A.ランゲ&ゾーネが展開する、デジタル表示の機械式時計、「ツァイトヴェルク」。本コレクションの「ツァイトヴェルク・デイト」に、温かみのある18Kピンクゴールド製の新作モデルが加わった。
A.ランゲ&ゾーネの新作「ツァイトヴェルク・デイト」
A.ランゲ&ゾーネが2009年から展開している「ツァイトヴェルク」は、瞬転数字メカニズムによる機械式のデジタル表示を備えたコレクションだ。今回、本コレクションに用意されるバリエーションのうち、リング状の日付表示を搭載した「ツァイトヴェルク・デイト」の新作モデルがリリースされた。ツァイトヴェルク・デイトでは、初めて温かな色調の18Kピンクゴールドで製造されたモデルである。

手巻き(Cal.L043.8)。70石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KPGケース(直径44.2mm、厚さ12.3mm)。3気圧防水。要価格問合せ。
ユニークなメカニズムと文字盤のレイアウト
2019年に発表されたツァイトヴェルク・デイトには、前述の通り瞬転数字メカニズムに加えて、文字盤を囲む日付リングが備わっていることが大きな特徴だ。この日付は12時間で1回転する12時間ディスクに噛み合って、瞬時に切り替わる。サファイアクリスタル製リングには1から31までの数字がプリントされており、その下に取り付けられているリングの赤い箇所が、深夜12時に1日分先に進むと、次の日付が赤く彩られるという仕組みになっている。この日付の修正は、8時位置のプッシュボタンで行うことができる。プッシュボタンから手を離した瞬間に赤い表示が先へ進む様は、見ていて小気味よい。

そんなツァイトヴェルク・デイトの新作モデルは、18Kホワイトゴールド製モデルと同様にグレーの文字盤が組み合わされている。9時側に時刻表示、3時側に分表示の小窓が配され、その大きく見やすいデザインは、特許技術の瞬転数字メカニズムによって、1日を通して瞬時に1440回、正確に数字を切り替えるほどの精密さを有している。また、4時位置のプッシュボタンで時刻表示のみを進めることができるとともに、ボタンを押すたびにクラッチが12時間リングを瞬転数字メカニズムから切り離している。つまり、日付の早送りが12時間リングに影響することがないのだ。日付機能と同様に、調整ボタンを解除すると、切替えに必要な動力が発生する。時刻操作と主ゼンマイの巻き上げは、2時位置のリュウズを使って行う。
動力を確保するためのメカニズムもユニーク
時表示を進めるには、大きなエネルギーが必要となるため、特許技術の動力制御メカニズムによって、パワフルなツインバレルからそのエネルギーが供給される。フライガバナーが過剰なエネルギーを吸収し、瞬転数字メカニズム全体を保護する。そして動力制御メカニズムが数字ディスクの切替えに必要な動力を60秒ごとに供給する。加えてツインバレルとテンプの間に配置されたメカニズムは、パワーリザーブが切れるまで常時テンプに一定の力が加わるようになっており、安定した精度に大きく貢献している。
商品開発ディレクターのアントニー・デ・ハスは「ツァイトヴェルク・デイトは、A.ランゲ&ゾーネの時計製造技術に他と異なる独特で現代的な表情を加えました。深夜12時ちょうどに、格別なショーを見せてくれます。3つ全ての瞬転数字式ディスクと日付リングが同時に切り替わるのです。その瞬間に、ケースを通してその力強さと正確さを感じられるでしょう」と説明する。

搭載ムーブメントは手巻きのCal.L043.8
搭載するムーブメントは、従来のツァイトヴェルク・デイトと同じく手巻きのCal.L043.8だ。ツインバレルによって約72時間のパワーリザーブを備えており、振動数は毎時1万8000振動となっている。
トランスパレントバックからは516個のパーツで構成されたこのムーブメントを観賞することができる。職人技によるエングレービングや香箱車、そして角穴車のサンバースト仕上げ、そして異なる素材や表面装飾の調和の取れた構成は、本作に鮮やかなアクセントを添えている。
