クロノスイスがレギュレーター表示の「ストライク・ツー」にふたつの新作モデルを追加

2025.07.17

クロノスイスは、水平位置に配されたレギュレーター式の文字盤デザインと、文字盤側からのぞく歯車、そしてそれを支える2本のブリッジが特徴の「ストライク・ツー」にふたつの新作を追加した。18Kレッドゴールド製ケースの「ストライク・ツー ナゲット」は、ガルバニック仕上げのグレー文字盤が組み合わされる。ステンレススティール製ケースの「ストライク・ツー ステラブルー」は、CVDコーティングによる深いブルー文字盤となる。ふたつのモデルは基本デザインを共有しつつ、異なるパターンのハンドギヨシェ彫りが施されている点に注目だ。

クロノスイス ストライク・ツー

18Kレッドゴールド製ケースの「ストライク・ツー ナゲット」。3時位置に時間、センターに分、9時位置に秒のそれぞれの表示を配するデザインが、「ストライク・ツー」の特徴だ。


2024年に発表された「ストライク・ツー」の最新作が登場

 クロノスイスは、「ストライク・ツー」シリーズにふたつの新作モデルを追加した。ストライク・ツーは、1994年発表でクロノスイスの革新性を表現した「トラ」のパイオニア精神を受け継ぎ、2024年に発表されたシリーズで、表示の各針が水平位置に配されたレギュレーター式の文字盤デザインが特徴である。また、3時位置の時表示では歯車が露出されるとともに立体的に配置され、それを支えるふたつのブリッジがデザインに取り入れられていることがストライク・ツーの名前の由来となっている。

新たなカラーと文字盤デザインを採用したふたつの新作

 今般発表されたストライク・ツーの新作は、18Kレッドゴールド製ケースに落ち着いたグレー文字盤の「ストライク・ツー ナゲット」と、ステンレススティール製ケースに華やかで明るいブルー文字盤の「ストライク・ツー ステラブルー」である。いずれのモデルも文字盤のベースにはハンドギヨシェ彫りが施されるが、ふたつのモデルでパターンが異なる点が見どころである。

クロノスイス ストライク・ツー

クロノスイス「ストライク・ツー ナゲット」Ref.CH-5021-ANSI
自動巻き(Cal.C.6000)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約55時間。18Kレッドゴールドケース(直径40mm、厚さ12.7mm)。3気圧防水。世界限定100本。506万円(税込み)。

クロノスイス ストライク・ツー

クロノスイス「ストライク・ツー ステラブルー」Ref.CH-5023-BLSI
自動巻き(Cal.C.6000)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約55時間。SSケース(直径40mm、厚さ12.7mm)。3気圧防水。世界限定100本。236万5000円(税込み)。

 ストライク・ツー ナゲットのグレー文字盤は、細かな波のパターンが同心円状に広がるように配されており、光が当たることで明暗のパターンが並ぶかのような効果を生み出している。ここに本作ではガルバニック仕上げによるグレーを施し、華やかな18Kレッドゴールドの色調を引き締めている。

 ストライク・ツー ステラブルーのブルー文字盤は、大小の波が連なる独特のパターンを重ね合わせたデザインが特徴である。この重なりによって、文字盤中心から外周に向かって放たれる光の軌跡を思わせる仕上がりとなっている。ブルーはCVDコーティングによるものであり、繊細なハンドギヨシェ彫りを引き立てながら、深みのある色調を実現している。

 いずれのモデルでも、有機的で複雑な光の反射を見せる文字盤のギヨシェ彫りと、インダイアルやブリッジに施された、鋭く、均一に輝く面取りとのコントラストも、本作の見どころと言えるだろう。そのほか、クロノスイスの象徴であるコインエッジベゼルやオニオンリュウズが組み合わされている。

直径40mm、厚さ12.7mmのケースはスタンダードなサイズ感ながら、レギュレーター表示やギヨシェ装飾があしらわれた独創性ある文字盤によって、手元で存在感を放つ1本だ。

 搭載されるのは、ラ・ジュー・ペレと共同開発したCal.C.6000である。特徴的な各針の配置や、2本のブリッジといった、本作を構成するデザイン性が与えられているだけでなく、実用的な約55時間のパワーリザーブを備えるムーブメントである。そのほか、ケースバック側からは、開口部が少なくモダンなプレートの構成と、そこに施された放射状のコート・ド・ジュネーブ仕上げとルテニウムメッキ、タングステンローターなどのディティールを鑑賞することができる。

クロノスイス ストライク・ツー

シースルーバックからのぞくムーブメントも独創的だ。



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