイタリアが初めて舞台として選ばれている。発表に合わせて、このパートナーシップを象徴する2モデルが発表された。両者のコラボレーションモデルは2019年よりリリースされており、新作発表が毎度注目を集めているシリーズだ。
新作はグレーをベースにルナ・ロッサのレッドを配したデザイン

自動巻き(Cal.P.9100)。37石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。Tiケース(直径44mm、厚さ17.5mm)。100m防水。世界限定150本。235万4000円(税込み)。

自動巻き(Cal.P.6000)。19石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径44mm、厚さ13.05mm)。100m防水。100万1000円(税込み)。
今般発表された限定モデルは、セーリングに特化した機能を持つフライバッククロノグラフモデルの「ルミノール クロノ フライバック ルナ・ロッサ」Ref.PAM01654と、アイコニックなスタイリングの3針モデルの「ルミノール トレジョルニ ルナ・ロッサ」Ref.PAM01653の2モデルである。いずれも、スポーティーさとエレガントな印象を兼ね備えたグレーを基調としたモデルとなっている。
フライバッククロノグラフは、計測中に計測を停止させずにリセットして再スタート可能な機能であり、複数あるポイントを通過する際の通過時間を測定する際に効果を発揮するため、高速で航行するヨットレースでは有用である。ルミノール クロノ フライバック ルナ・ロッサは、自動巻きムーブメントのCal.P.9100を搭載し、時刻表示機能としてセンターに時分針、9時位置にスモールセコンドを配し、センターにクロノグラフ秒針と分積算針、3時位置に12時間積算計を配する。また、文字盤外周には海洋用のタキメーターを配する。クロノグラフに関わる針はレッドに仕上げられ、プッシュボタンにもレッドのラインが配され、デザインのアクセントになっている。ケースは軽量かつ強度を持つチタン製で、ケースサイズは直径44mm。また、100mの防水性能を備える。こういったスペックを持つパッケージは、過酷なヨットレースに好適と言えるだろう。なお、本作は150本限定生産となる。
ルミノール ルナ・ロッサは、センターにペンシル型の時分針を配し、9時位置にレッドのスモールセコンドを配する手巻きモデルである。ケースは、医療用にも用いられるAISI 316LVM-1.4441ステンレススティール製で、清浄度が高く、引張強度が高くて変形や破断しにくい特性を持つことが特徴である。着用時に直接に肌に触れ、水圧や引っ張り力が加わる可能性の高いツールウォッチに適した素材だ。防水性能は100mとなる。
いずれのモデルもグレーのテキスタイルストラップが組み合わされる。この6時側には、レッドのラインと、ルナ・ロッサの名が記されている。また、いずれにも、ブラックのラバー製のスペアストラップが付属する。